働く悩みは「経済学」で答えが見つかる 自分をすり減らさないための資本主義の授業 (SB新書)

著者 :
  • SBクリエイティブ
3.35
  • (2)
  • (7)
  • (7)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 176
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815615611

作品紹介・あらすじ

◎マルクス・ケインズ・ガブリエル先生が、いきなり教室にやってきて、みんなの悩みに答え始める! 経済学というと「需要曲線」・「供給曲線」といったことばかりが思い浮かびますが、「経済学者」がやってきたことは、目の前の事象から今どんなふうに社会が回っていて、どうしていけばいいのかを考える、ということ。「仕事が楽しくない……」「真面目にやっている人が損する社会になってない?」「デジタル化で、経済はどんなふうになるの?」「同じ仕事をしているのに、転職したら年収があがって、なんとなく不思議な感じ」「会社に行くと疲れる」などなど、身近な疑問に、古今東西の経済学者が答えます。◎マルクス先生、ケインズ先生のホンネを聴け! マルクス・ケインズなどが本音ベースで持論を解説。 その背景を知ることで、その本当の意味が見えてくるーー。 経済学をはじめとする社会学・哲学の著名な学説をざっと知りたい方にもおすすめです。 登場する経済学者・社会学者・哲学者の一例:マルクス、アダム・スミス、デュルケーム、レヴィストロース、ヒューム、ベンサム、ケインズ、カント、コーエン、シュンペーター、マックス・ガブリエル、ヴェブレン、ボードリヤール、リースマン、ハイエク、デリダ、孫子、道元協力:UNIVERSITY of CREATIVITY

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 経現代の済学を、ケインズやアダム・スミスと言った偉人たちの視点で分析する。
    そもそも、資本主義は正義か悪なのか。資本主義自体には、それを持ち得ない。それを扱う人間によるものかなと。ただ、資本主義自体も、システムの上で仕事をしているだけとしたら、悪も正義もないなではと思う。
    本書の中で登場した感情労働は、SNSやネットワークを通じて、働く人の気持ちをすり減らす。
    昭和の頃の労働はノルマもあったかもしれないけど、人の繋がりがあったし、24時間監視されるものでもない。
    それでも、過労死やパワハラが横行していたので、ネットワークにより、進んだり改善された世界観もあるのだろうけど、最適な資本主義の世界というのは、難しいものだと思います。長い地球の歴史で、人類が文明を持って、ほんの僅かと考えれば、長い目でみないとですかね。

  • 悩みは分かる。けど解決されたとは言いがたいかな。
    過去に生きた経済学者や哲学者が現代の状況をみて独自の理論を述べる。わかりやすく解説してある。
    どんなに便利になっても、結局自分の頭で考えないとダメだという印象。

  • 書店にて目に留まったので購入


    資本主義なのになんで疲れるのか?ということを題材にしていて、今日の資本主義経済がどのような時代と共に成り立っていったのかを各時代=各章を提言した経済学者(哲学者)と共に紐解きながらコンパクトに対談形式で解説していく内容

    現代の働く人の疑問と共に各章ごとのテーマにそった内容に合った経済学者(哲学者)が対談していく形は経済学に興味がない人にもわかりやすく
    また、章の終わりごとに登場した経済学者(哲学者)の紹介が書かれていて経済学に興味を持った人にも手に取りやすい内容になっていると感じた

    3章では現代のデジタル資本主義への問題提起と共に4章では経済が他人指向型社会であり、感情労働による疲弊に行き着く。


    働くことによる心のすり減る理由が明確になる本ではあるが、答えはあくまで経済学の本なので答えは出ない。
    結局のところ経済という人の集合体は心で動くものであり、行動経済学や心理学に行き着くなと感じた。

  • 過去から現在に至る経済学者?の言葉を借りつつ今の資本主義の問題点を炙り出していく、その観点は面白く口語調でとても読みやすかったが、残念ながらタイトルのように働く悩みは経済学では解決できなかったな、、という感想。
    世界を一気に変えるのは難しいのはとても分かるのだけど、じゃあ悩んでる我々はどう生きていったらいいのか、本書では何もヒントがなかった。なんか今の世の中へんだよねー生きづらいねー確かにねーと登場人物がやりとりしているだけの一冊で残念だった。

  • 経済思想を用いて働く際の悩みを解決していく会話形式の本。この本をきっかけに経済思想に触れていきたいと思った。まだ学生なので実感が湧きにくいこともいくつかあったため、実際に働き始めて仕事に対する悩みを抱えるようになったらもう一度読み返したい。

  • 思考実験、というところなのか
    「で、何が言いたいねん」という感じ
    隔靴掻痒に感じるのはこちらの期待が大きかっただけかも

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1404791

  • 思ってたんと違う。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

丸山 俊一(マルヤマ シュンイチ)
NHKエンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサー
1962年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。「欲望の資本主義」「欲望の時代の哲学」などの「欲望」シリーズをはじめ「世界サブカルチャー史 欲望の系譜」「人間ってナンだ?超AI入門」「ネコメンタリー 猫も、杓子も。」「地球タクシー」他、異色の教養番組を企画・制作。
著書『14歳からの資本主義』『14歳からの個人主義』『結論は出さなくていい』他。制作班などとの共著に『欲望の資本主義』『欲望の資本主義2~5』『岩井克人「欲望の貨幣論」を語る』『欲望の民主主義』『マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する』『マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学するⅡ』『マルクス・ガブリエル 危機の時代を語る』『マルクス・ガブリエル 新時代に生きる「道徳哲学」』『AI以後』『世界サブカルチャー史 欲望の系譜 アメリカ70~90s「超大国」の憂鬱』他。東京藝術大学客員教授を兼務。

「2022年 『脱成長と欲望の資本主義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

丸山俊一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
アンデシュ・ハン...
マシュー・サイド
朝井 リョウ
ヴィクトール・E...
エーリッヒ・フロ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×