働く悩みは「経済学」で答えが見つかる 自分をすり減らさないための資本主義の授業 (SB新書)
- SBクリエイティブ (2022年8月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784815615611
作品紹介・あらすじ
◎マルクス・ケインズ・ガブリエル先生が、いきなり教室にやってきて、みんなの悩みに答え始める! 経済学というと「需要曲線」・「供給曲線」といったことばかりが思い浮かびますが、「経済学者」がやってきたことは、目の前の事象から今どんなふうに社会が回っていて、どうしていけばいいのかを考える、ということ。「仕事が楽しくない……」「真面目にやっている人が損する社会になってない?」「デジタル化で、経済はどんなふうになるの?」「同じ仕事をしているのに、転職したら年収があがって、なんとなく不思議な感じ」「会社に行くと疲れる」などなど、身近な疑問に、古今東西の経済学者が答えます。◎マルクス先生、ケインズ先生のホンネを聴け! マルクス・ケインズなどが本音ベースで持論を解説。 その背景を知ることで、その本当の意味が見えてくるーー。 経済学をはじめとする社会学・哲学の著名な学説をざっと知りたい方にもおすすめです。 登場する経済学者・社会学者・哲学者の一例:マルクス、アダム・スミス、デュルケーム、レヴィストロース、ヒューム、ベンサム、ケインズ、カント、コーエン、シュンペーター、マックス・ガブリエル、ヴェブレン、ボードリヤール、リースマン、ハイエク、デリダ、孫子、道元協力:UNIVERSITY of CREATIVITY
感想・レビュー・書評
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経現代の済学を、ケインズやアダム・スミスと言った偉人たちの視点で分析する。
そもそも、資本主義は正義か悪なのか。資本主義自体には、それを持ち得ない。それを扱う人間によるものかなと。ただ、資本主義自体も、システムの上で仕事をしているだけとしたら、悪も正義もないなではと思う。
本書の中で登場した感情労働は、SNSやネットワークを通じて、働く人の気持ちをすり減らす。
昭和の頃の労働はノルマもあったかもしれないけど、人の繋がりがあったし、24時間監視されるものでもない。
それでも、過労死やパワハラが横行していたので、ネットワークにより、進んだり改善された世界観もあるのだろうけど、最適な資本主義の世界というのは、難しいものだと思います。長い地球の歴史で、人類が文明を持って、ほんの僅かと考えれば、長い目でみないとですかね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
悩みは分かる。けど解決されたとは言いがたいかな。
過去に生きた経済学者や哲学者が現代の状況をみて独自の理論を述べる。わかりやすく解説してある。
どんなに便利になっても、結局自分の頭で考えないとダメだという印象。 -
過去から現在に至る経済学者?の言葉を借りつつ今の資本主義の問題点を炙り出していく、その観点は面白く口語調でとても読みやすかったが、残念ながらタイトルのように働く悩みは経済学では解決できなかったな、、という感想。
世界を一気に変えるのは難しいのはとても分かるのだけど、じゃあ悩んでる我々はどう生きていったらいいのか、本書では何もヒントがなかった。なんか今の世の中へんだよねー生きづらいねー確かにねーと登場人物がやりとりしているだけの一冊で残念だった。 -
経済思想を用いて働く際の悩みを解決していく会話形式の本。この本をきっかけに経済思想に触れていきたいと思った。まだ学生なので実感が湧きにくいこともいくつかあったため、実際に働き始めて仕事に対する悩みを抱えるようになったらもう一度読み返したい。
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思考実験、というところなのか
「で、何が言いたいねん」という感じ
隔靴掻痒に感じるのはこちらの期待が大きかっただけかも -
九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1404791 -
思ってたんと違う。