長期投資でお金の悩みから自由になった人たち

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822236991

作品紹介・あらすじ

まとまった資金がなくても、「貯金感覚のコツコツ投資」で人生はもっと楽になる!

難しいことは考えなくても、時間さえかければお金は増やせる!



日本の長期投資の草分け・澤上篤人氏が、

長期投資により資産を築いた「ごく普通の人々」の事例をもとに、

人生をより充実させるお金の増やし方を伝授します。



「給料が少なくても、親から受け継いだ資産がなくても、世の中に貢献している優良企業の株に

コツコツと投資を続ければ、誰だって老後に必要なお金は作れる。

難しいことは考えなくていい。時間さえかければお金は増えていくのだ。

そして生計の悩みから解放され、人生を充実させるためにお金を使う自由が手に入る。

疑うなら、この人たちを見よ――」。



本書は、日本の長期投資のパイオニア、澤上篤人氏が

満を持して贈る、全国各地の市井の人の成功体験実例集。

巷にあふれるハウツー本とは一線を画し、事実に語らせる「長期投資のススメ」です。

老後のお金に不安を持っている方、必読の1冊。



●毎月積み立て16年、元手は1.7倍に(元高校教師)

●50歳手前で投資を始め、今や資産数千万円(元看護師)

●リーマン・ショックにも動じず楽しく資産形成しています(衣料品店主)

・・・ほか、事例多数紹介!

感想・レビュー・書評

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  • この本は「さわかみ投信」を立ち上げた澤上氏が前半を担当し、大部分を占める後半は、長期投資を活用して、ついには「ファイナンシャル・インデペンデンス=通常の生活を送るためのお金に困らない状態」を達成した、または達成しつつある、普通の人達を紹介しています。

    ファイナンシャル・インデペンデンスは、私が以前にシリーズをほぼ読み終えた、ロバートキヨサキ氏が別の表現(経済的自由人)で紹介していましたが、そうなるには、ビジネスを持つ、という私にとっては大きなハードルを伴うものでした。

    それに対して、この本で説かれていることは、長い時間を味方にする、素晴らしい会社の株式を選んで購入する株式投信を「毎月、ここがポイント!!」購入し続けることで、最終的に、ファイナンシャル・インデペンデンスに到達できることが書かれています。投信を運営している会社と、それを購入する私達との間の仲介料が極力低いことが、それを助けるものであること、またその特徴が世界的に見ても珍しいことが、会社設立で苦労した、澤上氏が書かれています。

    澤上氏の本を何冊か読んで、踏ん切りがつかなかった私ですが、騙されたと思って(実はこの数十年間、多くの良い教訓を得てきました)昨年の初めから試しに購入してみました。最初の数か月、思ったような成果が得られず「これも今までと同じかな」と思っていましたが、株式市場が好調になったせいもありますが、今ではかなり良い成績を示しているようです。私がファイナンシャル・インデペンデンスを達成できるかわかりませんが、この本に書かれていた通り、今までの生活を続けながら、金融専門家には取ることのできない「長い時間を味方につけた運用」がもたらす効果を、10年位のスパンすで実体験してみたいと思いました。

    以下は気になったポイントです。


    ・長期投資は「お金を儲けたい」としか考えない一般的な投資とは違う、生活者から見て大事な企業を応援しようとするもの。リターンは後からついてくる。(p4)

    ・この会社、世の中にとって大事だ、もっと頑張ってほしい、そう思えるかどうか、世の中から消えてなくなっては困る、応援しなければと思えるかどうか(p20)

    ・欧米において、一般生活者がみるみる貧しくなっていった70年代、給与水準が下がったうえに、インフレによる物価上昇が追い打ちをかけた。資産運用をしていた人と、何の対策も講じなかった人では大きな差がついていった(p27)

    ・大手証券は、証券会社が抱える事業法人部門や金融法人からの情報、各社からの預かり勘定を資金源として、株式相場を人為的に作っていった。株価が大きく跳ね上がったところで、企業は増資して大量資金を調達=新株の時価発行増資ということをしていた(p39)

    ・以前の投信は、増資が終わって売られるがままとなっている株式のごみ箱にさせられていた(p40)

    ・テレビコマーシャルでは個人の財産づくりのお手伝いとか言っているが、実体は販売手数料などを稼ぐ器として投信を位置づけている。その証拠に6000本近くあると言われている中で、まともに運用されている期間は2年半ほどで、その後はほとんど放ったらかし(p42)

    ・1996年6月末で、ピクテの日本代表そして、ピクテジャパン社長を辞し、翌7月4日に、さわかみ投資顧問株式会社を設立した、苦労の末に、1999年8月24日に「さわかみファンド」の設定まで漕ぎつけた(p47、53)

    ・一般の金融現場では、投資信託の作り手である投信会社よりも、販売を担当する証券会社の方がずっと影響力が強い、手数料を稼ぐために新商品を繰り出してくる(p73)

    ・ロバートキヨサキ氏はいろんな本を出しているが、結局のところ言っているのは「あなたは月に資産をいくら買っていますか」(p113)

    ・余剰資金は事前に天引きしておくのがコツ(p115)

    ・さわかみファンドの投資分野は、エネルギー・素材・工業製品・水、食品・環境であり、どんな社会変化があっても、人の衣食住は絶対に必要で、営々と生活は続いているというものに重点を置いている(p121)

    ・安定したサラリーマン、長期投資という威力、この掛け算のパワーは相当大きい(p134)

    2017年7月9日作成

  • p16〜

    序章からまずわワクワクする。

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著者プロフィール

さわかみホールディングス代表取締役、さわかみ投信創業者。1971 年から 74 年までスイス・キャピタル・インターナショナルにてアナリスト兼ファンドアドバイザー。その後 79 年から 96 年までピクテ・ジャパン代表を務める。96年にさわかみ投資顧問(現さわかみ投信)を設立。販売会社を介さない直販にこだわり、長期投資の志を共にできる顧客を対象に、長期保有型の本格派投信「さわかみファンド」を99年に設定した。同社の投信はこの 1 本のみで、純資産は約 3300 億円、顧客数は 11 万 7000 人を超え、日本における長期投資のパイオニアとして熱い支持を集めている。『10年先を読む長期投資』(朝日新書)『金融の本領』(中央経済社)、『本物の株価上昇の波が来たぞ!』(日経BP社)『2020年に大差がつく長期投資』(産経新聞出版)『大暴落!その時、どう資産を守り、育てるか』『インフレ不可避の世界』『暴落相場とインフレ 本番はこれからだ』(いずれも明日香出版社)など著書多数。

「2023年 『本物の長期投資でいこう!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

澤上篤人の作品

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