フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

制作 : 小林弘人 解説 
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822248376

感想・レビュー・書評

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  • 秀逸なドキュメンタリーだと思う。facebookのエンジニア達の熱気が伝わってきたし、資金調達を巡る駆け引きもリアルだった。企業経営、財務会計の知識が深まっていればもっと楽しめたかもしれない。
    一番印象に残ったのは、序盤で引き抜きにかかったビジネスサイドのエリート、コーラーが自分でDBを見て回るから入れるようにしてと依頼している場面。きちんとデータの裏を取れるだけの姿勢があるのがすごいなぁと。webサービス企業の経営層が持つべき資質が端的に出ているエピソードな気がする。
    またfacebookの開発体制も気になった。特にスタートアップ時の開発の様は、まさに少数精鋭の真骨頂だ。アプリケーションデザインのポリシーをマークが握っていること、しかもマーク自身が優秀なエンジニアであること、そして各メンバもまともなレベルよりもっと上のレベルで実装を進められるメンバーが多数いるのが分かる。意思決定に責任を持てる者がアプリケーションのソースにまで深く関わることができた場合、プロジェクトのスコープやデザイン、リスクのコントロールを存分に発揮することができ、無敵状態になる。結果、一気にモノを作り上げられることが多い。社長自身がここまで関わるのは、会社が小さい頃しかできないアプローチだけど、読んでいてワクワクした。モノは全然違うけど、こういう形でプロジェクトを走り切れたら本当に気持ち良いんだけどなー。

  • #fbYabou 限りなく実話に近いFB関連本。異常に面白かった。単なるFBの内輪話と侮る事無かれ。むしろシリコンバレーを舞台にしたある天才の成功譚として読むべき物語。

    スタートした瞬間から吹き荒れた熱狂の嵐の生々しさ。人々が瞬間的に巻き込まれている雰囲気が肌で感じられる序盤。注目のスタートアップとなりベンチャーキャピタル、リクルートや社内摩擦などのやり取りがスリリングな中盤。プライバシーやマネタイズ、FBが目指す未来像などが語られる後半。どの局面から読んでも刺激的でグイグイと惹きつけられる。

    何故Myspaceが倒れ、FBが生き残ったか(計画的な参加人数のコントールがその理由)。IT業界の寵児、ショーン・パーカーが授けたスタートアップ企業の生き残る術(VCとは距離を置け)、FBがマネタイズよりも全てのコミュニケーションのプラットフォームを目指しているということ(贈与経済の再建を目指すのが、その究極の未来図)など細かいプロットにも感心するし、心が揺さぶられる。

    FBの話としてではなく、一人間が経験する前代未聞の、全世界を巻き込んだ、新しい未来を開いていく物語として読むべき。無条件にお勧めできる!とにかくお勧めです!!

  • ザッカーバーグを中心として,フェイスブック開設から現在までが描かれている.
    内容も時系列順に書かれているのですごく分かりやすい.

    前半部分は起業する際のプロセスが,
    中盤は成長する際におけるプロセスが,
    後半はこれからの社会をフェイスブックがどう変えるのか,
    それぞれ必要に応じて読むと良い.

    映画ソーシャルグラフが6割がフィクションなのに対して
    本作はノンフィクション.
    ザッカーバーグに対するイメージが大きく変わると思います.

  • フェイスブックの成長の歴史からマーク・ザッカバーグの性格、裏話まで幅広いフェイスブックの事柄に関して入念かつ莫大な調査をもとに記された本書。その調査の情報量に驚かされる。この本を読むと映画「ソーシャルネットワーク」はフェイスブックの全容を何も表せていないと思えてしまう。本書において印象に残ったことはマークの意思の固さ。長期的な視野をもとに、どんなに目の前にお金を積まれても、ユーザーの利便性とソーシャルネットワークを持って世界を征服することを追い求めて興味を示さなかった。こいつのやり遂げる力は半端ない。そして、それだけのビジネスに対するカリスマをもつ人間だけあって、反面生活力のなさ(ゴミは捨てない、服はいつも同じ、冬でもサンダル)も印象に残った。
    また、フェースブックにはグーグルが保持しない確実な個人情報という最強のビジネスツールを持っていることが気になった。本当にグーグルを超える企業はフェースブックなのかもしれない。
    本書を読んで、フェースブックについてより知りたいと思えたし、彼らのビジネスモデルや人々のコミュニケーションをソーシャルなものにするための意識の高さにはただただ舌を巻いた。
    フェースブックについて本当に詳しく記載されている本書は是非とも一読の価値アリです。

  • マーク・ザッカーバーグが何を考えているのか、Facebookは何を目指しているのかがとても明確になった。他のSNSよりも、かなり長期的・大局的なビジョンを持っているようです。
    「ソーシャル・ネットワーク」を見たらこの本も読んでおいたほうが、バランスのとれた視点を得られそう。

  • 2011年に出版されている。mixiが日本におけるSNSの強力なプレイヤーとして紹介されている世界観だ。まさに「SNSによって世界が変わっていくんだ」という空気感があった時代だったことを思い出す。もはやノスタルジーな気持ちになるのだから、自分も年を重ねたなと思う。またフェイスブックの創業物語は映画「ソーシャルネットワーク」程度の知識しかなかったが、本書を読んで映画程には順風ではなかったことを知った(ハーバード以外に広げていくか?サーバ拡張が追いつかない?資金調達をどうするか?個人情報の取り扱いをどう定めるか?等)。それこそフェイスブックは偶然ヒットしたという印象を持っていたくらいだが、当然ながらマーク・ザッカーバーグと創業メンバーの試行錯誤があったのだ。最後に個人的にはフェイスブックが大学内を席巻していく辺りが一番楽しく読めたというのも書き残しておく。

  • 東2法経図・6F開架:547A/Ki54f//K

  • 2003年 ハーバード大学カークランド寮 19歳のザッカーバーグ
    4人しか入れな共用室にホワイトボードを持ち込み
    ブレインストーミングを始めた
    コースマッチ 誰がその講義を取っているかがわかるツールが人を結びつける・・・

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/755092

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB04467217

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