- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784833420488
感想・レビュー・書評
-
挫折だらけの自分を肯定できた本。
自分はどこまでいっても自分。
ならば、自分にとって最高で幸せな自分で生きていこう!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今の自分はこの程度だと認めることが何かになれるための第一歩。何にでもなれるという幻想から解放され、どうせチャラになる人生思いっきり生きたらいーじゃん、と思える一冊
-
アスリートの当たり障りのないエッセイと思いきや、ビジネスパーソンにとっても大事なことが凝縮されていた。
努力しても出来ないことがあり、自分の得意なことをしていくことは、就活から社会人生活において、何よりも大事なことと思う。著者は諦めと表現しているが、自分の新たな可能性を試すことと思う。
転職して成功している人は、単に前職が合わなかっただけだし、社会人は得意なことを伸ばさないと、単なる時間の無駄になる。
身も蓋もないことを言うと、好きなことを可能性が低いまま追い求めるよりも、得意なことで成功した方が、結果として好きなことをできる可能性が高い。好きなことで成功している人は、単に得意でもあっただけという真実もある。
会社などの組織によって、自分の役割も変わる。卑近な例だが、地元の友人がほかのコミュニティで輝いているなど、そういったことを垣間見る機会も多いと思う。 -
人生にオプションを持つこと、自分なりの評価軸も持つことを勧める内容。
一意専心や盲目的な努力を尊ぶ日本社会の風潮と距離を置くことで人生の選択肢が広がり、生きやすくなるということに気づかせてくれるきっかけになる。 -
・目的さえ諦めなければ手段は諦めていい
・努力には「どれだけ」頑張るか以外に「何を」「どう」頑張るかという方向性がある
→これをコーチに委ねるのではなく、自分で選ぶ努力が必要
・努力量と実力は比例しない
→自分は走る才能があったから、努力する好循環に恵まれた
・手放したものの数で成功を測った方がいい
→人間にとっての軸はたくさんのものを見ることで形成される
・人間なんてみんな一緒で個性なんてないから、何者かになる必要なんてない
→自分はこの程度と見極めて、何にでもなれるという考えから卒業すること
-
諦める、という気持ちを折り曲げ、心を挫く言葉がこの本を読んで、新たな方向へと進める前向きな言葉なんだと変わった。著者の経験からくるものなので、そうか〜とうなづくひとと、そんなことはない!と受け付けないひとがいるのかもしれない。
-
とかく「石の上にも三年」的な思考が尊ばれる日本においては、異色と言えるかもしれない。普通の人が「諦める力」と言っても「何を甘ったれたことを」と言われがちなので、しっかりと実績を残した人の言葉だと思うと説得力も増すはずだ。「石の上にも三年」は、時に真面目な人ほど不幸な結末を招きがちなので、こういう考え方があるということだけでも知っておくことは必ず役に立つと思う。
-
○諦めたくない目的がある方
○「辞める」「続けない」を悪だと感じている方
○「頑張れ!」以外の声かけをしたい方
以上のような方におすすめできます。
自分の才能や能力、置かれた状況などに応じて、どのように「目的」に向かっていくかが書かれています。「辞めずに続ける」ことは「目的」ではなく「手段」。そこを勘違いして勝ち目のない戦いに身を投じて「勝てるチャンス」を逃していることは多そうです。
誰もが「これが勝利」「これが成功」という同じ(似た)ゴールをもつ時代から、「自分でゴールを決める」という時代に移る中でもっておきたい考え方がたくさん書かれていました。
『「憧れの罠」自分の憧れの存在が本当に自分の延長線上にいるのかを見極めるのは非常に重要。自分と違いすぎるタイプに憧れて、自分の短所を埋めているつもりが長所ごと削り取っている人が多い。』
という箇所は特に考えさせられました。「好き」と「できる」が一致しない場合も多いですから。
教員としては
☆こちらの価値観を押し付けてはいけない。それが正解とは限らない。
☆目的のために手段を選べる生徒を育てたい。そのためには「目的」が何なのかをはっきりさせる取組や対話が必要。
☆『学び合い』でも「ダメだと分かったやり方を何も変えずに続けていくのはやめよう」と声をかけているが、これは継続する。
ということを考えました。 -
マナブ氏推薦書。
YouTubeで見てAmazon中古本で購入。
著者の諦める=自分がトップを取れるフィールドを選ぶ感覚、ブルー・オーシャン戦略のことだと思う。
また、努力すれば何でもできるという教えについて、成功できるのは本人の才能や運が良かったなどほんの一握りに過ぎず、その裏側には多くの挫折者が存在するが、挫折したことはあまり表沙汰には主張されないがために、努力(忍耐)すれば何でもできるという声がより大きく聞こえてしまう点にとても共感。
自分が最も大事にしたい目的は何なのか、そこを定め、自分の社会における立ち位置を客観視した上で手段を選ぶことが大事…などといった内容が書かれている。 -
人生は努力と根性でどうにでも出来る!
というよく聞く言葉は本当か??
ということを一流アスリートである為末さんのリアルの思考が書かれた本書を読むことで、
あらためて考えることができた。
アラフォーになり、人生の折り返しが近い自分にとって、今までの振り返りと、今後の自分を考えることができた。