- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834080339
作品紹介・あらすじ
「水曜日。今日とうさんがお引越しをした。」とうさんとかあさんが離婚した。お家が二つになった。主人公のレンコは11歳の女の子。当事者でありながら、優れた観察者でもある彼女の透徹した眼差しを通して、80年代の京都を舞台に、親の離婚に巻き込まれた子どもの現実が、多感な少女の心模様とともにみずみずしく描き出される。第1回椋鳩十児童文学賞を受賞した傑作が、奈良美智描き下ろしの装画を得て甦ります。
感想・レビュー・書評
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とうさんとかあさんが離婚した。11歳のレンコは当事者でありながらも観察者でもある。多感な時期を過ごす小学生レンコから見えている大人の姿はこんな風なのか。子どもの視線は鋭いし子どもの心は繊細。でも存在そのものはとても強いし頼もしい。レンコ目線の独特の文章が途中からちょっとクセになる。レンコの世界そのものだった。
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児童文学であるため文体が口語的であるが、子どもにとっては親しみやすく読めるのかなあ。(?)
最後、忘れた頃のあとの話はかなり良い。ななめよみ。 -
1990年の作品
ジェンダー的にちょっと読みにくい
文体も読みにくい
テーマや実際に悩むであろう名前のことなど具体的にかかれていたのはよいが子どもにも大人にも読みづらく惜しい。 -
レンコの心も切ないけれど、母ナズナの「☆2のための契約書の前に」も切ない。
私は蓮子のように親からの説明も選択肢もなかったし、色々と考える事もなかったなぁ。
もっと、説明や選択肢があったりすれば色々と考えたりしたんかなぁ?と思ったり、、、。 -
ラストが見事だ…。
親が学生運動世代と、かなり前の作品ではあるけれど、書かれていることは全く古びない。
大人に振り回されながら生きていく子どもを、いたわりを持って明るく書いていて、とても良い作品だった。
親の離婚と子どもを描いた児童文学というと子どもの頃から大切に思っている「優しさごっこ」(今江祥智)が浮かぶのだけど、これは並ぶなぁ…。
親である前に一人の人間で、なんて言いたい気持ちもあるけれど、それが甘えになっていないかと自分に問い直し続けなければなと思う。
新版おまけの「その後」も良かった。 -
文学
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読んでいてたくさん考えさせられた描写や思ったこと、がある。いずれ整理してどこかに書きたい。自分の気持ちと向き合った素直な言葉で語られている。
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なんか面白くなくて途中で図書館に返してしまった
話に引き込まれない -
熊本で生まれたけれど、育ったのは東京なので、標準語ユーザーだからか、関西弁の文章はちょっと読みにくいのだけれど、これは関西弁+子どものスラング(? なのかな〜?)だらけで構成されている文章なので、なかなか読みにくかったけれど、「2の生活」という表現は結構イケてるな〜と思いました。笑
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図書ボラさんの紹介で。
離婚が今ほどメジャーじゃなかった時代の少女とその家族の話。
なーんか、90年代の懐かしい雰囲気が漂ってきてサクサク読み進めた。2日間くらい。
ゲームボーイという言葉、懐かしい(*´▽`*)