キキに出会った人びと (福音館創作童話シリーズ)

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  • 福音館書店
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感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834082364

感想・レビュー・書評

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  • 魔女特

    面白かった〜!
    おソノさんの子供の頃の出来事とか!コリコ町長の思い出とか!よもぎさんに起きたこととか!
    とかっていってるけどもう全部言ったんだよな(笑)
    あれでもいってないのあるかも。
    まあいいや。そういえばこれ読む前図鑑みたいになってるのかなと思ったからびっくりした⁉︎

  • 角野さんのエッセイ『作家と「魔女」の集まっちゃった思い出』で、このスピンオフのお話があることを知りました。
    おソノさんの生い立ちや、グーチョキパン屋さんが開店するまでのこと。町長さんのふしぎなお話。砂漠に住むヨモギさん。そして、キキを遠くから見ていただけの男の子。
    コリコの街に住む人たちそれぞれのお話です。
    あとがきにあるように、キキのその後や、子供たちのことなどが、角野さんの中にはいっぱい溢れてくるようです。また新しいお話が読めますように。

  • おソノさんの青春、町長さんのないしょの話、ヨモギさんのふしぎごと
    2009年に完結した「魔女の宅急便」全6巻のスピンオフ作品

    挿絵が効果的な、福音館らしいていねいなつくりの本

  • 明るくて、いつもキキの味方のおソノさんの悲しい過去。こんなに早くご両親を失くされていたなんて…。そして、フクオさんとは幼馴染だったんだな。
    いつも一生懸命な頑張り屋さんの町長さんが、キキ関連以外で経験した不思議なお話。影のない不思議な住人。高所恐怖症が治る魔法をかけてくれた猫。…私にもかけてくれ(泣)
    そして、ヨモギさんが元住んでいた場所に戻ったあとの不思議な話。仲良し(?)だったサボテンとの再会。そのサボテンの、淡い恋物語。
    大好きで幸せいっぱいの魔女の宅急便の、別視点のストーリー。

  • 魔女の宅急便に出てくるおソノさんはとてもたくましい女性なので、どんな幼少期だったのか気になって読んだ。
    まさかすぎる過去に驚いて、小学生の頃に戻ったように夢中で読んだ。

  • キキが出会った人々に隠されていたたくさんのドラマチックなストーリー。
    おソノさんにこんなに悲しい過去があったなんて、と思わずにいられませんでした。
    グーチョキパン屋がどんなふうに開店したのか、読めてよかったです。
    また魔女の宅急便を最初から読みなおしたくなりました。
    やっぱり人生は素晴らしいと思わせてくれる物語ばかりです。
    ほんわかした挿絵も素敵です。

  •  おソノさんの来し方、引退した町長さんの思い出話、砂漠の村でのヨモギさんの話、など。
     今のおソノさんの度量の広さは、こんな人生を歩んできたからなんですねぇ。突然やってきたキキをすんなり離れに住まわせてしまうなんて、あまりにもお人よしすぎると思っていましたが、こういう過去があるなら、納得です。親から離れて心細そうにしている女の子を、どうしても放っておけなかったんでしょうね。
     若き日のおソノさんも良かったのですが、一番泣かされたのはヨモギさんの幼なじみのトゲコちゃん。「魔女の宅急便」シリーズ、色々不思議な出来事はありましたが、サボテンが歩いて喋るってのは、今までにないぶっとんだ設定ではないでしょうか? でも、いいんです。もう、トゲコちゃん、いじらしいったら。

  • おソノさんの幼い頃の話から、この本が始まりました。
    父親と母親を1年間で亡くしたおソノさんは、町を転々としてある町でダンさんと出会います。
    ソノさんが勘違いしてお店を出て行く事になった時は、もっといれば良いのに!と
    ダンさんと交流を深めて欲しかったです。
    コリコの町に戻って両親が営んでいたパン屋を店名を変えてパン屋を始めたおソノさんが、
    フクオさんと再会して結婚してもダンさんとは交流が続いて欲しかったです。
    そこが少し残念でなりません。

    またコリコ町長の思い出話しもとても興味深く読みました。
    影の世界に住んでいる一家が猫の話よりも面白く感じました。

著者プロフィール

1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。著書に『ズボン船長さんの話』『小さなおばけ』シリーズ、『魔女の宅急便』『ぼくびょうきじゃないよ』『おだんごスープ』『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数。

「2017年 『いろはにほほほ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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