図書館の神様

著者 :
  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838714469

感想・レビュー・書評

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  • (165P)

  • 好きな雰囲気なのに何か物足りない。タイトルが図書室ではなく図書館な意味が理解できない。

  • 図書室でなんとなく目に留まって
    ざっと借りちゃった本だけど
    なんかいいなーってかんじ

    垣内くん好きや

  • よい

  • ひょうひょうとした文章が面白いです。

  • ゆるい感じの
    先生の話。
    いいね!
    共感しました。

    生徒に教えられることって
    多い。

    無理に元気付けようとして
    声をかけなくても
    その時がきたら
    自然に
    言える気がする

    2014.1.30

  • タイトルにひかれて手にしたが、これといった何かがあるわけではないがつまらなくもない作品。
    正しいことがいいこととは限らないが、生きていくことに必要なことはなんだろうかということ。
    主人公の清の環境がとてもやわらかで素敵でほのぼのと読める作品でした。

  • 主人公はあまり好きになれなかったけど
    読みやすかった。

  • 女教師xさわやか男子生徒の青春ストーリー。

  • 優しくて、暖かい。
    瀬尾さん、やっぱり大好きです。

    本の中にでてきた文学作品もいつか読んでみたいです。

  • 毎日筋トレして、走り込んで、パスして、後は、レシーブ練習サーブ練習などなど。バレー部のほうが、毎日同じことの繰り返しじゃないですか。文芸部は何一つ同じことをしていない。僕は毎日違う言葉をはぐくんでいる。

  • 読書メモ。
    学生自体、バレー部で清く正しく生きていた。正しさが追い詰めたもの。
    高校講師として文芸部の顧問に。不倫相手の浅見さん、弟と過ごす時間。
    しみじみ、最後の手紙を読みました。

  • 主人公の清(きよ)はバレーに打ち込んできたが、ある事件がきっかけでバレーが出来なくなってしまう。彼女の人生は180度変わってしまうのですが、この物語はその彼女の癒しの時間だったように思えます。
    大きな事件はないですが、バレーとはまったく違う文芸部の顧問になり、たった一人の部員垣内君との部活動や、不倫相手の浅見、弟の拓実と過ごす穏やかな時間を過ごすうちに、また飛び立てる力を蓄えたような気がします。
    私も中学はバレー部、高校は文芸部だったので、ちょっと親近感^^
    最後の手紙が良かったです。

  • 瀬尾さんの作品の登場人物冷めてる。世の中ななめに見てるわ。
    でも、そんなところがかなり好き。

    2013.9.15

  • もっともっと色んな本が読みたくなった。あー…時間が欲しい!!2011/036

  • やっぱり瀬尾さん好き!!

  • 不本意に文芸部顧問になった体育会系女教師(ただし1年契約の講師)のお話。期待と違ったのは、司書の話じゃなかったから。それでも読んでどうだったかと言えば、ヒロインに共感できなかったけど、唯一人の部員男子と部活してリスタート出来て良かったとは思う。

  • 部員たった1人の文芸部の顧問になった清(きよ)。
    部員の垣内君がいい味出してる。
    かたくなだった清が周囲の人とのかかわりの中で
    成長していく様がすがすがしい。

  • 図書館だいすき、本だいすきなわたしは、タイトルにとても惹かれました。

    何冊か瀬尾さんの作品は読みましたが、どの作品もさらっと読めてしまいます。とても読みやすいです。そして私はなぜか、瀬尾さんの書く主人公の女性がとても苦手です。でも登場する男性はとても魅力的。

    この作品もそうでした。とても読みやすく、主人公の清がいまいち好きになれませんでした。でも、垣内くんは魅力的。垣内君が最後に全校生徒の前で発表した言葉、好きだなぁ。内容としては、可もなく不可もなく。

    瀬尾さんの作品て、読みやすくて共感できる部分もあって、とても好きなのだけど、あまり余韻にひたることはありません。さらっとした印象でした。

  • 名前の通り清廉潔白に生きることを生きがいにしてきた清。けれど清には、潔白さを求めるあまり他人にもそれを要求してしまう悪癖のせいで、人を自殺に追い込んでしまった過去があった。その出来事をきっかけに清は、情熱も清廉さも忘れ、惰性で生きていくようになる。

    主人公の性格にすごくイライラさせられたけど、彼女は163ページという限られた時間の中ですごく成長した。ご都合主義がないとは言わないけれど爽快感もきちんとあって、大人の青春小説といった感じ。

  • 本文に出てくる、川端の「抒情歌」「骨拾い」.山本周五郎の「さぶ」、漱石の「夢十夜」は読むべきだなあ。

  • 「図書館の神様」という題名からなんとなくイメージしていた内容とは少し違うお話だった。でも、独特の空気感と語り口に引かれ、一気に読めてしまった。「神様のいる場所はきっとたくさんある。私を救ってくれるものもちゃんとそこにある。しばらく海は見られないけれど、違ったものが私を待っている。」私を救ってくれるものの在り方はいろいろだ。出会いと経験に無意味なものなんてないんだろうけど、そう思える心の強さは必要だと思った。

  • 思い描いていた未来をあきらめて赴任した高校で、驚いたことに<私>は文芸部の顧問になった。・・・・・・
    「垣内君って、どうして文芸部なの?」
    「文学が好きだからです」
    「まさか」!
    ・・・・・・清く正しくまっすぐな青春を送ってきた<私>には、思いがけないことばかり。
    不思議な出会いから、傷ついた心を回復していく再生の物語。

    とても読みやすく読後感の爽やかな作品。
    優しさを感じた。

    垣内君の言葉、
    「文学を通せば、何年も前に生きてた人と同じものを見れるんだ。見ず知らずの女の人に恋することだってできる。自分の中のものを切り出してくることだってできる。とにかくそこにいながらにして、たいていのことができてしまう。のび太はタイムマシーンに乗って時代を超えて、どこでもドアで世界を回る。マゼランは船で、ライト兄弟は飛行機で新しい世界に飛んでいく。僕は本を開いてそれをする」
    この言葉に共感を覚えた。
    だから本を読むのはドキドキして楽しい、と私は思う。

  • 雑草は、強いと言いますが、どうしてでしょう。
    彼らだって弱い部分があるはずです。
    「踏んでもすぐ立ち直る」
    「愛情をかけなくても強く生き抜く」

    かわいそうです。

    見ていられません。
    聞いていられません。
    僕は彼らの弱い心を見つけられるそんな大人になりたいです。

    (先生の明日と明後日がいい天気であることを祈っています)

    雲行き収録

  • 短い割に心に残る物語だった。

    教師らしくない清の発言が「おいおい」と思いながらこのフラットさが意外と求められてるのかな、とか。
    垣内くんの言葉のひとつひとつが非常に魅力的だった。

    いい言葉を押しつけてくる感じがなく、ぴたりとはまる感じで、ついうっかり涙がこぼれおちてしまいそうなそんな言葉だった(私自身が少し弱ってた時期だから余計そう思ったのかも)

  • 学生時代に打ち込んでいたバレーボールだったが、
    自分の何気ない一言で部員を亡くしてしまったことに責任を感じている清。

    離れた土地の高校講師となり、バレー部顧問を望んでいた清だが
    縁もゆかりもない文芸部の顧問になってしまった。

    文芸部唯一の部員の垣内君、不倫関係にある浅見さんと、時々遊びにやってくる弟の拓実。

    自分の考えがすべて正しいと思い、それと反することを仕出かす人にたいしては強い嫌悪感をあらわにして猛烈に批判する。

    だけど違っていた。
    いろんな人がいてもいいんだと、講師になり文芸部顧問になって、大好きなバレーボールから離れてみて、不倫を経験してわかったこと。

    読みやすいね。
    著者の登場人物にありがちなおっとりしていてお人よしなところは癒されるし、
    だからと言ってそれが強く出すぎて「僕の明日を照らして」みたいな現実離れすることもなかった。

    わかりやすいほっこりする話)^o^(

  • 瀬尾まいこさん、ほんわか愛され女子系というか、平和な日常の中で起こる小さな事件・・・みたいなイメージで、読書に非日常感を求める自分にはなんとなくのんびりすぎるのかなあと勝手に思って、今まで手にとってなかったんですが。
    意外にぐいぐい読めて、最後まで退屈することなく面白かったです。

    意に反して文芸部の顧問になってしまった若い講師の主人公(不倫中)。
    このちょっとひねくれたやる気のない先生と、唯一の文芸部員の男の子のちぐはぐな会話がとっても面白いです。
    この男の子、スポーツもできるのに文学を愛していて、サッカー部への勧誘も拒否して文芸部に在籍している不思議な子。
    ときどき何気ない台詞で主人公の気持ちを救ってくれたりします。
    こんな子いないだろうけど、とっても魅力的。

    色んな生徒たちと接するうちに、主人公も少しずつ成長していきます。

    出てくる人がみんなちょっとずつやさしい。
    不倫相手さえも(この人のケーキ食べたい・・・)。
    最後のほうはちょっとうるっと来てしまいました。

    たしかにほんわかテイストではあるけど、甘ったるくないのがいいんだねえ。

    しかしタイトル、なんで「図書室」じゃなくて「図書館」なんだろう??

  • 『夢十夜』を読んでいたとき、確かこの作品の中でも取り上げられていたな…と思いだし再読。 主人公の職業と図書館が舞台であることが、私自身との共通点なので、何度読んでも、色んなところで共感できます(*^ω^*)
    小説は、読書会のように一緒に読むと、いろんな見方がわかって、より楽しめますね~(^^♪

  • 子どもの頃から名前の通りの`清`さでもって、なにごとも真面目にすごしてきた主人公。バレーボールにうちこんできたが、高3の時、あるきっかけで、バレーをやめてしまう。思い描いてきた夢とはちがうが、高校で国語の講師となり、文芸部の顧問となった。部員は3年の男子・垣内くん一人。清は、健康な男子なら運動すべきでは?と思うが、垣内は真面目に川端康成や夏目漱石などを読み、文学好きな男子だった。
    やる気のなかった文芸部の活動だが、清も変わってゆく・・・。

    主人公は、真面目に生きてきたのに、やる気のない教師になって不倫していて、と、なんだかちぐはぐな感じがしてしまう。でもドロドロしてるわけでもなく、ゆるいかんじが瀬尾まいこさんだからでしょうか。物語のラストころには、しっかり「よかった〜」と思えました。

  • なんか先生らしくないーと最初は違和感だったけど、思ったら大学卒業したばかりだもんね。
    あんまり若い先生と仲良くしてこなかった私としては、ちょっとピンとこなかったけど…

    でも、読み進めていくうちに、だんだんじわじわしみわたってきました。

    夏目漱石くらいしかよんだことないけど、他の文学(?昔の本といえばいいのか?)も読んでみようかな。

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著者プロフィール

1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒業。2001年『卵の緒』で「坊っちゃん文学賞大賞」を受賞。翌年、単行本『卵の緒』で作家デビューする。05年『幸福な食卓』で「吉川英治文学新人賞」、08年『戸村飯店 青春100連発』で「坪田譲治文学賞」、19年『そして、バトンは渡された』で「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』等がある。

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