ウーマンズ・アイランド

著者 :
  • マガジンハウス
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本棚登録 : 298
感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838716418

感想・レビュー・書評

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  • こんなところで働いてみたい、住んでみたい。
    多くの女性のあこがれの地、汐留(たぶん)で、広告代理店やテレビ局、出版社など
    これまたあこがれの職業について溌剌と働く女性が次々と登場。
    そして、彼女達の影に「深沢裕人」なる芸能人の姿が見え隠れする。
    彼の存在のおかげで、あこがれの生活をほしいままにしている彼女達の生き方が
    なんだか浮ついた形にも見えてくる。
    「深沢裕人」はこの埋立地の出身で、彼の父親は東京湾で漁師をやっていた。

    開発計画のために彼の生まれ育った町は消滅してしまい、

    職を失った父親は酒とギャンブルにおぼれ、母親は男を作って出て行ってしまう。

    売れっ子タレントに育った彼はこの地に舞い戻り、

    恨みを晴らすかのように、この地で見かける好みの女性と次々に関係を持つ。

    何千万人といる働き盛りの女性の中でも、ほんの一握りの選ばれた人たち。

    地に足つけて生活してるようでも、別の角度から見てみると

    実は「深沢裕人」と同じ、根無し草のふわふわした存在なのかもしれない。



    なーんちゃって、人からどう見られようとも、たとえ一生独身を覚悟しても

    やっぱり「業界」のクリエイティブ職にはあこがれますわよね。

  • ドラマを見て買った本。短編じゃなかったら嬉しかったなぁ。

  • 短編じゃなくていいよ〜

  • 30代の女性の生き方って?
    恋愛 結婚 仕事 ?
    読み終わった後前向きになれました♪
    TVドラマにもなった作品です♪

  • 2006/3/9 tue<br>
    テレビドラマを見て、原作があることを知り読みました。
    テレビドラマとはだいぶ脚色されていることが分かりました。

    最初は「?」な構成だったんですが、最後に「なるほど」と思い、「これもアリだな」と感じました。
    最後は、なんだか切なくなって泣きました。

  • 少し前から買って持っていたのに。
    ドラマ版に遅れての読了、ちょびっと残念。
    ま、ドラマは結局見なかったから関係ないかもしれないけれど。

    『ウーマンズ・アイランド』
     林 真理子 (著)

    有名な著者だけど、今まで全く読んだことはなかった。

    汐留で働く11名の女性と、その女性たちが知る1名の男性の物語。
    女性たちは、バリバリのキャリアウーマンだったり、芸能人だったり、主婦だったり。
    いろいろな人生を歩んでいる。
    それぞれの思い描く幸せも全く異なるけれど、
    みな、自分の今を幸せに過ごしている。

    それぞれの姿は、とてもあっさりとしか書かれていないが、
    とてもさわやかで、自分と重なる女性像には共感も抱く。

    女性って、カッコイイし、楽しい、そして、華麗。
    女性である自分を、ちょっと誇らしく思える一冊かな。

    でも、正直、最近読んできた本格ミステリに比べると、
    物足りない感じが否めない。
    あと、一冊を貫く一人のオトコっていうのが、
    オンナ好きのだらしない感じで・・・。何でかなって感じが残った。

  • この本、どっかで読んだな〜と思っていたら、今年の正月にドラマ化されたものをテレビでみたらしい。ああ、コーヒーショップの彼女、とか、編集者の彼女、とかやたら女優が思い出されて困った、困った。
    で、内容は、といえば、相変わらずの真理子節。一気には読めるが、残るものがないんだな、コレが。でも面白い、ってやつ。

  • 篠原涼子でドラマ?anego効果かな。エッセイ以外読んだことないかも。

  • 30代の女性連作集。仕事に恋に、林真理子ワールド全開!

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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