- Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840241595
感想・レビュー・書評
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「ミミズクと夜の王」は凄かったけど、この「MAMA」はそれと同等、いやそれ以上かもしれない。
当時1年開けて刊行されたのも納得のクオリティ。そして何より作者の丁寧さ、物語そのものに対する愛を感じる。
どこか歪みつつも美しい家族の愛の物語、超オススメです。
あとに付いてる短編「AND」がまた本編を際出させてくれる素晴らしい作品。
個人的にはティーラン嬢が出てきただけでもご褒美だったのに、こっちのラストも素敵でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
紅玉ブームで久しぶりに読み返し。切ない。ホーイチは恋や愛を知らなかったから、彼が抱く感情の名前が分からなかったんだね……人喰いの魔物でありながら20年近くもひとりの少女トトを慈しみ寄り添った彼の心は魔物ではなく、人を愛するただの男であったのだけれど。母と子という名を付けたトトとホーイチは、その感情の本当の名を知るすべがなかったのかもしれない。
互いが互いだけを求めている心の在り方は確かに歪んでいたかもしれない。ただその気持ちに名をつけることなく、母は子を守り、子は母を守り抜き、新しい愛を生んだ。美しく儚く、優しい物語でした。 -
魔術の才のなかった少女と人喰いの魔物の出会い。「貴方のママになってあげる」愛を求めたものが愛を捧げる相手と出会う絆の物語。
物語世界に耽溺する悦び。それが紅玉ファンタジーの味わい方でしょう。堪能しました。添えられた短編で味わいが一層際立ちます。 -
何度も読んで、最後で絶対泣いてしまう
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優しさってなんだろうねって。
憎しみにも負けない愛とか。
というより、絆がほしいんじゃないかと。
トトとホーイチ、ミレイニアとダミアン。
親子と兄弟。優しさって寂しさからくるのかもね。 -
泣いた。
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ミミズクよりも先に読みました。
読後、なんだか足りない感じ…
と思いつつ、何度も何度も読んでしまいました。
とても良かったです。 -
耳なしホーイチを舞台とした人喰いシリーズ。少しいびつで純粋な親子の愛に気がつけば号泣。
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MAMA、エンディングは切ないですね。
愛に溢れていて大好きです。 -
初読のべにたま作品。表紙買いした訳では無いと言えば嘘になる。
ホーイチは優しい子。べにたま作品は優しさでいっぱいですね。
ミミズク読後に再び読んだらまたその楽しさもありました。 -
なんとなーく予想出来たラストだったけど、やっぱり切ないなぁ…
どっちが大切かなんて選べないよ(T ^ T) -
どうなるのが一番幸せな形なのだろうか。
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僕が紅玉いづき先生にハマったきっかけになった本です。
トトとホーイチの関係がすごく切なくて、愛おしくてたまらなかったです。
涙なしには読めない一冊かなと思います。
カラスさんのイラストもとても素敵です! -
人喰いの魔物と落ちこぼれの女の子の話。
トトもホーイチもお互いを必要としてて、依存しあってて、どこか歪んでいたけれど、大切にしたかったんだろうな。 -
すごく切なくて胸がきゅんきゅんした
トトとホーイチの絆に苦しくなりました
自分は相手しか一番に思えないけど
相手は自分以外を選べるってすごくかなしい
読んだ当初はなんでトトはホーイチを選ばないの!って
勝手に憤りを感じてたけど、結局はそうなるよね…
だって人間だもの -
ミミズク、毒吐きと似たようなファンタジーでした。
ホーイチがかわいい!!ティーラン、トト、オリエッタたち紅玉さんが書く女性は強くてかっこいいです。 -
ボクはいつも。きっとキミのそばにいるから
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紅玉さんで初読みしたのはこの物語だったり。
これは泣いた。泣けた。
哀しみと淋しさがいつまでも胸に残るお話。 -
『ミミズクと夜の王』のシリーズ第2作、というので購入。独自の世界観は前作同様で引き込まれる。ラノベにしておくのがもったいないほどの表現力と語彙力は魅力的。
同時収録された「AND」も「MAMA」をつなぐ重要な作品だと感じた。
次は『雪蟷螂』も楽しみ -
前作『ミミズクと夜の王』が「人喰いに食べられたい少女の物語」なら今作は『人喰いと共に生きた少女の物語』であるといえる。
トトの半生を追っているので多少駆け足のように感じるが、テンポよく読めその世界観に一気に引き込まれる。
また短編「AND」でその後の話が読めるのも嬉しい。
『ミミズクと夜の王』のキャラもちょっとだけ出てきてニヤリとさせられる。 -
ホーイチ大好きです。
電撃マガジンに掲載された本編+続編を描いた短編の二本立て。
「ミミズクと夜の王」とのリンクは、聖騎士(新婚当初)が少し登場してトトと(惚気)話をするだけ。
本編の気になるその後が描かれていて大満足。 -
新書購入
ファンタジー。
人食いの魔物の母親になった少女トトの話。
少女の両親は魔法使い。 その一族の中で、おちこぼれ。さいなまれる劣等感。
彼女は魔法の才のない自分を両親がよそへやろうとしているのではないかと疑い、結局、人食いの母となることで、両親を彼女が先に切り捨ててしまう。
何もかも失った彼女は、人食いに依存する。
人食いもまた彼女に依存する。
そうして歪な愛情と、強い独占欲で二人は結ばれて成長する。
読ませる話でしたねー。
先が気になったのは久しぶりです。
王道なのです、これは。
名前の付け方に若干、センスのなさを覚えますが、まあ……。タイトルの付け方も、なんかなんかアレですが。
仕方ないですかね。
人食いに「ホーイチ」。
母に「トト」。(父が、トトだよねー。。読み方として。 -
人喰いの物語第二段。相変わらず綺麗な文だ。
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初紅玉いづきでした。切なくて優しくて、とっても良かった。
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人食い三部作の二作目です。
号泣しました。
不器用な2人がお互いを支えあい、
唯一無二の存在になっていく様子が良いです。 -
ミミズクと~も面白かったけど、私はこちらの方が好きかも?です。後日談であるANDも面白かった。
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これは落ちこぼれの魔術師トトと人喰いの魔物との物語。
魔物に両耳を奪われてしまったトトだが、孤独な魔物のママになろうとする。
「トトにはあなただけ…」「…ボクにもきみだけだよ」
ラストは涙が止まらなかった。