瓶詰地獄 (立東舎 乙女の本棚)

  • 立東舎
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本棚登録 : 467
感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845631377

感想・レビュー・書評

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  • 内容はなんだかよく分からない。ラストのボートの上の二人の絵は美しい。

  • 悲しいですね。
    苦しみと悲しみが伝わってきました。
    最後は苦しみの島になってしまうなんて。このお二人が救われますように。
    物語には惹かれました。当時、この物語が出回った時代に私がいれば間違いなく夢野久作氏の作品の虜になっていたでしょう。
    イラストがとても美麗でした。

  • やはり絵が素晴らしい。
    個人的には表紙より挿絵のほうが好きなものが多い。

  • 綺麗な絵本。

    思いの外さらさらと読みやすかった。
    綴られる文章で浮かぶ風景や2人はイラストとマッチしてこの物語をより美しく儚げにしている。

    たった3通の手紙で彼らの長い時間の物語がわかるのは素晴らしい。

    これは私的にはとてもお買い得でした
    (๑>◡<๑)

  • 構成はドキドキ感満載。狂気?こういうのが文学への挑戦だったのかな。

  • 絵やレイアウトがかなり良い感じで、短い文章に隠された意味やら何やらを色々考える良いきっかけになった。
    絵や文の開け方が秀逸。文章のみで読んでる時よりかなり意味深に思えるシーンが多い。
    絵は表紙だけでなく中身の挿し絵も優秀で、昨今の流行りに乗った絵師セレクト(刀剣乱舞絵師)の割にマッチしてます。時系列的に並べた場合、最初、白かった二人の服が黒くなっているところが何とも意味深ですね。
    映画ドグラマグラのパッケージみたいなグロテスクな方面より、こういう方面の方の絵が好みなので増えてほしいが、無理だろうなぁ。夢野の作品全編このタッチの挿し絵付けても問題ないと思いますけどね。絵が清廉さを出してるだけに内容のグロテスクさがより浮き立つというね。
    生憎と刀剣乱舞の誰を担当していたのかは全く検討は付かないけど。

    友成純一みたいな夢野久作信奉者がグロテスクな小説ばっかり書いてるから、異形色の強い作家と思われやすいけど、こういう方面の話も割とあるんだよね。中二病的というか、現実を美化しすぎた話というか、耳年増というか、文学に耽溺しすぎた高校生向けというか、現実を舞台にした現実ではあり得ないファンタジーな小説とか好きそうな人向けなね。
    全集やら何やらで怪奇色を強くし過ぎたのが原因だろうけどここまでいっこもこういう方面の表紙なかったよね。
    近々で出た東京創元社の文庫「少女地獄」の表紙もそこまでグロテスクさはないけど、微妙。ここまで思い切って現代人向けにしてるのはそうない。とは言っても、表紙だけそれっぽくするだけでは買うまでは至らないかなぁ。

    ちなみに、文豪とアルケミストに夢野久作出たのは、2018年2月あたりで、アレに出たからこの本が出来た訳ではないらしい……こちら(2017/12)の方が早い。まあ、文ストにはとっくに出てはいるが。あれも相変わらず狂気色の強いキャラだったな……。

    「乙女の本棚」に、このセレクトはどーよ?恋愛的なものなら「あやかしの鼓」とかあるのでは?とは確かに思うが、禁断の恋の嘆きを神様にぶつけるなんてのは、少女マンガにありがちなテーマではあるからそれかなぁ。カバーはずすと十字架が刻まれてる辺りもなおさらそんな感じ。ここらの感性は明治の文豪なんかよりも現代の感覚に近いものがあるわな。(多分この絵だと「悪魔」が性欲的な意味というより恋愛的なものにとられる。……いやそういう意味なのかな……子供の頃はただの仲良しだったのが成長するに従って…的な?少女マンガかよ……まあ、絵師はそういう意味込めてそうではある。時間経過に従って制服になってるし)。

    図書館の夢野久作棚にあったのを見つけたけど、貸出禁止資料だったので買う羽目に……。ジュンク堂で何故か特典イラストカードが付いてたな……。

  • 乙女の本棚シリーズ好き。
    それにしても、何でこの作品を選んだのだろう。

    昭和初期の文学作品と、現在活躍しているイラストレーターのコラボ。
    それが、作品を興味深く見せている。
    きっと、この構成でなければ
    受ける印象が違うんだろう。

    二人の関係は…。禁じられて…?この後は…?
    余韻を残します。「猟奇」に初出だそうです。
    猟奇…。

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著者プロフィール

1889年福岡県に生まれ。1926年、雑誌『新青年』の懸賞小説に入選。九州を根拠に作品を発表する。「押絵の奇跡」が江戸川乱歩に激賞される。代表作「ドグラ・マグラ」「溢死体」「少女地獄」

「2018年 『あの極限の文学作品を美麗漫画で読む。―谷崎潤一郎『刺青』、夢野久作『溢死体』、太宰治『人間失格』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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