2027 ボヤボヤしてたら、すぐやってくる。2027年のお話。
- スペースシャワーネットワーク (2007年3月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860202156
感想・レビュー・書評
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印刷メディアが厳しく規制されている2027年。
本が大好きな若者Kとサグ星人21LO(ジロー)が、
勝手に好き放題の本を作り(政府の検閲を通していないので違法)
その宣伝の為にラジオを放送(電波ジャック? 勝手にやっているのでこれまた違法)して…といった話。
それにプラスして、総勢26名による2027年に関するコラムも収録されています。
特段ストーリーが面白い訳でも無いのですが、視覚的な部分が面白い!
レシートや本などのストーリー上に登場する小物が差し込まれていたり、
差し込まれた紙にメモされたサイトには実際にアクセス出来たり…
何より本の作りが格好良いですね。
ストーリーには沢山の固有名詞が登場し、
サブカル好きはニヤっとしてしまう小ネタが挟み込まれています。
帯曰く、本書のジャンルは【SF/文芸/サブカル】ですから。
因みにほぼ全ページに解説(というか、編集者の雑談)付き。
紙+印刷という媒体は、やはり単なる情報伝達以上の役割を果たしてこそ
その魅力を発揮していると思います。
今年読んだ本の中で、1番の予感です。
1003-1005
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ストーリー×イラスト×グラフィック
「アクトノベル」で立体的に体験する20年後の世界。
2027年の日本を舞台にまきおこる刺激的な物語。
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編集:古屋蔵人
物語:小田島等
挿絵:黒川知希
アートワーク:稲葉英樹/草野剛/井口弘史/広岡毅/amgdo/佃弘樹
コラム:宇川直宏/森本晃司/乙一/宇野雄幸/荏開津広/仲俣暁生/多根清史/田尻智/ロビン西/PEECH BOY/ECD/近代ナリコ/掟ポルシェ/石丸元章/吉川功心/前田晃伸/定金伸治/三田格/磯部涼/河馬透/井口弘史/佐々木景/根元敬/植地毅/海猫沢めろん/湯浅学
<font size=\"3\">2「まあ言ってしまうと、我々の作った本てさ、あのー、非常に言いにくいんですけど、不法なんですよ。今作れないんですよね、本てね」
K「うん。あのね、これを聞いているみなさんもご存知の通り、紙メディアの廃止から十年近く経つわけです。」
</font>詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
デザイン性に優れていて、面白いです。
なんか格好いいです。