新幹線お掃除の天使たち 「世界一の現場力」はどう生まれたか?

著者 :
  • あさ出版
3.57
  • (66)
  • (157)
  • (165)
  • (37)
  • (4)
本棚登録 : 1273
感想 : 198
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860635473

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「テッセイ」のなで親しまれ、最近、ツイッターや雑誌、TVで話題を集める鉄道整備株式会社。新幹線の車両掃除を行う同社の成功の軌跡から「現場力」を高める方法を探っています。

    鉄道整備株式会社=JR東日本のグループ会社。
    東京駅の東北新幹線・上越新幹線などの折り返し時間(たった12分。昇降時間を除くと実質7分)で車両清掃、トイレ清掃、ゴミ出し、座席カバーの交換などを行なっている掃除チーム。

    確かに「プロ」の仕事っぷりだったと記憶しています。

  • キラキラ輝く普通の会社☆


    ダイジなのは、「常」と「変」のバランス。

  • 面白かった。エピソードが先、会社としてそこに至るまでのストーリーがある。どの企業も「現場」の意識が高くて、現場の意見がしっかりと交換出来ていれば発展出来るということを、平易な文章で伝えてくれる。

  • 素晴らしい組織力です。おもてなしの心、最強のチーム力の原点を感じます。

  • 「褒める」人が生まれ変わる。
    会社も生まれ変わる

  • 詳細なレビューはこちらです↓
    http://maemuki-blog.com/?p=8853

  • この本を含めて自分たちの仕事について広く知られることで、さらに周囲からの「期待値」が上がってゆく。さらに仕事が「高度」になって...。

  • 「がんばれ、日本」じゃなくて『がんばるぞ!日本』。3.11震災後の不安な時期に元気をもらえた、お掃除中のプレートのエピソードも載ってましたね。
    掃除の会社、下請けの会社、おじさん・おばさんばかりの「普通の会社」が、自主性・自発性・自律性を有した現場力で活性化し、「キラキラ輝く普通の会社」に変遷した物語を綴っている。キーワードはリスペクトとプライド。中でも、緻密に練られた経営陣の仕掛け、またその熱意が奏してOutputに繋がっているんだと思った。

  • ほのぼのとしたお話。世界に誇るシステムだと思う。

  • 新幹線お掃除の天使たち 「世界一の現場力」はどう生まれたか?

    前半「エンジェルリポート」という社員の方が書かれた、心温まるというか、感動のお話集と、後半、この会社のムードを一新された活動の中身を書いた本。
    ただただ、感動。涙腺緩むお話がおおく、ちょっとやられた感じ。とにかく、仕事に誇りとこだわりを社員、パートの一人一人が持って働ける職場。ムードを盛り上げて行くために、職場環境も改善しながら、イベントやモデル職場を作られた様がリアルに伝わる本。
    読みやすいし、感動的で、かつわかりやすい。



    目次
    はじめに
    プロローグ なぜ新幹線の車両清掃会社がこれほど私たちの胸を打つのか?
    「お掃除の天使たち」が働く会社
    提供するのは「技術サービス」
    「最強のチーム」との出会い
    魅せる清掃
    礼に始まり、礼に終わる
    女性がイキイキと活躍する会社
    知恵を生む現場

    第1部 「新幹線劇場」で本当にあった心温まるストーリー
    ~エンジェル・リポートから~
    ・真っ赤なプライド
    ・ピカピカのトイレ
    ・酔っぱらいの簀巻き(すまき)
    ・わたしの仕事はおかあさん
    ・グレーのハンチング帽
    ・がんばるぞ! 日本
    ・駅の中の接客業
    ・見送りはわたしが
    ・赤ちゃんの靴下
    ・お命、預かっています
    ・新幹線の運転士からお掃除へ
    第2部 「新幹線劇場」はどのように生まれたのか?
    ~「最強のチーム」が誕生する2500日の物語~
    -「地ならし」のための600日-
    あんなところに行くのか・・・
    手探りでの「モデル」づくり
    働きやすい環境を整える
    シンプルで分かりやすい組織に
    イベントで軸体感を高める
    やる気のある人を正社員に採用する
    -変革の「芽」を育てた1100日-
    「さわやか・あんしん・あったか」を目指して
    「思い出」創成委員会のスタート
    主任たちが会社を引っ張る
    小集団活動、提案活動のデコ入れ
    『スマイル・テッセイ』の誕生
    親会社を動かす
    安全強化の取り組みを徹底させる
    到着時の一礼の持つ意味
    「エンジエル・リポート」の始まり
    -「幹」を育てた700日-
    風土・文化にまで高める
    季節にちなんだキャンペーンの定着
    多くのメディアが注目
    涙の見送り
    さまざまなチャレンジ
    -新たなステージに向かう100日-
    真の自律化を目指して
    みんなのプロジェクト
    続けるべきものは愚直に続ける
    新社名をみんなで決める

    おわりに リスペクトとプライド

  • 働く人のエピソードがいくつかあったが、共通していたのはどうすれば新幹線を使う人に安心して満足して利用してもらえるか自分なりに考えていること。駅の清掃する人からそこまで働く人のモチベーションを高められた企業の取り組みも紹介されていて、やりかたよっていくらでもよくなる可能性があるのだなと感じた。

  •  「新幹線お掃除の天使たち」遠藤功

     URL:http://goo.gl/O3nix

     概要:
      新幹線に乗る人なら必ず目にする鉄道整備株式会社の清掃員。
      「清掃の会社」から「おもてなしの会社」へ一人一人の考え方を変えた事により、世界からも注目されるサービス提供会社に。

     印象の残ったフレーズ:
      真の現場の自立化を自立したいーお客様のためになにをすべきか、もっとよい会社になるためにはどうしたらよいのかを、本社や上司が指示するのではなく、一人ひとりが真っ正面から考え、知恵を出し、協力し合いながら実行して行く。そしてそれを楽しむ。

     感想:
      出張組は毎週のように見てると思うけど、たまに旅行で新幹線に乗るときも、掃除の人たちのテキパキした動きは印象深かったので読んでみました。
      8月発売で、すでに14刷り。みんなこの組織に興味があるんだなと。

      最近、海外の日本観光ツアーのメニューに組み込まれるぐらい注目の組織は、奇跡的な施策があったわけじゃなく、基本的なことを粘り強く、一つ一つ積み上げてきた結果。

      環境作り、モチベーションコントロール、当事者意識、当たり前だけど組織は一人ひとりの集まりで、その一人ひとりを少しずつでいいので、ベクトルを合わせていければいいなと思いました。

  • JR東日本のグループ会社、通称テッセイ。
    停車中のたった7分間で新幹線の車内をピカピカにする人たちが注目されている。
    「礼に始まり、礼に終わる」という彼らの仕事に対する姿勢が半端ない。
    働くということは何なのかを教えてくれる一冊。

  • エピソードと、そのエピソードを生むに至った組織作りの歴史が綴られた本。心の準備をせずに読み始めて、エピソードの部分でじんじんと潤んでしまった。

    さて、やっぱり、組織のパフォーマンスの方を決めるのは、「理念の共有」と「自由裁量の極大化」だという思いをより強くした。そんな本だった。

    そういえば、先に温かいエピソード群がきて、その後にその組織作りについて解説するという、本書の構成も、後段の説明を引き立たせる意味で、すごく良いものだったように思う。

  • 本業の清掃という仕事だが、働くみんなの気持ちに思いが少しづつ、入っていく過程が良くわかった。参考になります。

  • 東京駅のJR東日本が使用しているホームの清掃をする人たちの物語。書いているのはローランドベルガーの社長。
    コンサル会社の社長が書いている割には、心温まるお話し集になっています。
    後段の会社の改善経緯のところは読みとばしました。どちらかというと経営科学的なことではなく、現場の実践、ボトムアップ重視の話しでしたので。

    前段の清掃する方々のお話しは興味深く読ませていただきました。
    立ち読みで全部読んだのですが、読みながらうるっときてちょっと困りました。。。

  • ■サービス

    A.会社全体で「トータルサービスとは何か」を考えるため、各現場での取り組みを発表するイベントを行った。
    これは自らの役割・仕事を振り返る機会となり、自分たちが共通の目標を目指す仲間であることを認識する場ともなった。

  • テッセイ職員の“プロ”としての仕事振りと礼儀正しさに感心させられる。新幹線利用者の快適のための自発的な創意工夫。人と組織は変わることができる。薄めの本であり、実話を絡めた奇術なので一瞬で読了できる。

  • 本当にビジネススクールの教授ですか?掃除人たちの感動話には感動させられず、仕事・会社の分析では突っ込み不足というか突っ込み無し。日本経済の特徴を現場力という言葉で表してもてはやされた過去の業績すら怪しくなってきた。

  • 東北新幹線の車両清掃を行うJR関連会社のお話。メディアなどでも多数取り上げられている掃除のプロフェッショナル集団。現場で働く人たちのエピソードもいいのですが、この企業風土を作った経営陣の話がとてもいい。JRから畑違いのグループ会社に出向した専務が、どのように組織を変えたのか。提案制度、イベントによる一体感、社員登用、ビジョン、小集団活動…。おススメの一冊です。

  • JR東日本の新幹線に乗る機会がなく、東京駅での清掃業務がこんなに凄いことになっているとは知らなかった。折り返しの車両の清掃は、待つ身に退屈な時間だが、こんな新幹線劇場なら見てみたい。
    新幹線の社内清掃という地味な仕事を一種のショーに変え、スタッフに誇りを持たせ、ビジョンを共有して一丸となって働くプロ集団を作り出したテッセイという会社の変化と心暖まるエピソードが本書に満載されている。
    そういう、いい話やサクセスストーリーを読んで、何かほっとしたい人向けの一冊としては、とても良い本だ。ただ、著者は名うてのビジネス研究者であり、出版社も本書をビジネス本として売ろうとしていることを思うと、少々物足りない。テッセイがここに至るまでのもがきや苦悩という負の面をもっと取り上げ、それを克服する課程をきちっと紹介してほしかった。そこまですると、分厚いビジネス本になってしまい、読みにくく、一般向けにならないという二律背反があったのだろうか。

  • ディズニーに負けないぐらい泣けます。大事なことを思い出させてくれます。

  • 半分は現場の感動話。ホスピタリティがなかったところにどう生み出すか、みたいな部分にスポットが当てられている。でも、あの人たちの凄さはスピード、すなわちテクニックだと思う。辛い条件でテクニックを発揮するために、ホスピタリティが必要だった、ということはあるのだろうけど。そこらへんのもやもやが少し残ります。

  • 新幹線のお掃除を担当している日本鉄道整備のサービス改善運用のお話。前半のエピソードがあれこれ楽しく、読ませる。後半の流れもまずます良い。ただし、書籍としての出来はそこそこ。1時間もあれば読める。とはいえ、新幹線で清掃の皆さんがとても気持よいのは感じていたので、本書でそういう取り組みには努力があるのだということが改めて認識できた。

  • なるほど。やってみたいなと思う魅力ある仕事内容。でも大変そうだ。

  • 意識の高さ、仕事能力の高さ、一般乗客や職員間の交流、成長。心温まる多くのストーリー。リスペクトとプライド。

    はんぶんは人が相手の仕事、女性がきちんと活躍できる場を作ったことがポイントかも。

  • (欲しい!)
    朝日書評2012/11/4

  • 新幹線モノだと『新幹線ガール』もおもしろかった。
    乗客とのエピソードモノだと『空の上で本当にあった~』もよかった。
    その二つを合わせた、新幹線のお掃除の本当にあった話。
    JR東日本の一子会社の清掃会社がどのようにして、最強のチームと言われるまでになるか。エピソードとその改善の歴史。
    タイトルだけだと読まなかったかもしれないが、ローランドベルガーの遠藤さんの著作ということで、いかに現場力を鍛えるかに注力している人で、他の本もおもしろかったので読んだ。軽く読める。

全198件中 151 - 180件を表示

著者プロフィール

遠藤 功(エンドウ イサオ)
株式会社シナ・コーポレーション代表取締役
早稲田大学商学部卒業。米国ボストンカレッジ経営学修士(MBA)。三菱電機、複数の外資系戦略コンサルティング会社を経て、現職。2006年から2016年まで早稲田大学ビジネススクール教授を務めた。2020年6月末にローランド・ベルガー会長を退任。同年7月より「無所属」の独立コンサルタントとして活動している。多くの企業で社外取締役、経営顧問を務め、次世代リーダー育成の企業研修にも携わっている。
株式会社良品計画社外取締役。SOMPOホールディングス株式会社社外取締役。株式会社ネクステージ社外取締役。株式会社ドリーム・アーツ社外取締役。株式会社マザーハウス社外取締役。
15万部を超えるロングセラーである『現場力を鍛える』『見える化』(いずれも東洋経済新報社)をはじめ、『現場論』『生きている会社 死んでいる会社』(いずれも東洋経済新報社)『新幹線お掃除の天使たち』(あさ出版)『ガリガリ君の秘密』(日経ビジネス人文庫)など、ベストセラー書籍多数。

「2022年 『「カルチャー」を経営のど真ん中に据える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

遠藤功の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ウォルター・アイ...
三浦 しをん
ジュリアン・バジ...
クリス・アンダー...
ウォルター・アイ...
佐々木 圭一
池井戸 潤
ジャレド・ダイア...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×