- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861765599
感想・レビュー・書評
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天沢退二郎の訃報に触れ、長年の懸案であった「オレンジ党」シリーズを読破することにし、その手始めとして「光車よ、まわれ!」を再読した。
子供の頃の世界には魔法がかかっていたことを思い出させてくれる、そういう本である。その感想は久方ぶりの再読でも変わらなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ここまで人物が「善」「悪」の二つにぱっきりの世界はちょっとなー‥。
「悪」側に傾倒した人達って特にそうなった理由はなくて単に悪い事をする「役」になってる気がする。
龍子ら側からの冒険譚としてはいい物語なんだろうけど。 -
ある日、雨でずぶ濡れになって教室に入ってきた3人のクラスメイトの姿を目にした川岡一郎(かわおか・いちろう)は、彼らの姿が一瞬、まるで化け物のように見えたことに驚きます。さらに下校途中、一郎が彼らの正体を見抜いたことに気づいたクラス委員長の吉川(よしかわ)トオルに襲われた彼は、クラスメイトの戸ノ本龍子(とのもと・りゅうこ)に助けられ、「水の悪魔」によって街が危機に直面していることを教えられます。
こうして一郎は、龍子や吉川ルミといった仲間たちとともに、「水の悪魔」に対抗するため「光車」と呼ばれる魔法の力をもつ道具をさがし求めることになります。
詩人であり宮沢賢治の研究で知られる著者の手になる児童文学です。細部のギミックや、大人と子どもの双方を突き放したような視点から幻想的な物語を紡ぎだす手法に、どこか宮沢賢治に通じるものがあるようにも感じました。 -
不安定な奇妙さが子どもならではの恐怖感をよくあらわしている。
見えるはずないものが見えるのは子どもだから。それに立ち向かおうと冒険するのも子どもだから。
そこに雄大で詩的なファンタジーがあり得ないはずがない。 -
まずは文庫化してくれてありがとう!!!!!
ふおおおおお…!相変わらず怖いなああ。そして宮沢賢治を読みたくなる。
いやーしかしルミちゃんかわいかった。この子が出てきて途端に面白くなる。
このままオレンジ党シリーズも文庫にしてくれないかなー。 -
ウラの世界の水の悪魔と戦うために少年少女が『光車』を探し出す冒険ファンタジー。 夜の図書館や地下水路など、わくわくするようなモチーフがたくさんちりばめられているが、作品全体に一貫して流れる陰鬱で穏当でない雰囲気が非常に怖い。 水の中のウラの世界も悪夢そのもので、後味も悪く、小学生の時に読んだらトラウマになりそう。 でもやっぱり小学生の時に読んだほうが面白く感じたと思う。
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水たまりの中から忍び寄る異界の住人たち…
作者の天沢退二郎さんは、宮沢賢治と中島みゆきとアンリ・ボスコ(仏の作家)がお好きな、作家、詩人、仏文学者、翻訳家、宮沢賢治研究者というたくさんの才能を持っていらっしゃる方。
そんな彼が、「水」をモチーフに、小学生の子供たちが活躍する冒険小説を書いたのが本書。
水たまりの向こうにある逆さまの世界…
そこに住む《水の悪魔》と戦うことができるのは、唯一「光車(ひかりぐるま)」と呼ばれる存在だけ。
同級生の3人はすでにモンスターになっている。
一刻も早く、”光車”を探し出すのだ!
固定電話とか近所付き合いとか、設定は少し古めの日本ですが(初版が1973年)、その内容にはドキドキワクワクしました。 -
いろいろなことが理解できなくて困った。
2009/8/20 -
2009/6/24購入
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子供向けの作品だけど、妙な気持ち悪さがある。
学校の友達と力を合わせて悪いやつらに立ち向かう話は、
おもしろい。