辺境遊記 ―― キューバ、リオ・デ・ジャネイロ、小笠原諸島、ツバル、カトマンズ、サハリン、南大東島、ダラムサラ

著者 :
  • 英治出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760791

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  • リオデジャネイロ、小笠原諸島、サハリン、ツバル、南大東島、を読了。リオのカーニバルの山車はどうやってくるのか、という問いに、ほぼ飲まず食わずで8時間近くかけて3人で押してきた、祭りが終わったら?また押して帰るのさ、というシーンが印象に。ツバルの人々に、近い将来島が沈むことをどう思う?という問いへの大半は、結局は移住するんだろうけど、神にそうならぬよう祈っているから沈まないと信じたい、という声が印象に。またゴミの島としての一面も。戦後、サハリンに残された日本人、朝鮮人の凄まじい苦労、小笠原諸島、南大東島という東京や沖縄から地理的にも文化的にも歴史的にも切り離された存在の独特の文化をうかがい知れた。

  • その地に行くのも不便な旅。キューバ、リオ、ツバル、カトマンズ、ダラムサラなどを訪れて、現地で生活する人々を文と絵でまとめた書。特筆する観光地がなくても魅力的に思えるのはなぜだろう?各地で生きる人の体温が伝わる。

  • 旅の本と言うより、旅で出会った人を通してその国の今を描いている本。
    筆者の人柄がところどころににじみ出ている。
    絵と写真がふんだんに使ってあり、読む人を飽きさせない。
    あっという間に読み終わってしまって、最後の方は読むのが勿体無くなった。
    この本を読むと、旅で出会う人の顔を撮りたくなる。その人たちの人生を覗いてみたくなる。
    何度でも繰り返して読みたい一冊になった。

  • 「NEWS23+」のオープニングに出てくる特徴的な人間の肖像画を書いている下田昌克さんと、ノンフィクションライターの田崎健太さんが絵と文章でつづる旅の記録。

    僕は「NEWS23+」のオープニングで使用されている下田昌克さんの絵が大好きで、彼の描く絵と、行く先々で撮影された写真。そしてノンフィクションライターの田崎健太氏のつづる文章で構成された紀行の記録です。訪れたところもキューバ、リオ・デ・ジャネイロ、小笠原諸島、ツバル、カトマンズ、サハリン、南大東島、ダラムサラ……。とさまざまなところで暮らす人たちの営みがすばらしいです。

    キューバやリオ・デ・ジャネイロではカーニバルに熱狂する女性や衣装を着た女性がたまらなくセクシーでした。小笠原諸島やツバルで描かれた下田昌克さんの絵が何気ない彼らの日常の姿を捉えています。カトマンズではチベット仏教の若い僧侶の肖像画がとても印象的でした。

    こういうところにたまらなく惹かれる自分というのがいて、あんまりこういう部分は社会生活を営む上で障害になる、というのはわかってはいるのですが…。これをナマで見ないうちには死んでたまるか!!!という思いが、いまの僕を突き動かしているといえます。

  • 絵を描くのに、1.2時間もかかるのにビックリ。

  • やっぱり身体が緩み、流れる時間がちがうのは赤道付近の南~。(^^ゞ

  • 旅って良いなと感じた一冊。

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著者プロフィール

1968年3月13日、京都市生まれ。ノンフィクション作家。
早稲田大学法学部卒業後、小学館に入社。『週刊ポスト』編集部などを経て、1999年末に退社。
スポーツを中心に人物ノンフィクションを手掛け、各メディアで幅広く活躍する。著書に『W杯に群がる男たち―巨大サッカービジネスの闇―』(新潮文庫)、
『偶然完全 勝新太郎伝』(講談社)、『維新漂流 中田宏は何を見たのか』(集英社インターナショナル)、『ザ・キングファーザー』、
『ドライチ』『ドラガイ』(カンゼン)、『球童 伊良部秀輝伝』(講談社 ミズノスポーツライター賞優秀賞)、『真説・長州力 1951-2015』(集英社インターナショナル)
『電通とFIFA サッカーに群がる男たち』(光文社新書)など。

「2019年 『ドラヨン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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