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- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863101432
作品紹介・あらすじ
ミステリーを読むような爽快さ!赤穂浪士、吉田松陰、三島由紀夫-、かれらを突き動かした激情の正体は何か。従来の「もののあはれ」観を顛倒し、日本文化の基底に迫る渾身の力業。
感想・レビュー・書評
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大和魂=大和心の精神史を『源氏物語』を軸にたどった論考。十一世紀初頭紫式部という女性が書いた虚構の物語が、藤原定家以来「源氏文化」として洗練され、北村季吟において集大成される。そこにおいて『源氏物語』は「平和と調和」の文化統合システムであり、和漢梵を宥和させるものであった。ところがその「源氏文化」に、知の大悪人(?)本居宣長が異を唱え「もののあはれ」という主題をもって一気にひっくり返してしまう。その経緯が、帯にあるとおり「ミズテリーを詠むような爽快さ!」で明らかにされていく。いや、本当にミステリーを読むように、スリリングで面白かった!
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