文学ムック ことばと vol.6

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863855489

作品紹介・あらすじ

編集長/佐々木敦

ロゴマーク/石黒正数

表紙・本文デザイン/戸塚泰雄

装画・挿絵/近藤恵介



【巻頭表現】

谷川俊太郎「人と人」



【第4回ことばと新人賞】

受賞作 福田節郎「銭湯」

佳作 井口可奈「かにくはなくては」

選考座談会(選考委員:江國香織、滝口悠生、豊﨑由美、山下澄人、佐々木敦)



【特集 ことばと戦争 】

◎インタビュー

高橋源一郎「戦時下のことば、最前線のことば」(聞き手:佐々木敦)



◎小説

北野勇作「戦争の夢」

高山羽根子「朝の喫茶店・内装」 

早助よう子「風船爆弾をつくった祖母の話」

吉村萬壱「イチコロ」


◎評論

小峰ひずみ「人民武装論 RHYMESTERを中心に」

水上文「聴き取られない声を聴く――『戦争は女の顔をしていない』と日本」



【創作】

小山田浩子「あさみぎよひだり トミヱさん(二)」 

仙田学「雪ちゃんなんてだいっきらい!」



【翻訳】

ロシア――戦争に反対する詩人たち 解説・訳 高柳聡子

  戦争について黙っていてはいけない 
タチヤーナ・ヴォリツカヤ 「ママ、ママ、戦争だ、戦争だよ!」
アーリャ・ハイトリナ 時の切断 
エカテリーナ・ヒノフケル くち 
アレクセイ・ボロネンコ ロシアの民族料理 
ヤン・クントゥール 「ブチャ」(罪なく殺されたすべての人びとの記憶に) 
エカテリーナ・ザジルコ 無題 



【本がなければ生きていけない】

韻踏み夫「世界のなかに置かれた書物」

杉田協士「喫茶店」

感想・レビュー・書評

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  • 井口可奈の作品のみ読んだ。

    世界観に順応してきたところで、新たな破壊が起こるのが薄気味悪い。
    なのにポップ。
    おもしろかった。

  • 特集は「ことばと戦争」。戦争というキーワードから各執筆陣が短編や評論を寄稿。
    水上文の評論「聴き取られない声を聴く」は文学がこれまで怠ってきた戦争を語るときの視点と、読み手である私たち自身の態度について言及しており、問題意識として共鳴するものがあった。

    高橋源一郎がインタビューで語っていた、「人を自由にさせる言葉」については、戦争をテーマにした小説の中でも、読んだあと「自由にする・しない」ものがあるという話で、読み手に開かれた言葉を紡ぐことの今の時代における重要性を感じる。

    短編も多く収録されているが、各人に好きに書かせすぎたせいか、「日本の日常の延長戦にある戦争」という感じの短編ばかりになっており、バラエティをあまり感じられなかったのが残念。

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著者プロフィール

作家・元明治学院大学教授

「2020年 『弱さの研究ー弱さで読み解くコロナの時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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