【小説6巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第二部「神殿の巫女見習い3」
- TOブックス (2016年3月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864724739
作品紹介・あらすじ
騎士団の前で強大な魔力を見せつけたことで、マインは貴族の間で注目を集めていた。だが、我関せずとばかりに、本を作る情熱は高まるばかり。より多くの人々に安価で本を届けられるよう、印刷技術を向上させていく。その結果、マインの利用価値を狙う者が出現。危険を察知した神官長は、彼女を神殿に匿うことにする。家族と離れた、マインの長い冬篭り生活が始まるのだった。誰もが本を読める世界へ-その始まりを告げる「金属活字」の完成。厳しい寒さを乗り越え生まれる、マイン一家の新しい「命」。春の訪れと共に、今後の未来を予見するビブリア・ファンタジー転換の章!書き下ろし番外編×2本収録!
感想・レビュー・書評
-
面白かった。前巻の夢に同期させる魔道具で、
神官長がマインの前世をしることにより、
色々と面白い展開に。染みる。
インク組合とのいざこざで帰宅できなくなったマイン。
幼児の体にひっぱられるとはいえ、
中身は大学生、かなりの幼児っぷりにちょっと引かんこともないが、
これはこれで、良い。
ヨハンのパトロンとなり、金属活字製作詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新キャラの青色神官・ジルヴェスターがおもしろかった。
大人なのに、性格が悪く、やりたい放題の、やんちゃ悪ガキキャラ。
今までは分別のある男性ばかりだったので、マインとのからみ方が新鮮。
基本思い通りになりがちな今のマインの意のままにならないところが、コミカルでたのしい。
フェシュピールでアニメソングを演奏する神官長にも笑う。
冒頭の地図のスケールが大きくなったり。
金属活字が登場したり。
作品のステージがひとつ上がった感じ。
書下ろし番外編は「神殿の昼食時間」「グーテンベルクの称号」。 -
金属加工の工房ともパトロン契約できたし、いよいよ大量印刷and本増刷かと思ったけど、やっぱり貴族が絡むと難しそう。
今住んでる街から離れていろいろな街を訪れるのは楽しそうだけど、命を狙われながらの移動なのであまりのんびりはできてない。
重要な人物になっていきそうな青色神官も出てきたので、ますます登場人物が増えて話が膨らんできた。
登場人物が増えて、たくさん動き出すとすごく面白く感じる。いろんな考え方が混じり合って、世界が複雑になってる。
マインの魔術レベルがすごいので、今後のさらに出てくるだろう魔法が楽しみ。 -
予想されていたこととはいえ、次第にマインが貴族社会の闘争に巻き込まれ始めます。
平民という身分でありながら、その辺の帰属をはるかにしのぐ魔力をもつことから、家族からも「貴族の養女になる」ことを勧められ、残された期間もそれほど長くありません。
さらには神殿長の暗躍も気がかりですし、新たに生まれた弟に危険が迫るのではないか、という心配もあります。
マインの周りに、彼女を守ろうとする大人が複数人いること、そしてその結束が高まっていることは救いですし、第二部の最終巻となる次巻にどのような展開が待っているのか、期待が高まります。 -
神殿での冬籠りと祈念式
奉納式で神殿長と出くわしたのはアルノーの嫌がらせなんだろうなぁ、きっと
フェルディナンド様は「早かったな」と言っていたし
アルノーは急かしてたからなぁ
前巻でも疑問に思ったけど、アルノーのこの意地の悪さ……
アルノーはどんな生い立ちなのかね?
祈念式に急遽着いてくることになった青色神官
ジルヴェスター、この時点でよく青の衣を纏えるな
貴族の常識的に……
不可思議な存在のマインを領主として実際に見たいというのもあるんだろうけど、執務を抜け出す言い訳の方が大きいのでは?と邪推してしまう
もしくは、自分の助言で神殿に入れてしまった負い目があるからとか?
たまにはフェルディナンドとも交流を持ちたいよなぁと、今なら理解できる
襲撃のあった際の疑問
マインがダームエルの騎獣に魔力を流してスピードアップしてるんだけど
体に魔力を流すわけじゃないから反発がないということ?
例えば、騎獣を作る魔力と、手綱から魔力を供給するのは別という設定ってあったっけ?
次は2部の最終巻
さぁ、号泣する準備はできていますよ!w -
多分5周目の再読。読むたびに何か新しい伏線に気づく。
本文の最後、「英知の女神メスティオノーラの使者として…」って、「女神の化身」への伏線?
『下剋上』って、王=ツェントになる事かと思いきや、こんなところで既にこんな伏線が!
深い。 -
アニメ第三期(27~31章)
グーテンベルク強すぎ。火薬や羅針盤には目もくれないところがマインもぶれなさすぎ。
読み進めれば進めるほど、なるほど、下剋上の本だね、と思わされます。まあ、マインは本が作りたいだけなんですが、結果的に下剋上。そして、シリーズにありがちな中だるみが少なく、どんどん面白くなって来るのや、ちょいちょい知識入ってくるのも良いです。青色神官として登場したジルヴェスターの身分や今後の関わりが楽しみです。
グーテンベルク活版印刷機(複製)を見たことあるけど、記憶から復元とか無理。 -
マインの夢に、一歩近づいたこの巻。
そしてついに! 新しい命が!! -
2019年40冊目。マインさん、とうとう〇〇〇を発明し、転生した歴史を変えてしまうようなものを作り出してしまう。話の方は、どんどん色々なものを作り出してしまうお蔭で、マイン自身の身が貴族社会に属さなければ危うくなってくるなどどんどん話は暗くなっていく感じ。膨らみだした「不安」という風船はどこで弾けて、マイン自身にどう降りかかってくるのか?。続きも読んでいきたいと思う。