破戒 (まんがで読破)

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 433
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872578126

感想・レビュー・書評

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  • 今だに部落問題が過去の話ではないというのは辛い。

  • 明治時代にまだ残る不条理な差別に対し、ひた向きに隠し通すか、立ち向かうかの葛藤がよく伝わってくる。
    島崎藤村に興味を持ったので、ほかの作品も読んでみたい。

  • 教養7冊目

    差別をテーマにした作品。
    主人公の丑松は、父の教えを守り、身分を隠し暮らしている。

    その生活で
    自らの葛藤と戦って苦しみながら生きていく姿は
    差別とは何か、と考えさせられる。


    自分が思うに
    当たり前だけど差別と格差は似ているようで違うと感じる。

    差別は、本人がどうしようもない事柄(生まれ、人種、ハンディ)
    を他人が卑しいと感じて、対応すること。

    格差は、本人の行いが影響するものだと思う。

    差別をなくそうと言うのも大切だけど
    人はみな、同じで平等にチャンスが与えられるべきだと思った。

  • 土族とか華族とか平民とか、私の知ったことじゃないですよ。
    人々の心情がうまく表現され、とても熱くなった、身分を隠し生きてきた丑松、息子の事を思いひっそりと暮らし死んでいった父、自分でみせていたであろう父の幻覚を消し去り、床に手をつき告白する場面など息をのんだ。

    ラストは身分差別など関係なくその人自身の生きかたに優しい未来がみえる形がえがかれており重い内容でありながらも読後感がさっぱりする作品。

  • 考えさせられる。

  • 【要約】人間の差別に対してみんな同じ人間なんだとうったえている本です。
    《感想》この本を読んでとても感動しました。

  • そもそもタイトルがかっこよすぎる! 「戒めを破る!」

    人種差別の話でした。市民平等が唱えられている世の中でも結局残る身分差別。
    自分の本当の身分を隠しながら生きていくことを決意する主人公が、結局最後はそんな世の中に対して戦う決意をするお話です。

    そもそもそういうことに関わりのないゆとりな僕ですが、実際に自分がこういう状況だったら本当に戦えるだろうか?絶対無理だなと思わずにはいられないからこそ、矛盾を感じながらも自分の身分を必死で隠し通し、安泰に生きようとするこの主人公に感情移入できます。
    ですが、この主人公もそうですが、結局頭でわかっていても行動に移していない限りそれはただの机上の空論でしかないわけで、なにも意味はないのかもしれませんね。
    命を賭けてまでそうしたことが出来るかと言われれば絶対に出来ない僕なので何を言ってもそれこそ意味はないのですが、こうした人達のこういった熱い思いっていうのは少しうらやましいと思いました。

    でも、自分の正しいと思うことをするっていうのはヒトラーの時もそうでしたが必ずしも正しいことではないかもしれないし、本当に難しいですね〜。

    いまいち評価の良くない「まんがで読破」シリーズですが、これは全体的に評価が良いみたい。僕も良いと思う!

  • 2009/2 図書館

  • 2月2日読了

  • ★2007

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著者プロフィール

1872年3月25日、筑摩県馬籠村(現岐阜県中津川市馬籠)に生まれる。本名島崎春樹(しまざきはるき)。生家は江戸時代、本陣、庄屋、問屋をかねた旧家。明治学院普通科卒業。卒業後「女学雑誌」に翻訳・エッセイを寄稿しはじめ、明治25年、北村透谷の評論「厭世詩家と女性」に感動し、翌年1月、雑誌「文学界」の創刊に参加。明治女学校、東北学院で教鞭をとるかたわら「文学界」で北村透谷らとともに浪漫派詩人として活躍。明治30年には第一詩集『若菜集』を刊行し、近代日本浪漫主義の代表詩人としてその文学的第一歩を踏み出した。『一葉舟』『夏草』と続刊。第四詩集『落梅集』を刊行。『千曲川旅情のうた』『椰子の実』『惜別のうた』などは一世紀を越えた今も歌い継がれている。詩人として出発した藤村は、徐々に散文に移行。明治38年に上京、翌年『破戒』を自費出版、筆一本の小説家に転身した。日本の自然主義文学を代表する作家となる。

「2023年 『女声合唱とピアノのための 銀の笛 みどりの月影』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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