明日また電話するよ

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 584
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872579130

感想・レビュー・書評

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  • 作者自身によって選ばれた自選短篇集の第1部。各話ごとに作者による簡単な解題がついている。
    山本直樹というのは何度読んでもとらえどころがないというか、よくわからないというか。なのについ読んでしまう。かつて有害図書指定されたように、山本直樹の特徴はその性描写、とくに少年少女のそれで、これは一貫して変わらない。しかし、それがただのエロ漫画にならないのが山本直樹のすごさ。性描写があればあるほど世界は現実感を失いするりと手元からこぼれ落ちていく。焦燥と諦念とがふわふわと中空に停滞したまま、白昼夢のような空気が紙面に定着される。

  • エロの中にも抒情性というようなものが混在しており……なかなか良い作品でありました! この短編集? にも続編が出ており、金銭的に余裕があればそちらもゲットして読みたいところでありますねぇ…

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 恋と下心は紙一重?

  • <内容説明>
    夢幻と感傷──著者自身が認める、ベスト・ワークス。
    この十余年に描かれた膨大な作品群から、最も重要と思われる短篇を作者自らセレクト。
    書き下ろしの解題では、創作の秘密や自身のルーツがはじめて明かされる。
    山本直樹の精髄が凝縮された、異彩の書。

  • エロ漫画のとことどっちにしようか迷ったけど
    淡々とした感じがとてもよい…

  • 山本作品を初めて読んだ。
    えろかった間違いなくえろかったんだけども全部どこか切ない。
    切ないというか関係性の終わり世界の終わりが最後にちらつく作品が多い。さっきまであんだけぬらぬらしてたのに。
    どの話もすごく魅力のある完全山本ワールドという感じで、正直見てられない目を背けたくなるモノもあったりしたけど買ってよかったです。

  • 再読。
    誰かの記憶の彼方を覗き見たような、湿気の残るエロス。
    タイトルと装丁も秀逸。

  • いいタイトルだなあ

  • 活字と雰囲気の融合がすばらしい。官能です。

  • つまりエロが描きたいのですね!
    …と思ってしまうよーな、
    エロい!
     
    深いのかもしれないけど、その深さは私にはあんまりわからなかった…

著者プロフィール

カルフォルニア大学サンタバーバラ校助教授 
専攻=映画理論・日本映画
Dialectics without Synthesis: Realism and Japanese Film Theory in a Global Frame, University of California Press, 2020, “Eye of the Machine: Itagaki Takao and Debates on New Realism in 1920s Japan,” Framework 56, no. 2 (Fall 2015).

「2019年 『転形期のメディオロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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