聖なる銀 アジアの装身具 (INAX BOOKLET)

制作 : INAXギャラリー企画委員会  石黒 知子  浦川 愛亜 
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  • Amazon.co.jp ・本 (76ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872758580

感想・レビュー・書評

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  • 渋いですねぇ~

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    「古来よりその輝きは月光にも喩えられる銀。アジアにおいて銀は普遍的な素材として、また強い反射が邪悪なものをはね返す金属として尊ばれ、装身具に多用されてきた。とりわけ数百の民族が暮らすアジアでは、装身具は自身を飾るという目的以外に、民族のアイデンティティを示す重要なアイテムとして人々の暮らしの中で受け継がれてきた。それ故に存在感のある大胆な造形や手の込んだ細工など、ヨーロッパ以上に種類も豊富で固有なデザインが存在する。また装身具に込められた様々な思いをひも解くと、生命と直結した聖なるものとしての意義や身体装飾への情熱までも知ることができる。
    本書では、アジアの近・現代に見られる装身具より特徴的な約100点を披露。各地域における形態と文様に表れた深意を探り、銀の歴史や加工などにも触れながらビジュアル豊富に展開する。主な図版構成では、地域別装身具の導入として、装身具を様々に纏う民族の人々を古写真と現代写真を交えて紹介。幾重にも重ねる独特の着用法や民族衣装との調和など、地域文化を知る貴重な資料が登場する。そして、本書最大の見どころとして東アジア、東南アジア、南アジア、中央アジア、西アジアにおける代表的な装身具を取り上げ、細部まで捉えた図版で特徴を浮き彫りにする。各地の風土や意匠など民俗学的視点から解き明かすフィールドワークを行った研究者らによるコラムがこの図版構成にストーリーを添える。最終項ではさらに視点を広げ、アジアの装身具とヨーロッパとの接点の考察で締めくくる。
    アジアは銀の装身具の宝庫。広大な地域を巡りながら民族のシンボルに出会える一冊。」

  • 銀の魅力たるや。イエメンの銀細工を生で見てみたい。

  • 灰吹法を内容までちゃんと認識したのって初めてかも。
    貴鉛ってい鉛と銀の混合物を、灰の上に乗せて吹くのね。

    銀アマルガム法とか最初に思いついた人すごい。灰吹法も一世紀頃には地中海あたりでは確立していたそうで。

    銀は可視光線のすべてを反射するそうです。その輝きに魔除けの力を感じて(魔も跳ね返す)お守りにしてのかもね、って書いてあった。

    占星術的には銀は月を表してもいたそうで、天体的な力のイメージも重ねてたかもねと書いてあった。地と天は離れてるだけじゃなくて響きあうイメージだったかも、とも。

    文字資料の限界ももちろんあるけど、文字資料じゃない資料の限界とはまた違った性質なんだろうなって思った。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784872758580

  • プラチナ、金、パラジウム、ブラス、赤銅と、数ある地金の中でも、個人的には銀が最も好き。
    そんなシルバーフリークには堪らない一冊。
    世界の銀細工。見てるだけで飽きない。

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著者プロフィール

露木 宏(つゆき・ひろし)
宝飾史研究家。日本宝飾クラフト学院の理事長を務めるかたわら、ジュエリー文化史研究会を主宰。とくに日本の宝飾史研究においては、その幅広い資料収集にもとづいた豊かな見識で定評がある。その成果の一端が前著『詳説 日本の宝飾文化史』(東京美術)に結実した。ほかに『神々の宿る銀』(織研新聞社)、『カラー版日本装身具史 ジュエリーとアクセサリーの歩み』(共著、美術出版社)などがある。

「2020年 『すぐわかる日本の装身具』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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