Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

  • オライリージャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873116303

感想・レビュー・書評

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  • # まとめ

    久しぶりに技術書以外の本を読んだが、いいエンジニアチームを作るという観点で非常に学びが濃かった。
    本書に何度も出てきた HRT(謙虚・尊敬・信頼)の考え方はあらゆるコミュニティに応用できるのではないだろうか。
    まずは、自分の生活に落とし込んで実践してみようと思う。

    # 各章のメモ

    ## 1章 天才プログラマの神話

    - バス係数(チームのどれくらいの人間がバスに轢かれたらプロジェクトが破綻するかという指標)を高く保つ
    - HRT(Humility, Respect, Trust)を行動指針の3本柱とする
    - 失敗は選択肢の一つ
    - 失敗したら必ず文書に残す癖をつける(以下の内容を含める)
    - 概要
    - イベントのタイムライン
    - イベントの根本原因
    - 影響と損害の評価
    - すぐに問題を解決するための行動一式
    - 再発を防止するための行動一式
    - 学習した教訓

    ## 2章 素晴しいチーム文化を作る

    - 文化を作る
    - ソフトウェア開発に関係するもの
    - 人間関係によるもの
    - ミッションステートメントを定める
    - MTG ルールを定める
    - 必要な人だけ
    - 開始時間を強制的に中断される時間(昼休み前、定時など)の前に設定する

    ## 3章 船にはキャプテンが必要

    - Google ではチームリードとテクニカルチームリードの2つの役割が存在
    - サーバントリーダーが求められている
    - 採用を決して妥協しない
    - リーダーシップパターン
    - エゴをなくす
    - 禅マスターになる
    - 触媒になる
    - メンターになる
    - メンターに必要なもの(高い技術力がなくても大丈夫!)
    - チームのプロセスとシステムの経験
    - 誰かに教える能力
    - 相手がどれだけの支援を必要としているかの能力

    ## 4章 有害な人に対処する

    - 排除するのは有害な人ではなく、有害な振る舞い
    - 短期的なメリットよりも長期的なメリットを重視する
    - HRTの精神を忘れない。HRTに対する期待を明確にする

    ## 5章 組織的操作の技法

    - 理想的なマネージャ、悪いマネージャ、現実のマネージャを知る
    - 組織を操作する
    - 悪い習慣をやめることはできないので、良い習慣に置き換える
    - 「攻撃的な仕事」と「防御的な仕事」
    - 安全なポジションまで昇格する

    ## 6章 ユーザーも人間

    - ユーザに集中しないソフトウェアは成功しない、全ては後から付いてくる
    - ユーザに信頼と喜びを届ける

  • チーム文化を守る。新来者の個性よりチーム文化が弱いとチームがカオスになる。チームをスケールアップする為にチーム文化を守ることが重要。文化はチームのなのHRT(謙虚、尊敬、信頼)が原則になる。HRT→文化→お客様。私はエンジニアではなくセールスマネージャーだが、チームビルディングをする上で大いに参考にしたい。

  • プログラマーからPMまで全員が読むべき必読書と感じた。自分の中で読んで良かった本top5に入る。頭でわかっていても、忘れてしまうのが人間。私自身もここに書かれていることは一度は聞いたことがあるが、それでも読んでみて思い出したり新たな違う側面の発見などがあったりもする。

    うまくいくチームとうまくいかないチーム。両方を同時並行で経験したからこそより深く腑に落ちたのかも知れない。それは言っても、これからプログラマーを目指す人も先に一度は読んでおくべきだと思う。いつか読み返すと「なんだここで言ってたことやん!」と気づく日が来るだろう

  • ・1人でこそこそサイドプロジェクトをやっていると失敗するリスクは高くなる。人に見てもらって指摘してもらった方がより良い答えが見つかる。
    ・失敗を文書化する。失敗こそがノウハウだ。イベントの概要、原因、解決策、再発防止、教訓をまとめる。
    ・チームの幸せを追い求める。1on1ミーティングの後に「何か必要なものはある?」。技術的な話をして場を温めてから、仕事に必要なことを話す。現在の仕事に満足しているか、次にやりたいことは何かを聞き出す。
    ・忙しい人には、3つの箇条書きと1つの行動要請でお願いする。問題の説明に3つ、お願いごとを1つで説明する。

  • HRT意識していきたい。

  • 平易な文章でさらっと読めます。新人に読んでもらうのにちょうど良いかもしれない、書かれている内容はベテランでも時に忘れがちなことだけど。

  •  リーダーとして、チームメンバとしてどのようにチームに貢献したらよいのか。文化をどう維持すればよいのか。そして、人が集まれば「困った人」が出てくるものなのだが、そういった人に対処する実践的な方法もあり、非常に得るものが多かった。謙虚・尊敬・信頼。これがチームを作るために必要な三本柱である。チームリーダーはこれを実践し、メンバに対しても実践することを求めることでより良い、強力なチームが出来上がる。当たり前のことのように思えるが、当たり前だからこそ難しい。そして、フェイスツーフェイスのコミュニケーションの過小評価を戒め、直接会うことを勧めていた。やはり直接会うことで得られる信頼は大きく、よりお互いを知ることができるということなのだろう。

  • 人間関係の衝突を避けるためにHRT-Humility,Respect,Trust-(謙虚、尊敬、信頼)を持ってチームと接すること。チームの文化を気にかけること。非同期コミュニケーション。サーバントリーダー。有害な「ふるまい」は追い出すこと。
    ソースコードのトップに名前を入れるのはもう古い。クレジットはコードではなくプロジェクトレベルでいれよう。など。

    プロジェクトにおけるリソースのうち、「人」に注目しており、今いる場所がソフトウェア開発の現場でなくても読む価値がありました。

  • 自分が悩んでること、悩んでたこと、友達に愚痴ってたこと、あるあるで話題になること、全部載ってて早く読めばよかった…!
    エンジニアでリーダーになる人とかでなく、チーム開発している人全員読んだほうがいい本でした。同じチームになる人にはお金払って配りたいくらい良書。

  • エンジニアとしては心に刺さりまくる。テックカンパニーで働くにあたってとても大切なことがたくさん書かれている。これから自分も常にHRTを持つことを心がけたい。

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