ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室

  • きこ書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877713645

感想・レビュー・書評

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  • これは、…ノンフィクション?
    色んな意味で、勉強になった。
    料理をすること、身体にいいものを接種すること、…そして、自分で変えていこうとする気持ち。
    大切なこと、が料理を通して学んでいく彼女達の成長が、私には眩しかった。

  • 翻訳されてる本はどうも読みづらくて。時間がかかってしまったけど、内容は面白かった!

    食文化は違えど、包丁の持ち方や選び方、調味料の食べ比べ、肉の解体、食材の買い方など勉強になることばかり。
    こんな料理教室を思いつき、しかも開催した主人公はスゴイ!

    食に悩みを抱える女性達のお家訪問は、他の家庭を垣間見れて面白かったし、レッスン前と後での意識の変化も、女性達の進歩する姿に嬉しくなりました。

    個人的には、主人公の小さい頃の家畜農家のお話がハッとさせられました。
    忘れてしまうけど、食材も生きているコト。
    料理する時もなるべく捨てずに使い切りたいし、丁寧に調理したい。
    食品添加物の話も気になったけど、シチューやカレーのルーはこれからも使うかな!

    一人暮らしを始めた時、「今日何食べればいいんだ?」と壁にぶつかった事を思い出しました。
    いつもごはんを作ってくれていた母親に深く感謝したっけ。

    歳を重ねるにつれて、食への興味が増しています。健康につながる事も実感するし、家族や友達との食事の時間がとても幸せ。
    私もダメ女だけど、これからも失敗を繰り返しながら、学び、作り続けたい!とモチベーションを上げさせてくれました。

  • タイトルから受ける印象とは違って、大変な良書でした。(ダメ女たち、なんて書いてあるから、味覚が壊れたアメリカ人の、ぶっ飛んだ食生活レポートかなと予想していたが、違っていた)
    読んでいる間、食についていろいろと考えさせられたし、なにより自分の食生活をよりよくしたい、という欲求がむくむくとわいてきて、自分でも驚いた。

    私は家事としての料理は全然好きじゃないが、趣味としての料理はわりと好きで、料理本や雑誌もけっこう読む。さらに、料理をテーマにした映画もドキュメンタリーも大好き。一般平均より見ている方だと思う。
    だから、料理を難しいと思ったことは一度もないし、わざわざ料理教室に行く必要を感じたこともない。
    でも、この本のような料理教室があったら、ぜひ参加してみたいと思った。
    確かに、人生を変えるくらいの力がある料理教室かもしれないと思う。

    どのレッスンもおもしろかったが、特に興味を覚えたのは味見の回。出来上がった料理を味見するのではなく、自分が使う調味料などの味を確認していく。
    この本の料理教室に参加している人たちの味覚はあまり磨かれているとは言えなさそうだったが、そんな「ダメ女たち」の舌でも、正確に味の違いが分かったのには驚いた。つまり、全員が「良いもの」はおいしいと感じたということ。
    オイルや塩が、製造方法や成分によって、そんなにも明らかに味って違うものなのだということに驚かされた。
    私もやってみたい。
    今使っているオリーブオイルがなくなったら、あるいは、今使っている粉チーズがなくなったら、「ちゃんとしたもの」を買って、味見してみよう、と心に誓った。
    確かに、カンボジアで買ってきた黒コショウはちょっと高かったけど、すごくおいしいものなぁ、コーヒーも良いものは確実に味が違うし、淹れ方によっても全然違う・・・といくらでも例が挙げられる。

    この本を読むと、「いいものを使う方が結局は安くつく」という聞き慣れた言葉も、心から納得できた。

    以前、マーサ・スチュアートの料理番組を見ていたら、チーズを何種類か混ぜて温めて、パスタに絡めて、「ほら!簡単でこんなにおいしいでしょ!」と言って終了していた。
    チーズしか入っていないソース。
    見ていてオエーとなったが、この本を読むと、「料理や栄養に関する知識を誰からもまったく教わっていない」というのも、アメリカの食生活があんなこと(=肥満王国)になっている原因のように思えた。
    教育って大事なんだなぁ。どんなことにも。

    昨日、実家に帰省中の姉からメールが来て、「母の台所を片付けていたら、茶色くなって、カラカラに乾いた柏の葉が大量に引き出しから出てきた」とあった。
    認知症の症状を見せ始めた母には、もう柏餅を昔のように作ることはできない。
    枯れた柏の葉の束の写真を見て失笑したが、でも、それはつまり、わたしは毎年、母の手作りの柏餅をごく最近まで当たり前のように食べていたんだなぁ、とも思った。
    私の子供のころでも、すでに柏餅を手作りするような家は少なくなっていた。今思えば奇跡みたいな幸運なのに、それを当たり前だと思ってたなんて。なんというバチあたり。
    なんでも手作りするのが善、ではないと思うけれども、少なくとも、今の時代、出来立ての餅は信じられなくらいおいしい、ということを知っているのは大変な幸運だと思う。

    この本に出てくる「鶏肉をどう料理していいか分からない」と言う女性たちの様子を読みながら、そんな風に、食についてのさまざまなことを考えさせられた。

  • タイトルにドキッとしつつも、Twitterなどでの評判があまりにも良く、読みたい気持ちがうずうずしてようやく読み始め。
    なんというか、本を読むというより友達にすごく面白い話を聞かせてもらっているかのような文章。どんどん読み進められました。

    ああ、私もダメ女だったな〜〜主婦歴の半分くらいこんなだったな、と自分にも当てはまるところが多々あり、こんな風に教わりたかったな、私も常備していた『混ぜるだけ』的なレトルトの裏見たことがきっかけだったなーと振り返りながら。

    それにしても、料理ができない、その理由がこんなにも多岐にわたるとは。
    そしてその様々な背景に、ひとつひとつ丁寧に寄り添い、ジャッジではなく抜け出す方法を考え、伝えていくキャスリーンの魅力。料理ひとつで生活、気持ちがこんなに変わるんだ。読みながら元気が出て来る。私も頑張ろう!と思える。ありがたいな。手元に置いておいて辛いときに読み返したい。

    ところで気になるのが今やこれからの日本にも重要なテーマだと個人的にも思う、フードサイエンス技術。
    食品添加物、レトルト技術、それらのものが元々は軍用食料のために発達したものだということ、世界大戦が終わってその技術が巨大な市場を失ったこと、その市場にかわるものを一般家庭に求めたこと…
    『食品科学者のゴールは味ではなく、消費量だ』という一文に、うっすら分かっていたこととは言え改めてショックを受ける。
    ジャンクフードや精製砂糖の中毒性。添加される人工物が体の中でどのように影響を及ぼすか。
    それらの説明も分かりやすくすっと入って来た。

    食べることは生きること、
    身体は食べたものでできている。
    やっぱり繰り返し読もう。

  • 目を引くタイトルにひるむことなく、是非とも中身を見てほしい!そんな一冊です。わたしは、食に対する考え方がこの本をきっかけにがらりと変わりました。
    ハウツー本ではなくて、著者の体験記でもなくて、なんと表現すれば良いのかうまい言葉が見つからないのですが、まるで自分も料理教室に参加しているような気分になり、一章読んだだけでも、動かずにはいられない。日々の行動を選択するための「食との向き合い方」、気付きを得たとでもいうのでしょうか。こんなにわかりやすくて、行動や考え方に良い影響を及ぼしてくれる本には滅多に出会えません。
    料理に対する好き嫌い、得手不得手いずれにせよお勧めできる、「食べること」がテーマの良作だと思います。男性にもおすすめしたいのですが、タイトルのせいで、毛嫌いされてしまう可能性があるのが非常に悲しい。

  • 「ダメ女」なんて自分のことも人のことも言っちゃだめだよ!と手に取るたびに思ったけれど(原題を直訳したら「キッチンカウンター料理教室:シンプルなレッスンが、いかにして9人の料理初心者を恐れを知らない家庭料理人に変えたか」だもの)、中身は「うんうんそうだよね」とうなずける気持ちよい本だった。自炊できると自己肯定感が上がるのは、よくわかる。好きなものを好きな味で食べられるというのは小確幸のひとつだから。

    日本では家事にかける時間が長いといわれるし、もっと適当にできればいいのにとも思っている。でも、その点で合理化が進んでいそうなアメリカでは、自分で作りたいのに方法がわからない人がずいぶん多そうで、それもつらいことだ。また、この本に出てくるお料理が苦手な人たちは、料理だけが問題なんじゃないようだった。生活がこんがらかると炊事に手が出ないの、部屋が散らかっちゃうのとたぶん同じことなんだと思う。いまどき、日々気持ちよく暮らすのは国を超えて難しくなりがちなことなのだろう。

    わたしも母から料理を学ばなかったから料理の基本がわからないしレシピだよりだけれど(この本を読むまで、煮込む前に炒める理由を知らなかった)、とりあえず自分の舌を信じて味見をちゃんとしよう、と思った。レシピを見なくても作れるおかずがおいしいのは、視覚的に味見しているんだろうしね。

  • 家事全般に苦手意識があって、料理なんてコンプレックスの塊でしかないわたし。でも、自分で包丁を持たなきゃ何も変わらないな。
    パン焼こう。まず。

  • 食べることが好きな人はもちろん、食べることに苦手意識を持っている人や料理が苦手な人にもおすすめの本。
    (逆にもともと料理好きの人や、健康に気を使って、オーガニック食材を使ったりする人には、気づきが少ない1冊かもしれない)

    ここでいうタイトルの「ダメ女」は、色んな背景を抱えて体に悪いとわかっていてもやめられなかったり、「えっ」と思うような、食生活に伸びしろがあった10人の女性達。

    この10人の中には自分と同じ悩みや、食生活の人もいて、料理に対する抵抗感みたいなものを共感しながら読み進められたし、そんな人達が料理教室の中で驚きや感動を覚えていく姿に勇気づけられた。

    包丁の使い方や丸鶏のさばき方、肉の部位の違いや、オリーブオイルやチキンスープの味比べ…
    料理のノウハウではく、料理をすること自体へのプロローグのような講座内容の様子は、理科の実験をしているようなわくわく感があって、自分も実際やってみたくなるほどだった。
    (日本にこんな料理教室があったら行ってみたいし、絶対に需要はあるし、みんな健康になると思う)

    この10人のように、「食」って大げさなことではないということに気付くし、とてもシンプルなことであり、自分の体を作っている物だいうことをさらりと考えさせられた。そして、登場人物かのように、食に対する興味をすんなりと植え付けられた本だった。

    「食べる物」に対する好奇心が湧くし、料理教室の内容は一緒にわくわく感を感じられる、とても自分のためになった1冊。

    • よっしーさん
      感想読んで、この本面白そう!と思ったよ。
      今度、本屋さんでチェックしてみる!
      感想読んで、この本面白そう!と思ったよ。
      今度、本屋さんでチェックしてみる!
      2023/07/01
    • metamon21さん
      ぜひ読んでみて。
      実はこの本、書店の店長さんにおすすめしていただいた1冊!
      ぜひ読んでみて。
      実はこの本、書店の店長さんにおすすめしていただいた1冊!
      2023/07/02
  • 外国の料理本を読むと、食というのは本当にその国の文化なんだな、と思う。食材に馴染みがないのは当たり前としても、食い物に対する感覚や意識がずいぶん違う。日本は、今日はみそ汁に焼き魚、明日は餃子、明後日はカレー、その次はパスタと、各国由来の料理が普通に家庭料理のローテーションに組み込まれている稀有な国だと聞いたことがあるが、それでもそれは日本料理なのだ。

    アメリカの料理は頭でっかちだ。こうあるべき、という理想論が先にある。本書は著者が、スーパーマーケットで加工食品やレトルトばっかり買っている知り合いでもなんでもない主婦におせっかいを焼くところから話が始まる。うーん、アメリカ人らしい。

    文章に変な癖があってひどく読みにくい。原書のせいなのかと思っていたが、あとがきも似た感じなので、訳者の癖らしい。おまけに(これは訳者に責任はないが)話がひょこひょこ飛んで追いにくい。肝心の料理に馴染みがないこともあって、なんだかなーと思っているうちに終わってしまった。

    ぼくが料理をするのは、単純に旨いものを食べたいから。もう少し薄味ならいいのにとか、これもう少し食べたいなと思っているのなら、自分で好きな味で、好きなだけ作ればいいじゃん、と思ったのだ。化学調味料やレトルトをほとんど使わないのも同じ理由で、ほんだしで作ったみそ汁より、昆布とかつぶしで出汁をとったほうが旨いんじゃないかと思ったから。比べたことがないから、本当はどうなのかわからないけれど。
    少なくとも健康にいいからとか、環境負荷がどうこうとは考えたことはなかったな。

    でも、それでいいんじゃないかと思っている。毎日マクドナルドのハンバーガーは身体によくないし、だいたい飽きると思うが、自作のローストチキンだって毎日そればっかり食ってたら身体こわす。今日は出汁とってるヒマがないなら顆粒だし使えばいい。ヒマなら2日かけて本物のコンソメスープを作ってみるのも面白い。バジルを植えたらネキリムシにかじられたので、農薬が悪だとも思わない。
    それぞれの状況に合わせて、バランスをとればいいのだ。

    料理をするようになってよかったな、と思うことが2つある。
    1つはレトルトを買ってきたり、店で食べるより自分で作ったほうが旨いものがいくつもできたこと。
    もう1つは、プロには逆立ちしても勝てん、と理解できた料理がいくつもできたこと。おかげで気持ちよくレストランにお金を払えるようになったし、今までより旨い気がする。

  • 少し長いなと思うところもあるけど、これはおすすめ。
    そして、絶対読んだら料理のスタイルに影響が出るはず。

    レシピ本が料理の技術書だとしたら、これは料理の哲学書かな、という印象。1回目は流し読み、2回目は紹介されているレシピや手順を自分のスタイルに取り込んでみる。そんな読み方がいいかも。人に薦めたくなる一冊。

  • SNSで見かける料理上手の方々の美しい料理に打ちのめされてる方々必見の本だとと思う(自分のこと)

    料理に関する"トラウマ"って結構な人が持っているんじゃないかと思う。

    ただ、それで料理の楽しさから離れ経済効率の悪いもの、成分表示のほとんどを理解できないものを摂り続けるのは勿体ないのでは。

    勇気をもらえる箇所を抜粋。

    「インスタントのツナキャセロールと"トップシェフ"の間にあなたにとって心地よい場所を見つければいいじゃない。焦がしても、落としても、煮過ぎても、生焼けでも、味気なくても、食事のしたくに失敗したって、それでもいいじゃない。たかが1回の食事なんだもの。明日になったらまた作ればいい。100年経てば誰も違いなんてわからないのだから。」

  • 「暮らしを支える料理に必要なのは、高度な技術でも、ぜいたくな食材でもない。必要なのは、元気に暮らそう、おいしい食べ物で大切な誰かを喜ばせてあげたいという、まっすぐな気持ちだけだ。」
    みおつくし料理帖をよんだばかりで、澪じゃん!と嬉しい気持ちになった。
    小さな変化で人生は変わる。
    食が体を、心を、人生をつくる。
    人生をよくする食材を買って帰ろう。

  • 料理の勉強になるし、料理の方法を変えると食事が変わる
    食事が変わると体型や生活が変わる
    体験や生活が変わると人生が変わる

    なにをどうやって食べるかってすごい大切やと再確認

    食事に時間かける、意識を向けようと思った!

  • すぐに使えるヒントと料理をする人への愛と尊敬にあふれた料理入門の本。それにしてもアメリカ家庭の食生活に“ローストチキン”は欠かせないのだな。
    先ずは包丁を研ぎに出してみるか…。

  • 料理をするのは楽しい。その楽しみに気がつけば、加工食品とファーストフードに支配された人生から抜け出すことができる。そんな料理の楽しみを、10人の女性に教える13章の物語。

    外食産業が隆盛を極め、加工食品が多様化する現代アメリカでは、加工食品の多量摂取による生活習慣病が社会問題化したことで、逆に家庭料理が注目されている。日本ではまだ冷凍食品や合わせ調味料はそれほど悪者扱いされていないが、時間の問題だろう。

  • 料理 する ことの億劫さにはいろんな要素がある。献立を考える 買い物をする 下準備 残り物 作る量に味付け などなど。なにより心に余裕がなければ、料理なんて出来ないのだ。わたしも料理はソツなくはできる方だと思う。けど疲弊してたら、コンビニやスーパーの出来合いが、冷食のパスタが私を救うのだ。いくら味が濃くてバカみたいに高く不経済でもね。
    だから登場人物たちの苦しみ 自己否定や後ろめたさがよーくわかる。そんでもって、料理できるようになったレベルがあがりすぎて驚愕だ。
    自家製パンなんて焼かないよ! 丸鶏なんて、買わないよ! あたし。
    と思いながら、こんど買ってみよとおもってる。まずはこねないパンをつくってみよう。
    キャスリーンと愛すべきアメリカの女性たちの魅力はもちろんだけど、この本の素晴らしさは訳者の村井理子さんの翻訳にもある。ブログやツイッターの弾むような文体、美味しいものへの探究心は、シズル感あふるる翻訳となり、未知の味を想像させる。

    星を減らしたのは、私が文字でレシピや取説を読み取りづらい(写真や絵がないと頭に入らない)体質だからで、キャスリーンの授業風景が文字が続いていくうちにスキップしてしまったから。という全くもって個人的理由です。

  • 図書館で。聞いた事あるタイトルだなぁと借りてみました。
    「ダメ女」ってタイトルがなんか引っかかるなぁ。別に料理が出来ないからって「ダメ」じゃないだろう。確かに出てくる女性たちは料理が出来ない自分にコンプレックスは持ってるけど、男が料理できなくても「ダメ」とは言われないのになぁ。(まぁ反対に男性は定職持ってないと「ダメ」レッテル貼られるからそういう意味ではお互い様かもしれませんが。)
    まぁ原題は「ダメ女」も「人生を変えた」も「奇跡」も入ってないみたいですが。売れるための宣伝ってヤツなのか…

    一週間分の食料をドーンと買いこむと保存のきく食品になるよなぁというのはワカル。理想は毎日買い物に行って、イチから手作りが理想だけれどもそうも言ってられない状況ってあるし。インスタントを手順をラクにするために使うのは悪くないと自分は思ったりもするかな。そればっかりというのは問題あると思うけれども。

    自分は料理が好きな方なので、あまり共感は出来なかった主張も多かったかも。そして、全部手作りじゃ無きゃとか、インスタント食品や冷凍食品を使うのは恥とか意気込みすぎない方が良いんじゃないかな、と思ったりもしました。市販の物を上手に使って、平日は簡単に夕食を作り、たまの休みには凝った料理にもチャレンジしてもいいかな、ぐらいの方が長続きしそう。(そういう意味ではパンを焼くよりは残り物活用の章が一番タメになったような)
    そしてこれは自分の感想ですが、アメリカはお惣菜屋さんや、ホームメイドっぽいパン屋とかがあまり無い気がする。なので自分で作るか、工業製品並みに全国流通している食品を買うかの二択になっているのかも。

    自分で作ると自分の好みの味付けにできるからいいよね、とか楽しいよねって言うのがわかればそれが一番のような気もするな~。そして、丸鶏一羽買いは日本では多分魚を丸で買うぐらいのイメージなんだと思う。日本で丸鶏買っても多分あまり安くならないと思うし。

    ジュリアチャイルドは日本で言う所の平野レミぐらいなのかな?

  • 邦題のダメ女は言い過ぎでしょ。
    来るだけえらい。
    家事やめちゃえば本の対極だけど
    これはこれで羨ましいな

  • 色々な環境で、今まで料理してこなかったり、あるいは出来なかった人たちが10人程集まり、包丁の使い方から、丸鶏を一匹捌く方法を学ぶ料理教室の話。
    羨ましいのは、調味料やトマト缶など数種類の味見をして、味の比較をしていた事。個人では難しいけど、やってみたい!

    「多くのアメリカ人が大量に食べることばかりに集中し、何を食べているのか立ち止まって考えることがなくなった」という。日本でも食品のロスが問題になっているが、アメリカも然り。冷蔵庫に残ったものでスープを作るなど、簡単に出来そうな事も多い。

    カレールーのくだりも気になった。日本人のほとんどの家庭にあるという、カレールーは添加物だらけだという。今まで、当たり前の様に使用してきた“箱”に入ったもの。食品表示を見てみる必要がある。

  • 「いつかどうにかなるだろうって思うかもしれない。でもそのいつかは来ないことに気付くときが来る」
    っていう言葉が刺さった。
    自分で動かなきゃ、どうにもならないってことを、まさに気づかせてくれた。

  • 結構なボリューム
    読み終えると、料理をしたくなる

  • 外国の登場人物ほど荒んだ冷蔵庫でもないし、わりかし質素であるものでコツコツ自炊してるから、ここまでこうなっちゃう登場人物の気持ちはわからない部分もあるけど、これからは市販品のラベル見る。
    自然界に存在しないものを身体はどうやって消化するんだ?と。

  • この本、すごーく面白かった。しかも、自分自身の食生活を見直すきっかけにもなる。でもひとつだけ納得いかないことがある。それは、登場する女性誰一人として「ダメ女」じゃないこと。ただ、料理が苦手なだけ。

  • 料理ができないって本当〜〜にコンプレックスになる。。自信が持てない気持ちがよくわかる。
    冷蔵庫にあるものでサッと作る。これができることがどんなにすごいことか。
    毎日毎日、献立を考えるのがどれだけ大変なことか。私たちはうろ覚えだが、献立を考え計画的に買い物をする、事が出来ていないというのは本当に納得。
    料理の技法は、やはり文章だけだとわかりにくかったり、欧米と違うことも多かったり、今の自分には難しい時間の使い方だったりしたが、自信がつくことでこんなにも変わるのならば習ってみたいと思ったり。

  • そのほうがいいとわかっていながら、なぜ料理をしないのか、どうして出来合いのものに依存してしまうのか、根本のところから考え直し、苦手意識や知識&技量不足をクリアして料理することの意義と楽しさを伝えんとする試みの報告。
    日本の場合、アメリカほどじゃないとおもえる面もあるし、逆にアメリカとはちがう「敷居(ハードル)の高さ」というのもあると思うが、本来はいきることと切っても切れない「調理して食べる」ことに関していろんな問題が出てきているのは先進国には普遍的なのだなぁと思った。

  • このカリキュラムを受講したい!トマト缶や塩のテイスティング、切り身で売られているチキンの見分け、興味深い。そしてジュリア・チャイルドが尊敬されている!経済や健康に悪影響とわかっていても加工品をやめられない“ダメ女”を否定はしないけれど、問題の元凶をさりげなくあばくところもいい。「家族の勝手でしょ!」とかのような糾弾されている感がなくて、安心して読めた。

  • 著者はフランスの一流料理教室を37歳で卒業した遅咲きの料理人。料理に対して苦手意識があるせいで、自分に自信を持てずにいる女性を集めて料理教室を開催し、食への意識を変えることで人生まで変えてしまったという体験ルポです。
    私自身、料理は苦手なのですが、この本を読んでいると無性にパンを焼いてみたくなって、自宅のしょぼいオーブンレンジで焼いてみました。
    焼きたてのパンの美味しさに感動して、自分のために手間をかけることも悪くないと思えました。

  • 翻訳してる本て、まじで読みづらいのもあるんだけど、これは全然平気。料理って忙しい日々の中だと大変だけど、楽しいよねぇ。最高だった。この本。

  • パリの料理学校で料理を学んだライターの主人公が、近くのスーパーで出会った料理のできない女性たちに料理を教えたノンフィクション。

    簡単な料理の基本を少しずつ覚えていく女性たちの楽しそうな様子も良いし、「基本」として教える料理の内容も日本人から見たら新鮮で楽しい。いとも簡単そうに料理ができていく様子を文字で追いながら自分も作りたくなってくる。

    ただ、なんでタイトルが「ダメ女たち」なんだろう?今回料理を学んだ女性たちは必ずしもみんなが人生に失敗したり悩みや不安を抱えているわけではない(というか、抱えているけどそれはだいたいみんなそうでしょというレベル)し、料理ができない女はダメ女、というイメージを喚起してとても嫌なタイトルだなと思う。そもそも原題にそのニュアンスは含まれてないし。

  • 生きるとは食べること。食べることを変えれば、何かが変わる。

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著者プロフィール

作家/ジャーナリスト/料理家/IACP(国際料理専門家協会)理事。
マイクロソフト勤務などを経て、渡仏。2005 年に37 歳でフランスのル・コルドン・ブルーを卒業後、米国に帰国。2007 年、『The Sharper Your Knife the Less You Cry』(邦訳『36 歳、名門料理学校に飛び込む!』野沢佳織 訳、柏書房)が、ニューヨークタイムズ紙のベストセラーに選ばれ、2008 年度Washington State Book Award の「一般ノンフィクション部門」で最終選考に残る。2012 年、『The Kitchen Counter Cooking School』で、米国ジャーナリスト・作家協会が選ぶASJA 賞「自伝部門」を受賞。2017 年、『The Kitchen Counter ~』の邦訳『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』(村井理子 訳、きこ書房)が日本でベストセラーとなり、『世界一受けたい授業』(日本テレビ系列)に出演。

「2019年 『サカナ・レッスン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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