- Amazon.co.jp ・本 (552ページ)
- / ISBN・EAN: 9784880651842
作品紹介・あらすじ
1999年から現在まで続くメールマガジン「日刊デジタルクリエイターズ」に連載中の
人気コラム「映画と夜と音楽と…」単行本化。本書に先だって記念品として作られた500部限定本はたちまち完売するほどファンは多い。その魅力を本書解説の映像作家かわなかのぶひろ氏はこう書いている。〈人生は困難なものだ。だが希望を失うな。諦めるな。そう感じさせてくれる映画を、あくまで僕は支持したい」という「僕」の矜持は、本書のどの頁からも熟成されたウィスキーのような滋味と芳香をともなって漂ってくる。読む側をじんわりと幸せな気分に誘ってくれるのである〉。
あの名場面、あのセリフに人生を重ねる味わい深い文章が胸に響く。
どんなガイド本よりも映画が観たくなる一冊だ。
感想・レビュー・書評
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安定しているな、と思う。「悟ってる」かと思えば時に小市民の悲哀とぼやきが綴られ、著者の中の小さな心の動きがデリケートに伝わってくるので気が抜けない。豊富な映画や書物の知識に裏打ちされたコラムは当たり外れがなく、いつ読んでも期待以上のなにかをこちらに伝えてくれる。丁寧に生きている人、という印象を感じる。悪く言えばその当たり外れのなさが金太郎飴的でもあり、飽きが来ないでもない。まあ、一気に読むべき本ではないのでそこはご愛嬌と言うべきか。この著者から自分は本当に多くを学んだと思うし、これからも学ぶのだろうと思う
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以前から気になっていたのだけれど、そのボリュームに圧倒されて読めずにいた一冊。少しずつ読み進め、ようやく読了。映画や本の話題を通して、著者が読み手に伝えたいのは「自分はいかにして生きるか」ということ。それが見ていない、あるいは読んでいない作品だとしても、このエッセイは最後まで読ませます。
再読。最近、CSで古い邦画や洋画を観るようになってきたのは、この本の影響もあると思う。