美しいこと(下) (Holly NOVELS)

著者 :
  • スコラマガジン(蒼竜社)
4.38
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感想 : 123
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883863433

感想・レビュー・書評

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  • じれったかった!松岡を早く楽にさせて、幸せにさせてと上巻からずっと読みながら思っていた。まさか下巻の最後までひっぱられるとは。読み終わってさすがによく最後まで耐えたとおもった(笑

  • 続編が紙媒体で読めないのが残念

  • 「美しいこと」を文庫版で読んで、「愛しいこと」が読みたくて手にいれた本。
    松岡が寛末をとても好きで健気なのに、寛末は酷い。と松岡に感情移入してしまいそうになるけれど、騙されて好かれた寛末だって葛藤はあるに決まってる。それを抜きにしても優柔不断だとは思うけど

  • 胸が締め付けられたりイライラしたりと忙しかった。

    なんでこんな男がええんや?と何回も何回も読みながら思っていたら、最終あたりに松岡自身もそう言っていたし木原さんも後書きで、優しいが卑屈で少し無神経と書かれていたので、みんなそう思ってるんならもうええか…攻めのアホさはもう仕方ないんやな…と納得しました。
    後半の愛しいことに関しては、寛末視点で書いてるんだけど大半の感情がここで沸いたな。
    松岡のことを気遣いもせず、ただ自分の気持ちばかりで本間無神経だし読んでいて何度も松岡の気持ちになっては胸がぎゅーっと痛くなったことか…
    思うとることを絶対言うなよ?それで人が傷つくって事にも気が回らんやろ?とギリギリしたしな笑
    この男のええところがあるなら、自分から好きになったものにはとことんハマるとこだけやな…
    あとは要領も悪いし気遣いも出来んしダメな所しか浮かばんね。木原作品で初めて苦手な主人公を見つけたわ

    絵師さんの描く松岡は本間イケメン!
    寛末も文字だけだとモッサイくさそうな男だけど絵師さんのおかげで補正出来た所がたくさんありました

  • 友人のBL好きの人に勧められて読破。

    木原音瀬さんの作品は初めてで、男性同士の恋愛ものですが、普通に楽しめました。
    読後感としては、一言では表せないくらい内容の詰まった作品でした。

    丁寧に登場人物のことを描いていて、一つ一つ変化していくことに心理描写が描かれており、文章の表現力として、この作者はすごいなと感じました。
    二人の関係が進展していかない分、よりリアル感があるように感じました。文庫版での結末が歯に物が挟まったような後味でしたので、下巻はすぐに購入してしまいました。
    ドラマCD版もあるということで、友人から借りて、聞いてみました。クオリティの高い作品で、思わず泣いてしまいました。CD版もぜひ聴いてみてください。

  • ひでー男ですよ(笑)。受が、本当に相手を好きで、でも相手はノンケだし想いが通じることはないだろうからと断腸の思いで関わりを絶ってるのに、ちょっと待って想いに応えられる気がするから、と付き合い続行した挙げ句「友達としては好きだ」「恋愛面を他の人が受け持ってくれれば友達としてこれからもやっていけるのに」とか。嘘が嫌いと言いながら自分は嘘ばっかついてるし。それでも朴訥な、最初の雨の日に傘をさし靴を貸してくれたあの優しさが忘れられないんだろうなぁ。迷い悩みながら手を伸ばしてく、うんそんなもんだよな現実。そしてスーツ男子最高……❤️

  • すごくいい作品でした。二人の切ない思い。というか、友達と恋人の違いっていうのを、この上下巻で表した切ないお話。
    男女だったらこうも攻められるのに、性別が変わると踏みとどまるのは仕方がないけれど、あの臆病な寛末が動いた終わりはすごくよかったです。
    福田の終わりも驚きですが、お姉さんのアドバイスもなるほどなと思いました。男女だったらそれでいいけれど同性だったらそれではどうしようもないものね。

  • 上巻は腹立つことも多いからあまり読まないけど、下巻のラストにかけては何度も読んだ
    お気に入り

  • いやーーーーーーーーーーーーー……おもしろかった……。
    実によかった……。上下巻,一気に読み終えました。
    泥臭くて地道で救われなくて,でも最後に少しだけ救われる。ああー,好きだな,こういう話。

    ちなみに中盤までは本当に読んでてつらく,ラストのハッピーエンドを信じて心を奮い立たせながらでなければとてもじゃないが読んでいられなかったです。。表題作の『美しいこと』のラストでようやく微かな希望の光が差し込み,下巻収録の後日談長編『愛すること』を読んでようやく「なんとかなった……か……?」と涙を流し。ちなみに電子書籍の後日談短編『愛しいこと』というのがありまして,こちらを読んでようやく二人の将来を安心して想像できるようになってホッとしてまた泣くという。作者謹製の後日談の存在に心から感謝。そして本来特典小冊子として刊行されたこの後日談(ヤフオクですごいプレミア価格がついてる)が,電子書籍として読める環境にまたまた心より感謝,感謝です。

  • 再読。いやぁ、何度読んでも「愛しいこと」の寛末はなんなんだー!! と叫びたくなるほどです。普通に狡い男ですよね、煮え切らない態度で松岡を翻弄… でも松岡の気持ちはブレがなくずっと寛末の事を好きで…、だからこそ寛末の想いが自分に向いた時、怖くなるのは当然ですよ…。この本の登場人物は生きてるんだなぁと感じる。

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著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』『罪の名前』など多数。

「2022年 『コゴロシムラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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