喋る馬(柴田元幸翻訳叢書|バーナード・マラマッド) (SWITCH LIBRARY 柴田元幸翻訳叢書)

制作 : 新井 敏記 
  • スイッチパブリッシング
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884182892

感想・レビュー・書評

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  • 短編集13編
    ユダヤ人の信仰が深いところで息づいていて,おかしな不条理さがさも当たり前のような形で示される.とても変なのだが真面目におかしい.「最後のモヒカン族」が良かった.

  • 読んだことのない感じ。短編なのに読むのがしんどくなったり、かといって読み終わるともっと読みたくなったりした。

  • 短編集だから、中には★5つのもあるし、どうも読み進められないのもあった。けれど、思いつかないような比喩、詳細な表現。圧倒された。
    小説の中とは国も時代も違うのに、日常的に誰もが感じる思いが描かれている。面白かった〜。

  • ユダヤ系アメリカ人作家の名作短編集。

    過度な装飾を排したシンプルな筆致のなかに、たっぷりとユーモアと底悲しさを漂わせる、余韻が残る作品が多く、数十ページの間にしっかり世界に持って行かれてしまう。
    とは言え、これは個人的な好みだが、やはり移民ユダヤ人作家の作品全体に漂う、孤独感・寂寥感が本作にも漂い、それゆえ手放しに「面白い」と言ってしまうことに抵抗がある。

    もう一つ、貧しい人たちが登場人物の殆どだが、貧しさと美しさの競演という訳者のコメントがバッチリあてはまる。貧乏の描き方が実に素敵。

  • 雑誌Coyote誌上で連載中の「柴田元幸翻訳叢書」、単行本化の第2弾はバーナード・マラマッド。この本に収められたマラマッド最良の短篇小説群と、長篇『アシスタント』は、まだ当分「古びる」ことはないだろうと柴田元幸が語る、底抜けに哀しく可笑しい12篇を収録

  • 大好きなマラマッドを柴田元幸が訳しているとなれば、どうしても読まなければならない必読の書。しかし、柴田元幸をもってしてもマラマッドの翻訳は難しい。

  • 胸がつまった。表紙のあったかさ加減と反対にひりひりするお話が多くて、ひりひりするのにどこか滑稽で余計ひりひり。本当に哀しくて可笑しい。

著者プロフィール

1914-1986。ユダヤ系ロシア移民の子としてニューヨークのブルックリンに生まれる。学校で教えながら小説を書き、1952年、長編『ナチュラル』でデビュー。その後『アシスタント』(57)『もうひとつの生活』(61)『フィクサー(修理屋)』(66)『フィデルマンの絵』(69)、『テナント』(71)、『ドゥービン氏の冬』(79)『コーンの孤島』(82)の8作の小説を書いた。また短編集に『魔法の樽』(58)『白痴が先』(63)『レンブラントの帽子』(74)の3冊があり読者は多い。

「2021年 『テナント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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