コーチング・マネジメント―人と組織のハイパフォーマンスをつくる (コーチ・エィ監修コーチングシリーズ)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
3.68
  • (56)
  • (113)
  • (134)
  • (9)
  • (1)
本棚登録 : 1171
感想 : 96
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887592056

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 非常にシンプルでわかりやすい。たまに読み返すと有益。

  • コーチングとは?
    「対話を重ねることを通して、相手に目標達成に必要なスキルや知識を備えさせ、目標達成に対しての行動を促していくプロセス。」
    とても分かりやすく論理的な表現ですっと入ってきた。
    行動科学や心理学や生理学などを含めなぜ人はそうなのかが明解だった。
    人は頭の中の考えを言語化して外に出さないと実体化しない。細胞レベルで他細胞との情報伝達の際は同時に自細胞で受容体を出し自分の出した情報を吸収するという。
    つまり外に出すことで理解するということ。コーチングとはクライアント(コーチされる側)の考えや答えを自分で考えさせることを促し外に出すこと。自分の答えを実行。
    人に教えられた答えはどこまでも他人事で、自分の出した答えは納得し行動につなげることが出来る。一流のスポーツ選手でも自分の考えや技術を自分では整理できず再現性が低いという。ビジネスの中でも部下や上司とのかかわりの中で生かすことのできるスキル。重要なのは相手の考えを表面化させること。自分の答えをティーチするのではなく本人の解決スキルを育てるように意識して部下に接したい。
    参考 本書中のゴルフコーチの言葉「素晴らしいショットだったね。どうやって打ったの?」「どうやってあんなに大きく曲げたの?」自分の行動を自分で理解し自分で改善するきっかけを作る。

  • 2023.06.16 社内読書部で紹介を受ける。

  • 久々に感銘を受けました。読む前はかなりソフトで抽象的な記述が多い本かな、と予想していたのですが、意外にも理論として整然としている感じを受けました。しかも納得する点が多々ありました。
    日本企業はマネジメント施策を導入してもそれが機能しないと施策そのもののせいにしがちです。果たして本当にそうか?本当の問題は施策を運用する人間にあるのではないかと思います(まるで新車を買ったが快適にドライブできないのを100%車のせいにしているかのよう)。コーチングはこの問題を解決するのに用いられるのではないかと感じました。全ての企業人はこの本を一度は読むべきだと思いました。

  • コーチングの総括本として何度も復習したい。

  • コーチングのみならず、人とのコミュニケーションの取り方、内省の仕方、自己成長の仕方にも有益な本。

  • 2002年出版の本だけど、これまで何冊か読んできたコーチングの本と大差がない(読んだ著者が少ないからもあるかも?)ので総括になった。
    今まで読んだのとの違いはなんか用語が多いのと、タイトルの通り276ページ以降のマネージャーがコーチングを学ぶという章、現役コーチにこれからコーチを目指す人にという章のお話。5つの原則は守ること。
    232冊目読了。

  • コーチングは教える技術では、ありません。対象者の望むレベルと現状のレベルどのギャップを埋めるために会話をしてそのためにどうすればいいとのかを一緒に考えていく技術です。大事だが、急がない象限。正に成長することで後に豊かな実りをもたらす領域です。

  • コーチングについて理解を深めるために読んだ。おすすめできる人は、「コーチング受けてるけど、どういうふうに生かしたらいいんだっけ」って思ってる人。コーチがどういう役割の人かとてもよくわかるようになる。

    逆に、コーチングのメソッドを知りたいとかであれば、もう少しいい本はたくさんあって、この書籍である意味はそんなにないと思う。

    この本に出てくる、ゴルフのコーチの話がとても面白く、示唆に富んでいて、コーチの役割を理解するのにとても役立った。気になる人はぜひ読んでみて欲しい。

  • マネジメントに悩んで手を取った書。
    コーチングの講座を受けて実践してみたいし、マネジメントコーチをつけてみたい、と思った。かなり有益な内容ばかりだが、実践するのが難しい類のものなので、実践とフィードバックなサイクルを作りたい


    ・コーチングとは、行動に移すために双方向でアイデアを出し合い、生み出していく一連のプロセス
    ・必要なのは何をすべきかではなく、それを実際に実行に移す方法。知っているとできるの溝
    ・教えるのではなく、引き出し、考えさせる
    ・環境に着目する、やる気を扱ったりはしない
    ・情報の伝達(パラクライン)だけでなく、話すことで自分が気づく(オートクライン)を求めていて、なのでただ聞いて欲しい
    ・変わらないものと変わるもの。変わるものはものの捉え方。
    ・自分の感情、考え、欲求、行動、自分の役割から距離を持つことでものの捉え方の幅が広がる
    ・私やあなた、から私たちとすることで摩擦を回避し、捉え方の幅を広げる
    ・古いOSであるバイオリアクションをコントロールする
    ,コミュニケーションは要求すること。コーチは要求する
    ・相手のリクエストを聞く。なんらかのリクエストを迂遠に伝えようとするからコミュニケーションが複雑になる
    ・頭脳で聞く。耳は聞こえる
    ・聞く能力とは、話しやすい環境をつくる、聞き分ける、引き出す、効果的な質問をする、確認する、の5つ
    ・あくまで主体性を引き出すことが大事。オープンクエッションであっても答えを誘導するような質問は避ける
    論理的な選択を迫るような、選択肢を提示もしない。答えはいつも私たちが探している場所の外側にある、、?
    ・アクナレッジメントは称賛とは異なる、到達点をそのまま口にすることで相手が達成感を持つように導く行為
    ・評価の雰囲気を作らないこと。比較する言葉は使わない、IやWEのメッセージで
    ・良いコーチになるということは、私のおかげ、を放棄すること
    ・コーチングは万能ではない。コーチングが機能する対象は、リスクが高い×高度な人材とリスクが低い×未熟な人材。リスクが高い×未熟な場合はティーチングも。緊急ではないが重要なもの

全96件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

早稲田大学教育・総合科学学術院教授

「2023年 『メディア論の冒険者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊藤守の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×