フォーカル・ポイント

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887597464

感想・レビュー・書評

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  • この本の中の質問に真剣に答えていくと、習慣・思考・行動が変わり、ひいては人生が変わる、と本田直之さんはおっしゃっています。
    おそらくその通りだと思います。図書館で借りただけでは物足らず、購入決定となった本です♪

  • ●選択と集中

    あなたも、すべての仕事の成果をお金に換算してみてほしい。

    効率のいい上位20パーセントの仕事が、すべての仕事の80パーセント以上の価値を生み出しているはずだ。

    有名なパレートの法則です。この法則は入れ子構造になっていて、重要な20%だけ抽出しても、その中で再び20:80の法則が成り立ちます。我々は常に「20%とはなにか」を見つけ出し、他をアウトソーシングすることを繰り返して、大きな富と満足を勝ち取ることができます。

    この法則によれば、ごく限られた人だけが成功を勝ち得るように見えます。そうではありません。自分にとっては80%の仕事が、他の人にとっては価値のある20%の仕事になるからです。人は各々、得手不得手があります。適材適所で効率化していくことで、各々の生産性を上げていくことができるのです。

    では、生産性を高めるにはどうしたらいいだろう。

    まず「緊急かつ重要な仕事」を終わらせることに全力を注ごう。そのつぎに「重要だが緊急ではない仕事」に神経を集中させよう。

    そして、緊急でも重要でもない仕事は先に延ばしたり、中止したり、他人にまかせたりすればいいのだ。

    一番厄介な仕事が「重要でないけれど緊急な仕事」です。メールの返信や電話などは、ダラダラ時間をかけてしまいます。時間を区切ってまとめて処理してしまいましょう。いま、自分が何を生産しているのかを、常に自問自答する癖をつけるのです。


    Concentration / LetTheCardsFall
    ●本当にやりたいことはなにか?

    「魔法の杖をひと振りすれば、どんな人生でも、どんなものでも手に入るとしよう。さあ、あなたは何を手に入れたいだろう?」

    「余命六ヶ月だと知らされたら、あなたは何をするだろう?」

    フォーカルポイントとは、「なりたい自分の姿」を明確にすることです。自分のすべての行動のベクトルを「なりたい自分」になるために向けます。目指す究極な人生とはどんなものかを考えてみてください。

    「有り余るお金を稼いで、悠々自適の生活を送る」

    誰もが最初に思いつく究極の姿です。本当に自分が求めている姿でしょうか?世の中の多くの成功者さん達は、多くの富を築いた後でも、いつまでも現役でビジネスや社会活動を行っています。

    豊富な富は「結果」です。常に何かに挑戦していて、多くの人から賞賛を浴びる姿こそが、なりたい究極の姿ではないでしょうか。恥ずかしがらずに認めてしまいましょう。余命半年と言われたら、誰も本気でお金のことは考えなくなります。自分が手がけている活動を出来る限り大きくして、自分の亡き後も引き継いでもらえるよう、自分の生きた証を残そうとするのではないでしょうか。それが、自分の「ミッション・使命」です。

    行動を目的化してしまうと、何をしても疲れます。それに対して、「ミッション」に沿って行動していれば、何をしても疲れることはありません。例えば、太陽光パネルの訪問営業を仕事にする際、営業をすることが目的になってしまうと疲れてしまいます。それに対して、「化石エネルギーの利用量を減らして、地球温暖化を防止する」というミッションの元で、太陽光パネルの訪問営業をすれば、疲れにくいのです。

    人生はそう長くはありません。今しているコトは、本当にあなたがやりたいことですか?もし毎日の仕事・勉強に疲れを感じるのであれば、もう一度自分の「ミッション」を考えてみると良いでしょう。今の状況を作っているのは、結局はあなたの思考の結果なのです。


    Family Walk / Michael 1952
    ●プライベートと健康を大切にせよ

    家庭生活で大切なのは「長生きすること」と「ごく近い将来に死ぬこと」の、ふたつの考えのバランスを保つことだ。

    この異なるふたつの考えを同時に持っていると、人とのつきあいかたによりよい変化が生まれる。

    精神のバランスを保ち、一番近い人とよりよい関係を築けるようになるだろう。

    自分や家族が病気になったり、夫婦喧嘩をして改めて気がつくことは、プライベートの安定こそが、すべての生産性の源であるということです。生活の基本の具合が悪いと、何をしても能率が上がりません。

    体重増加には気を配り、睡眠時間はしっかりとる。タバコは止めて、お酒は控えめに。対話をする時間、家族と過ごす時間の確保を最優先でスケジュールを立てましょう。不測の事態は起きてしまうものですので、気にする必要はありません。日々意識し続けて生活することです。きっと、習慣化して望む理想の姿に近づいていくでしょう。


    Concentration on the task at hand / greatlettuce
    ●なりえる最高の人物になれ

    ゲーテは「もっと何かを手に入れたければ、まずはもっと自分を磨かなければならない」と書いている。

    つまり、外の世界で多くのことを達成するためには、自分自身の内面を成長させることに力をそそがなければならない。

    あなた自身が成長すれば、たとえ今どんな状態であっても、あなたが設定したどんなゴールにも到達できる。

    あなたより先に他人がどうやってそれを成し遂げたかを学び、そして、かれらがすでに切り開いてきた道をたどればよいのだ。

    世の中には、まったくゼロから新しい概念を考え出せる人は、アインシュタインぐらいの人しか居ないのです。「斬新」とか「画期的」と言われてる商品やサービスは、既存のモノを改良したものがほとんどです。

    「学ぶ」という言葉は「真似ぶ」から来ているという説があります。上手くやっている人の行動を真似ることは、世の中の必勝法です。「真似たところでオリジナルにならないからダメだ」とか考えている人は、大きな勘違いをしています。創造するとは、既存のモノに何を新しく積み上げることができるかです。

    自分が目指したい人を見つけて、その人を徹底的に調べて、可能であれば会いに行って、どんな行動をすればよいのかを把握し、実践しながら自分を成長させていく方法こそが、実は「なりたい姿」になる最も有効な方法であるということを、覚えておいてください。

  • オススメの良書です!また何度も読みたくなります。

    今は誰でも夢を持てる時代。しかし、やることが多すぎて、戦略や自分が目指すものがはっきりしていなければ、時間を浪費しやすい。
    そんな背景をにらんで、ではどうやって必要なものに時間をかけ、
    不要なものを切り捨てていくのかというようなエッセンスが詰まった本です。

    読んでいてやる気になれ、自分の気持ちと向き合える本です。

  • 他の自己啓発本のエッセンスを集めてひとつにまとめた要約本。例えば、ドラッカーの「知識労働者の時代」、パレートの「80:20の法則」、ホーソン工場の話、ベンジャミン・フランクリン、7つの習慣の「重要度×緊急度」などなど。サブタイトルは「労働時間を半分にして、生産性と収入を倍にする思考術」。原書「Focal Point: A Proven System To Simplify Your Life, Double Your Productivity, And Achieve All Your Goals」の発売日が2004年10月だから、今から7年前かー。原書のサブタイトルの方がしっくりくるなー。日本の副題のように労働時間が半分・収入が倍にならなくてもいいと思う。。。

  • 著者は、米国で最も著名なスピーカーの一人でありビジネスコンサルタントの権威。これまで世界40ヶ国で1000社を越える企業のコンサルタントを務め、400万人以上に講演をしてきている。
    著書に「カエルを食べてしまえ!!」「頭がいい人、悪い人の仕事術」等多数。

    監訳者(本田直之氏)はレバレッジコンサルティング㈱の代表取締役兼CEO。日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行なっている。
    著書に「レバレッジリーディング」等のレバレッジシリーズや「面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則」等多数。

    監訳者によるまえがきにおいて「少ない労力でいかに大きな成果をあげるか」というように人生にレバレッジをかかえる方法を教えてくれる本と本書は紹介されている。本社はその方法について明確で具体的、かつ包括的なノウハウが準備されている。

    本書名である「フォーカル・ポイント」を見極めるようになれば、人生のあらゆる局面において、いままで考えられなかったほど早く、簡単に、より良い結果を出すことができる。

    著者の25年以上にわたるビジネス界での経験と、すばらしい業績を残した人の習慣や行動を徹底的に調査した研究結果をまとめた知恵である「フォーカル・ポイント」について以下の10項目についてあますことなく述べられている。

    ①潜在能力を解き放て
    ②生産性を倍増せよ
    ③すべてをシンプルにせよ
    ④思考を変革せよ
    ⑤戦略的に人生を設計せよ
    ⑥主体的にキャリアを築け
    ⑦プライベートを充実させろ
    ⑧経済的に自立せよ
    ⑨健康な体を作り維持せよ
    10.なりえる最高の人物になれ

    日々ビジネス書を読んでいた中でいつももやもやしていたことがあった。
    各項目についてはとても参考になる事柄も多く日々の生活に取り入れて活用していたものの一貫性という点ではいろんなビジネス書の良いところをあわせていただけであり実生活にそれを落とし込むのに大変苦労していた。

    そこで出会ったのが本書!!
    細切れではなく、人生の戦略を構築する際に必要な項目が網羅されている。大きく分けて仕事・家庭・健康の3項目。
    自分が今知りたい情報がそれも単発での紹介ではなく、体系的にまとめられており、理解も早かった。

    読んでいる中で次のページが気になり、読むことをやめることができないという感覚になったのは久しぶり。
    上記の10のテーマについても1テーマごとに一冊の本になってもおかしくないテーマ。それをわかりやすくポイントを抑えて説明がなされている。

    本質を捉えた視点で説明するとこうもシンプルにまとまるものかと驚かされた。全てはどこかで聞いた内容。しかし、それは逆にどこかで聞いた内容は本書からヒントを得ていることが多いのか?とも思った。

    一度読んだだけで全てを理解するのは不可能。
    読んだ数だけ新たな発見があり、読む時を変えれば必要な項目も変わって浮き出てくるのではないかと思う良書。
    本書はしばらくは自分の手元に置いて細切れ時間にでもパラパラ開いて活用してみたいと思う。

    訳も素晴らしく洋書ならでは読みにくさというのも感じられず、スムーズに読むことができた。

  • 期待してたほどでもなかったかな?確かに、これ1冊ですむような内容だけれど、今まで読んだ本に載っているようなことがあれこれと載ってたから、新鮮味がなかったということかなぁ。最初に出会っていればよかった??

  • どこに集中して、力を入れるべきか、どう自分自身をコントロールすべきか、時間を有効に使うための考え方及び、人生戦略が学べる。

    仕事をする時に、その行動が生み出す価値は何か?というところに焦点が当たっていないと、結局無駄なことが多い。
    しっかり、ゴールを決め、その上、シンプルに筋道を立て、集中して取り組むことが大切だ。

    作業をすることが好きな人にはおすすめできないが、成果を上げることが好きな人は一読の価値あり。

  • 数多の自己啓発本のいいとこ取りにすぎないが、質問が数多く記載されているのがいい。
    訳者の本田直之氏のいうとおり、質問に答えていくとやるべき事が明確になってくる。
    自己啓発本というより、ワークブックに近く、実用的である。

  • 自分の将来像を考える上でとてもいいきっかけとなる本でした。
    他の自己啓発本と重なる内容も多く、多くの事例がコンパクトにまとめられていました。
    そしてとても読みやすい!
    また健康・食事に関する記述も参考になりました。

    以下質問はつねに自分にし続けていこうと思います。

    「仕事やプライベートでの具体的な目標や目的は何だろうか」
    「もう一度ゼロから始めるなら、同じ手順で取り組むだろうか」
    「今から五年後に完璧な暮らしをしているのなら、それはどんな生活か?」未来指向の人はこの質問に間髪を入れず答えられる。
    「明日、非課税の十億円の現金を手に入れたら、何をするだろう?どう生活を変えるだろう?」

  • フォーカル・ポイントの考え方を簡単にまとめると、「重要なこと」と「重要でないこと」を見極め「重要なこと」に力を集中する、ということかな。

    とても勉強になりました。

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著者プロフィール

ブライアン・トレーシー
プロのスピーカー、トレーナー、コンサルタントであり、カリフォルニア州に本拠を置くブライアン・トレーシー・インターナショナルの会長。彼自身、自力で道を拓いた億万長者である。20代半ばでセールスマンになり、ビジネス界でその才能を発揮。自分なりのアイデア、方法、テクニックを生かし大開発会社のCOO(最高執行責任者)にまで昇りつめる。30代でアルバータ大学で商業の学士を得、その後アンドリュー・ジャクソン大学で経営管理学の修士を取得した。22の会社と業界で働いた経験をもとに、1981年、全米各地で、講演やセミナーを通して成功の原則を教えるようになった。プロのスピーカーとなって以来、45カ国の400万を超える人々に自らのアイデアを提供してきた。コンサルタントやトレーナーを務めた組織は1000以上になる。
ベストセラー作家として、著書に『カエルを食べてしまえ! 新版』(三笠書房>)、『「夢のリスト」で思いどおりの未来をつくる!』(ダイヤモンド社)、『フォーカル・ポイント』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)ほか多数。

「2020年 『カエルにキスをしろ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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