従兄ポンス―収集家の悲劇 (バルザック「人間喜劇」セレクション)

  • 藤原書店
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894341463

作品紹介・あらすじ

美術の収集にすべてをつぎ込んだ老音楽家ポンスは、富裕な親戚を訪れて寄食生活を送るが、世事に疎い「貧乏人」の彼は締め出しをくって、同居するドイツ人シュムッケの友情にすがる。親戚の冷たい仕打ちに打撃を受けて床についたポンスを世話するアパートの門番女シボは、収集品の膨大な価値を知り、古道具屋レモナンクと共謀してそれを奪う計画を立てた。ポンスを締め出した親戚は、真相を知ると、シボの上さんに加担する悪徳弁護士とその友人の医師と手を組み、死に追いやったそのポンスの宝物をまんまと手に入れる。老音楽家二人の清冽な友情を軸に、パリのブルジョワ社会の悪徳をみごとに描いたバルザック晩年の最高傑作。

感想・レビュー・書評

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  • <閲覧スタッフより>
    美術蒐集に全てを投じた老音楽家ポンス。
    音楽家2人の友情を軸に、ブルジョワ社会の悪徳を描いたバルザック晩年の傑作。
    柏木先生の翻訳です!!
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    所在記号:953.6||ハオ||13
    資料番号:10122521
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  • 【09.4.3/図書館】
    話は面白いんだけどシュムッケに腹が立つ・・・ッ!
    あれは善人を通り越して、もう悪でしかないだろ。ポンスの思いを(結果的に)踏みにじりおって…。

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著者プロフィール

フランス文学を代表する作家の一人。1799年生まれ。ロマン主義・写実主義の系譜に属する。現実の人間を観察することが創作の出発点だが、創造力を駆使して典型的人間像を描きあげる。歴史にも大きな関心を持ち、歴史的事実から着想を得ることも多かった。様々な作品に同じ人物を登場させる「人物再登場法」という手法を用い、膨大な作品群によって「人間(喜)劇」と名づける独自の文学世界を構築しようとした。代表作は『谷間の百合』。豪放な私生活も伝説的に語り継がれている。1850年没。

「2020年 『サンソン回想録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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