- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894513105
感想・レビュー・書評
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たしかに有効そうだ。
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資産運用の話。
これからやろうと思わせる内容。
とても参考になった。 -
世界経済を読み解く上にも役に立つ良書
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サブプライムを発端として、特に金融の分野では大きな変化がありました。個人としてどのように対応したらよいかが、丁寧に書かれています。
著者は本書の内容に自信があるんだなぁと思いました。
住宅ローンを借りている者として、
『日本では10年後も20年後も、低成長の低金利時代が続く可能性が極めて高い』の文書は私の読みと同じです。
ただし、日本の国家破産に関する記述はどうもはっきりしない印象を受けました。日本の国家破産のリスクをどう読むかは難しい問題なのでしょうね。 -
0809
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サブプライムの余波が冷めやらぬ今読むべき本.
今まで,王道とされていた投資方法に疑問を投げかけている.
実践するしないにかかわらず頭に少しいれて置くといいかもしれない知識が得られる. -
アクティブ推奨派だったがよかった。他の本も読みたいかも。「株の勝ち方はすべて外国人投資家が教えてくれる」
日本経済は今後もデフレ(低金利)・低成長・円安
←少子高齢化による労働人口減少
①国際分散投資の弱点:グローバル化に伴う分散効果の低下(・保有商品が多いと個人管理できない)
②長期投資の弱点:(複利効果を重視して経済・相場の流れを無視する結果)景気後退期に入った時やバブル期も保有し続けることで値動きが大きくなる、複利効果を重視して早期購入を意識して(経済・相場の流れを無視する結果)高値で購入して保有してしまう
③長期・国際分散投資の弱点:世界の経済拡大を前提とした資産運用(株価値下がり時は他の金融資産でカバーし、株価の大幅な値上がりを待つ)、経済の流れを見失った運用になりやすい
長期・国際分散投資のいままで:日本資産は低パフォーマンスで外国資産の値上がりによって保つ、外国資産のリターンが円安によって30%かさ上げされている、インデックスでの試算だとコストがカウントされていない、世界経済は今後も成長するか?(中国インド以上の規模で成長する新興国は今後ない←人口の多さが成長率につながるため)
LTCM破綻とサブプライムは金融工学のせい、信用できない
投資資金は運用成績の観点から、金融商品を循環
株式と債券、株式と商品はトレードオフ、商品・カブス気は景気拡大期に資金が流れやすい
商品は、WTI原油先物相場が先行して動き、相関が高い
レバレッジによって資産額が大きいデリバティブ(6京2200兆)→現物市場(株・債権それぞれ6000兆)の価格に大きな影響
市場が小さい商品相場(原油14兆、金5兆)は、値動きが荒い
アメリカ経済(=世界経済)予想
①雇用統計(非農業部門雇用者の前月比増減):増加幅が15万人以上なら堅調・10万以下で懸念、翌月第一金曜発表、GDP7割が個人消費
②ISM製造業景況指数:50以上景気拡大・50以下懸念・40前後景気後退、翌月第一営業日発表で速報性高い
日本経済予想
①日銀短観(DI):公表まで約1ヵ月、ただし判断基準がない。
景気予測には、速報性の高い指標を!
●ポートフォリオ
【景気拡大】20~30才前半:株60・外貨30・現預金10、30後半~40:株50・外貨30・現金・20、50以降:株40・外貨30
【景気後退】外貨50、現預金50
①円安・円高?←日本経済が外国経済と比較して縮小なら円安
②インフレ前半・後半?←成長率が上昇するインフレ前半だと株価上昇傾向のため比重を高く、金利も上昇するインフレ後半だと株価伸び悩みのため比重を低くする
③投資資金はどこへ行くか?←その時強い資産を中心に、強い国の通貨を入れる
④後退期・先行き不透明な時期は現金化してリスク抑える
高複利は世界経済が成長するとの予想に基づく。今後は5%ぐらい。→相場の大きなトレンドをつかむ捉利運用に。景気後退時期は運用を休みながら相場を見る目を磨く。高値と底値の10~15%の範囲内で売買できればいい。
外貨7割と日株3割で日本リスク(円安)を抑える。
日本はインフレ抑止力が強い(長期の低金利でMSが潤沢&企業好成績だった2004~8でもインフレでなかったこと、長い円安(輸入品だか)でもデフレだった過去のデータ、賃金が長年伸びていないためDemand Pushがない、エネルギー効率がいい、成熟経済は薄利多売ビジネスモデルとなる)
→高金利の外貨で運用し、円安(←経済弱体化、安定した物価上昇がない弱体経済は円安)でダブルメリット⇔為替相場はインフレ率を相殺するとの理論とは矛盾、実質経済を信じろとのこと
ソニー銀行は、外貨手数料が一番安いわけではないが、100万以上、300万以上になると、上乗せ利率手数料割引あり。スタンダードチャータード銀行は2000万以上で手数料無料。あとはイーバンク、SBIなど。預金保険対象外なので、格付けチェック。S&PでBBB以上、ムーディーズはA以上。
●為替相場
①金利差:金利差拡大期は金利が高い通貨が買われやすく、縮小時は低い通貨が買われやすい。金利は景気を追いかけている、バブルがあったらはじけた後は下がる、金利高=通貨高は政治的経済的安定があり、流動性確保される先進国のみ
←中央銀行の定例会議、中央銀行トップの発言
②物価上昇率:安定した水準(1.5~2.5%)だと通貨が買われやすく、高すぎるとインフレで経済成長が停止するとの予想のため、低すぎると経済停滞とみられ、通貨売られやすい。
←消費者物価指数
③経済成長率:変動率が大きいほど為替相場に大きな影響を与える。市場予想を上回るか下がるかが判断ポイント。
←GDP
★外貨預金は円と相手通貨の為替相場のみを予測すればいい
流動性が低い通貨は変動幅が大きいのでだめ、基軸通貨をドルとユーロに
●為替ポートフォリオ
ユーロ50%・ドル20%・ポンド、オーストラリアドル、ニュージーランドドル各10%
日本が好景気の時は円高となるリスク:満期期間を短くし(1、3ヶ月)、満期時に判断する
MMFは為替差益が非課税で換金しやすい。ただし、手数料・金利はネット銀行系外貨預金のほうが安いのが多いのでは。SBIと楽天証券、ユーロならマネックスへ。手数料が安くなったらMMFがいい。
上昇(下降)トレンド:直前の天井(底)の1つ前の天井(底)が新しい底(天井)になり続き、かつ下値(上値)抵抗線を割り込まない限り続く
トレンドと経済動向なら経済動向を重視!
企業価値は数年後に激変している可能性大
日本株(日経平均)
①日銀短観:大企業の製造業の業況判断指数が影響大(日経平均は値嵩株の影響が大きいため)
②外国人の売買動向:シェア70%のため、買越額(売越額)が急増する(1回大きく動く)と上昇(下降)トレンドが始まる。月間の投資主体別売買動向(第一木曜発表、金曜日経)
アメリカ株式:雇用統計とISM製造業景況指数で予測、政府や中央銀行の景気認識はすでに進行してしまってから出すので、経済指標を客観的に判断して正確な景気判断を行なうべき
投信の手数料が割高なのに対し、ネット証券の競争によりETFの販売手数料等は安い。日経平均のETFがおすすめ。←外国人売買比率が高く、予想しやすい。上場インデックスファンド225/Topixオススメ。外株はETFのみ。投信はダメ。日本経済は法人税が20%代に引き下げられれば復興の兆しも。
自分で買う場合(2000万以上)は、国際優良株と大型優良株を業種別に10ぐらいに分散
世界経済後退期は、株式はゼロに近づける! -
悪くない本だと思います。わりと基本に忠実に資産運用について述べていると思いますし、これから日本がかなり危機的な譲許に入るのは明らかなので、資産運用方法も間違ってはいないと思います。ただ強いて言えば、外貨の割り当てや年齢別のモデルプランなど、細かい点で気になることはないとは言えません。簡単に読めるので、他の本などと比べて読んでみるといいでしょう。
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2009年6月15日読了
サブプライムを予言した筆者が示す今後の資産運用。
アロケーションは、外貨預金7、国内株式3
参考になる重要な資料として
アメリカ経済で重要なのは、
雇用統計 アメリカ労働省が発表 +15万人以上 10万人以下
ISM製造業景況指数
日本経済では
日銀短観、外国人の売買動向(投資主体別売買動向)
外貨預金では
外国の金利差、物価上昇率、経済成長率 -
今まで常識とされてきたセオリーは,もはや通用しない.サブプライムショックにより,世界的に,投資環境は大きく変わってしまったのです.
「国際的分散投資」.
・利点はできるだけ値動きの異なる金融商品に分散投資することで,運用成績のブレを極力押さえることにある.確かに,それぞれの金融商品を大きなまとまり,株式,債券,不動産投資信託,商品で見た場合は,今でもそれぞれが違う値動きをすることが大きい.
・弱点①しかし,2000年代以降は,金融のグローバル化,市場のグローバル化が急速に進み,同じような動きをするようになってきた.弱点②個人投資家にはすべての運用状況が把握しきれないという問題点がある.
・この資産運用方法は,世界経済の拡大を前提にしたものである.
「長期資産運用」.
・利点は複利のメリットを享受できること.
・弱点①景気拡大期から景気後退期に入ったとき,または金融商品がバブル的な動きにあるときも運用を続けてしまうこと.②景気拡大期から景気後退期に入るとき,あるいは金融資産がバブル的な動きにあるときに運用を開始してしまうこと.これらは,複利効果の心理的な罠に陥っている.
【常勝のポートフォリオ】
最も大事な基本戦略の一つは,世界経済の大きな流れに従うことです.
【新しい資産運用のかたち】
「外貨預金と株式投資」.日本の低成長率またはマイナス成長時代の到来を考えると,世界経済に関係なく,外貨を保有すること自体でアドバンテージを持ち続けることができる.
しかし,著者の2009年12月1日付のブログでは,外貨預金をポートフォリオから外すことを明言している.