奇跡の記憶術~脳を活かす奇跡の「メタ記憶」勉強法

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  • フォレスト出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894514324

感想・レビュー・書評

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  • なぜ繰り返し学習がこれほど重要だと言われているのかがはっきりとわかる。
    効率よく学習したい人にお薦め。

  • 学生時代を通じて、「一夜漬け勉強」で試験を乗り切ってきたのですが、10年ほど前にある資格試験を勉強していた時に、記憶力の低下に愕然とすることがあります。

    その時の講師が、関連付けて記憶すべきとか、理解してから記憶をするようにとアドバイスをしたのを記憶していますが、この本で解説されている「メタ記憶」も同じようなコンセプトだと思います。

    若い人たちと記憶力で勝負できなくなってきた今では、メタ記憶等を活用して残りの社会人生活を乗り切っていきたいと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・メタ記憶とは、客観的に自分自身の記憶を把握し、マネジメントする記憶のこと、記憶レベルを判断したうえで、その記憶レベルにあったタイミングで復習する(p6)

    ・ラクラク合格する勉強法は、1)勉強を楽しめる、2)理にかなった、3)科学的な記憶法である(p36)

    ・記憶プロセスに、1)忘れっぽい海馬が介在、2)忘れにくい側頭葉、と二重構造を情報を記憶する(p61)

    ・記憶してから時間をおかずに復習しても、時間をおきすぎてから復習しても、あまり効果がない(p64)

    ・学習とは、論理(理解)→記憶→論理(思考)→記憶の血肉化→論理力の強化→記憶の強化、である(p75)

    ・コンピュータに記憶を管理させた上で、人間はものを考えることに集中すべき(p84)

    ・読む力を最初に鍛える、イコール・対立・理由づけ・因果関係を読みとる(p105)

    ・私たちの頭は、目の動きに比例して回転する(p112)

    ・文章を読むことで論理のフォームを固めたのちに、話を聞く、話をすることでそれを習熟し、最後に文章を書くことで、論理力を完成させる(p120)

    ・睡眠を6時間以上とらないと記憶が定着しにくい理由として、1)記憶定着には、睡眠を含めて一定時間の脳活動が必要だが、その間に妨害が入るとうまくいかない、2)人間の睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠(記憶に深くかかわる)があるため(p128)

    ・単なる棒暗記ではなく、最初の学習は理解することが大切、二度目の学習は遅くとも一時間以内(p138)

    ・10個の単語のうちで、リコール(自力で思い出せる)レベルが5割程度、数個がリコグニッション(選択肢があればわかる)、この程度が記憶をしていくには良い(p158)

    ・未知の単語や古語が出てきた場合は、必ず前後の文脈から意味を推測する、これにより文脈力が強化される(p165)

    ・理科系科目は棒暗記はほとんど効果がない、それゆえ、論理的に理解して、そのうえで必要な知識を記憶して、その記憶した知識を使って問題を解いていく訓練(三位一体学習法)が大切(p174)

    ・ノートのメリットは、1)物事を整理し、体系づける=論理力が表現できる、2)記憶したいことを保存、管理、3)それらを活用して血肉化できる、である(p180)

    ・左ページに記憶すべき事項を整理、右ページはあけておいて、その後の学習で追加する(p183)

    2011年8月21日作成

  • 大学受験でお世話になった出口先生の著書。
    わかりやすく、サクサク読めました。

    ・記憶と論理は表裏一体

    ・ラクラク合格する方法
    ①勉強と楽しむこと
    ②理にかなった勉強であること
    ③科学的な記憶方法であること
    ⇨論理的な勉強

    ・論理的に理解すること=最初の記憶

    ・記憶の4段階
    familiar・・・・・具体的には思い起こせない⇨こうなる前に復習
    recognition・・・ 選択肢があれば答えられる⇨最初に目指すレベル
    recall・・・・・・自力で思い出すことができる⇨学習する上での目標
    automatic・・・・自然と思い起こせる⇨習得(重要)

    ・集中学習より分散学習の方がはるかに効果的
    ⇨1回目の学習で完全にきおくしようとせず、recall状態にとどめ、いったん睡眠を挟んで、再び同じ内容を学習

    ・モニタリング・・・ある時点でどれだけ記憶しているかテスト
    ・コントロール・・・その結果を受けて計画を修正
    ・最初の学習は理解することが大切
    ・二度目の学習は遅くても、1時間以内

    ・記憶のためのスケジューリング
    ①予習で学習(推理)
    ②授業で学習(理解)
    ③復習する
    ④試験直前に軽くチェック
    ⑤問題集で最終チェック

  • 立ち読み:2011/6/23

    p.122 「ファミリア、リコグニション、リコール、オートマティック」

    p.138 「二度目の学習は遅くとも一時間以内に」

  • 記憶術には論理力が必要だという内容。全体的だが各説浅いので入門編。

  • 6/14借。

  • エビングハウスの忘却曲線。

    東進でおなじみの出口先生でした。


    論理!

    海馬から側頭葉に移行ささせまくる!

  • わかりやすい内容でした。

    まずは、論理力を鍛えたいと思った。
    また、暗記系の反復勉強をするためにも、速読をマスターしたいと思った。

  • 効率的な勉強法の修得を目的に購入。

    書かれていることはごくごくシンプルだが、自分の勉強法を体系だてて整理できた点は◯。

    論理の大切さも改めて理解。

  • 書店で立ち読みで読了(笑)。

    エビングハウスの忘却曲線を参考にした記憶術が、シンプルでよかったです。

    やはり五回は反復しないといけないのですが、そのタイミングの解説に納得しました。

    ファミリア、リコグニッション、リコール、オートマチックの四段階のメタ記憶もいいですね。



    個人的には、著者の曽祖父が出口王仁三郎であることがツボでした(笑)。

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著者プロフィール

関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
広島女学院大学客員教授、論理文章能力検定評議員、出版社「水王舎」代表取締役。
現代文講師として、予備校の大教室が満員となり、
受験参考書がベストセラーになるほど圧倒的な支持を得ており、著書累計数は1300万部を超える。
また「論理力」を養成する画期的なプログラム「論理エンジン」を開発、
多くの学校に採用されている。
著書に『出口汪の「最強!」の記憶術』『出口のシステム現代文』
『子どもの頭がグンと良くなる!国語の力』『芥川・太宰に学ぶ 心をつかむ文章講座』(以上、水王舎)、
『出口汪の新日本語トレーニング』(小学館)、『出口汪の「日本の名作」が面白いほどわかる』(講談社)
『ビジネスマンのための国語力トレーニング』(日経文庫)、『源氏物語が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)、
『頭がよくなる!大人の論理力ドリル』(フォレスト出版)、『やりなおし高校国語・教科書で論理力・読解力を鍛える』(筑摩書房)など。
小説に『水月』(講談社)がある。

「2019年 『何が教育をダメにしたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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