- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894518728
作品紹介・あらすじ
『日本をダメにしたB層の研究』(講談社)など、
B層論で賛否両極論を巻き起こす若手哲学者の問題作!
感想・レビュー・書評
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自分が感覚的に思っていることを文章にしてくれている人がいて、とても嬉しくなりました。薄くて人を小バカにしているような書き方をしていますが、私にとっては本当にひざがいたくなるぐらいひざを叩きまくりました。古典からの引用が多くこじつけているような感覚もありますが、自らの仕事を古典をパクると自信を持って言う態度に痛快さを感じました。薄い新書ですが、私にとっては線をたくさんひきたくなる本です。
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マタイ5:22には他人を「ばか者」と呼ぶものがゲヘナに落とされると戒められているが、本書の評価のために以下「バカ」という言葉を多用する(^^;)
題名が面白く、帯には「バカにつける薬ができました」と書いてあったので勇んで(?)購入。結論から言えば、バカの定義が「まっとうな考え方ができない人」としているものの、著者の意見を受け入れない人は皆馬鹿、と言いたいようだった。そしてバカは社会構造的なものなので常にいるとし、バカを避けよ、バカを暴発させるな、と提唱している。
しかしながらその論理展開はゲーテや西洋の思想家を引き合いに出し、それらの人々には〇〇が”常識”だった、と言う。つまり常識なので権威がそう言ったら考えずにそう思え、ということのようだ。バカかと思った(爆)
またバカがホイホイ自分の意見を発言する風潮をよく思っていないらしく、原発問題で意見をしている有名人をこき下ろしていた。自分は原発問題は”分からない”とのこと(再び爆)
民主主義についても否定的で、なるほどと思えることもあったが、代替えとして何を提唱しているのかよくわからない。ワイマール憲法下からヒットラーが出てきた時のような理論を展開していると思わされた。ちょっと危ないと思った。
著者の言うようにその手の人々を避けるべきなので、本書も読まない方が良いように思う(爆) -
適菜氏の歯に衣着せぬ記述は,自分自身の反省につながるように感じるので,適菜作品を固め読みしたが,その時期の事例について考察されていること以外はかなり重複している。これは「新しさがない」という言い方もできるが,保守からすれば当たり前ということになる。
本書は適菜作品の中でも入門的な書き方になっていると思う。
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「ただの風景画じゃないか」と思うかもしれないし、ピンとこないかもしれない。でもゲーテがその絵を良いと言ったなら、「その絵を良いと思えない自分のほうがおかしいのではないか」ととりあえず疑ってみる。
そして、「その絵は良いのだ」と決めつける。
良いと思わない自分の目が腐っていると決めつけるわけです。
バカは基本的に自尊心が高く、自分の判断に自信をもっています。だから、それをやめればいい。
その訓練が「ゲーテになる」ということです。
たとえば小学生に現代音楽を聴かせても、あまり面白がらないと思う。メインストリームの知識がないと面白くないジャンルはあります。
それと同じであって、自分の現在の立ち位置に固執しないことです。「もしかしたら自分はバカなんじゃないか?」と考える。そのことにより、はじめて見えてくるものもあります。(p.31) -
ひどい本だった。こんな本を読んでしまったことが恥ずかしい。
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「ニーチェの警鐘」とほぼ同じ内容。かぶっている箇所も多い。
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やっぱ面白い。
新奇なオリジナルよりも、古典をパクるべし。
バカと関わらなくなってから人生が面白くなってきた。 -
言い回しも痛快だが、良き古典をパクると堂々と書いてあるのも痛快。結局、人間自体はそんなに進化していないわけで、周りの機械がものすごくなったからと言え、動物としての人間はそんなに変わらない。
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共感します
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言っていることに賛同できる部分とそうでない部分はある。文章が強い本。