- Amazon.co.jp ・本 (574ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894565661
作品紹介・あらすじ
妻が失踪した!新鋭建築家・隅田にとってそれはあまりに突然の出来事だった。まして知る由もなかった。彼の周囲で、不死を求める者たちが暗躍していることを。シュリーマンが発掘したクロノスの壺、古代の巨石信仰、犬神信仰、狼男伝説、吸血鬼伝説-世界各地に残るこれらの伝承には、ある恐るべき事実を解く鍵が潜んでいるというのだが…。歴史の闇を縦横無尽に駆けるSF伝奇ロマンの傑作。
感想・レビュー・書評
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感想なし。
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前半のまだるっこしさが、後半で大きく加速する。
「人類の進化」に関する小説でもある。
なるほどこういう展開か……!
そして終盤はハリウッド映画の風味も。
おもしろかった。 -
09.02読了。
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鬼才半村良のデビュー作。まだ読んでいなかったことにびっくりしながら読んだ。さすがに迫力がある。
建築業を巡る争いのようなスタートから、あれよあれよという間にアトランティス大陸は出るわ、吸血鬼は出るわ、オオカミ人間は出るわ、巨石信仰とか、神とか生け贄とか、もうてんこ盛りである。あれよあれよという間にとんでもない世界に連れて行かれる。あっけにとられながら、引きずり回されていくしかない。
セックスが重要な鍵になっているため、それなりに濃厚な描写もある。色っぽいといえば色っぽいのだけど、なんだかイヤラシくない。セックスそのものを描くのではなく、人間が変質していく課程をそういう形で描いている気配がはっきりするからだろう。イヤラシくない代わりに、なんだか実に背徳的なにおいがして参った。
正直言って、読後の印象はあまりよいものではなかった。何というか、救いがなさ過ぎるのである。個性的な登場人物が多くて楽しめるのだけど、感情移入ができない。結末にしても、確かにわかるのだけどあまりにも空しい。そう思ってしまうのは、ミステリのような予定調和の本ばかり読みすぎている僕のせいだろうか。読み終わってからしばらく考えてしまったのである。
2009/5/15 -
ファンの方々には申し訳ないが、今だったら「それどんなエロゲ?」の一言で終わりそうです。
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昔に読んで、面白かったと記憶していたので、再読した。
んー、こんなんだったっけ? といった感じで拍子抜け。 -
大分、昔の小説だが、今読んでも面白いね。メガリス・吸血鬼・アトラントローグ・・・これらに興味のある方はどうぞ