自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない中学生がつづる内なる心

著者 :
  • エスコアール
4.13
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本棚登録 : 1337
感想 : 183
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784900851382

感想・レビュー・書評

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  • 自閉症の本人が語っているのでとても説得力がある。目から鱗が何枚も落ちた。

  • 自閉症のことを全然わかってなかったと気づかせてくれました。

  • とても新鮮。
    感覚の違いは意識していても、それ以上だった。

  • 僕たちは、自分の体さえ自分の思い通りにならなくて、じっとしていることも、言われた通りに動くこともできず、まるで不良品のロボットを運転しているようなものです。いつもみんなにしかられ、その上弁解もできないなんて、僕は世の中の全ての人に見捨てられたような気持ちでした。(中略)自分の気持ちを相手に伝えられるということは、自分が人としてこの世界に存在していると自覚できることなのです。話せないということはどういうことなのかということを、自分に置き換えて考えて欲しいのです。(p.30-31)

    体に触れられるということは、自分でもコントロールできない体を他の人が扱うという、自分が自分で無くなる恐怖があります。そして、自分の心を見透かされてしまうかも知れないという不安があるのです。
    不安は、自分の気持ちが分かってしまったら、相手の人は、自分のことをどれだけ心配するだろうと思うことです。(p.44)

    みんなは物を見るとき、まず全体を見て部分を見ているように思います。しかし、僕たちは、最初に部分が目にとびこんできます。その後、徐々に全体が分かるのです。
    どの部分が最初に目に入るのかは、その時の状況で違います。色が鮮やかだったり、形が印象的だったりすると、それに目がいってその部分一点に心が奪われて、何も考えられなくなるのです。(p.80)

    僕は自閉症とはきっと、文明の支配を受けずに、自然のまま生まれてきた人たちなのだと思うのです。(p.140)

  • 自閉症本人が書いた本だから読んでみてと,知り合いから薦められたので読んだ。内容はもう少し詳しく知りたいと思うところが多くて,かなり不完全燃焼のまま終わった。

  • 378

  • NHKの放送でこの本の存在を知りました。
    自閉症当事者が編んだ本で秀逸だと思います。
    著者自身の行動からは想像できない深い世界が文字を通して伝わってきます。
    家族や関係者にぜひ読んでいただきたい本です。

  • ふむ。
    “ぼくら”で括っているけど、いいのかな?
    みんな、一緒?

  • 自閉症の人の考えや感覚って、こんなだったのか、、、と初めて知ることができました。自分のからださえも自分のものではない感覚がするなんて、生活していてすごく不安でしょうね。いろんな感情や感覚を、言葉で説明するのが難しいから、なかなか他の人からも理解を得ることができなかったんですね。会話はできなくても文章を書く力はすごいです。とてもわかりやすく説明してくれているおかげで自閉症に対する理解が深まりました。

  • 感性の鋭さに震える。

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著者プロフィール

1992年生まれ。重度の自閉症でありながら、パソコンおよび文字盤ポインティングによりコミュニケーションが可能。著書『自閉症の僕が跳びはねる理由』が現在30か国以上で翻訳され、世界的ベストセラーに。

「2020年 『世界は思考で変えられる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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