新装版 ほぼ日の就職論「はたらきたい。」 (ほぼ日ブックス)
- 東京糸井重里事務所 (2010年4月26日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784902516326
感想・レビュー・書評
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働くこと自体嫌いではないですが、自分の「働き方」とか
会社の仕組みに、常に疑問を持っていました。
自分が正しいと思ってることは、会社にとっては正しくなかったり、
白と思っていたけど黒だったり、悪いと思っていたことが良いことだったりで
そういうものなのかもしれないけれど、変な居心地の悪さみたいなものを
どこの会社でも感じました。
自分が気にしすぎなのもありますが、働くことってこういうことでいいのかなと、どこで働いてもごまかしながらやっていくしかないか・・・と思ってたときにこの本がほぼ日で紹介されていたのを思い出しました。
働くことに明かりが差すような内容で、今の状況が変わるわけではないけれど、大変参考になりました。
色んな立場の「働く」があるんだと、視野の広がるインタビューばかりでした。
考え方が狭くなりかけたとき、またこの本を開いて勇気をもらいたいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「はたらく」ってどういうことなのか、私も実際働くまで全然わかっていなかった。「就職」の向こうにあるものは曖昧模糊としていて、やたらと疲れる嘘ばかりの不気味な世界が広がっているんじゃないかと思っていた。
本書では「はたらく」、「就職する」とはあなたにとってなんですか、と人事のプロ、漫画家、自由業集団、そしてなんと「矢沢栄吉」に話を聞いている。
どれもおかしみたっぷりで、しかしながらいみじくもきちんと自分で自分の始末をつけてきた人たちの、現実的で哲学的な話ばかりだ。心動かされ、笑い、身につまされる。
今日・明日の就職活動には役に立たないかもしれない。けれど、糸井さんが言うように「詳しそうだったり、大事そうだったりする地図よりも、遠くの灯のほうが、人を力づけられる」役割を果たす本だろう。そして、いま働いている人たちには存外、足元を照らす灯となるのではないだろうか。 -
はたらくということは、プライベートと切り離されたものではなく、自身の興味の赴くままに活動(できれば熱中)していればよいのだという考えを強めることができた。それを淡々と徹底できていれば自分にしか出せないアウトプットの付加価値が高まると思う。できれば目的意識を持ってはたらきたい。自分は何を目指したいのか早く見つけたい。
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大学生、新入社員だけじゃなく、
オバサンの私が読んでも面白かった。
矢沢栄吉氏とか、ピエール瀧氏にとっての「働くこと」を
興味深々で読みました。人生論に通ずるものがあるかも。 -
ずっと眩しい人生は考えられないように、ずっと真っ暗な人生も考えられない。やまない雨はない、夜が来れば朝も来る。当たり前だけど忘れがちなこと。ためにならない就職論に散りばめられた“ためになる”人生論。永ちゃんの筋の通し方は生のセオリーみたい。
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糸井重里さんと言えばコピーライターバリバリの頃に子供だった世代なので、今何しているのかよく知りませんでしたが、ほぼ日手帳の会社を作ってまたバリバリやっていたんですね。迷いなく生きてきたのかなと思ったら、子供の頃から就職が怖くてよく布団で泣いていたと書かれていて意外に思いました。これから働く若者たち、既に働いている人たちへも色々な世界の人たちのメッセージが詰まっている本ですが、就職活動していない人たちがわんさか出てくる辺りが一番面白いところで、そのマストは矢沢栄吉さんです。もがいて上がりたいという気持ち一本やりでやってきた迷いない言葉はスガーンと来ました。が、常人にはまねできないですね。でも自分のやりたいことは自分で決めて、誰のせいにもするなというのは納得だし、そうならないように意思的に生きたいなとつくづく思いました。ちなみに結構かっちりした中で僕の敬愛するみうらじゅんさんが何度もコラムで登場しますが面白いことやろうとしてちょっと滑ってます。まあ、昔の事ですよ(笑)
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働くまでの経緯が色とりどりで面白い。
すごく共感するとこもあった。
作者の「何を大切にしてきたか」の問いの答えを、
ときどき考えながら読んだが、一気に本著を読んだため、
結局答えは出ていない。ぼんやりと浮かんではいる。
それを言葉にしないと。。
働くこと以前の、ほんと基本的なところなのかな。
ちゃんと自分の気持ちと向き合っている。
働くための目的が明確であることより、働くための原動力が明確であることの方が大切なんだなー、と。-
「ちゃんと自分の気持ちと向き合っている。」
忘れずに心に置いていれば、お仕着せの答えにはない、何かが相手に通じると思う。。。
糸井重里って素...「ちゃんと自分の気持ちと向き合っている。」
忘れずに心に置いていれば、お仕着せの答えにはない、何かが相手に通じると思う。。。
糸井重里って素晴しいな、本当に尊敬しちゃいますヨ。2013/02/28
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はたらくことの本質を問う本。
大事なのは、「大切にしてきたものはなんですか?」自分の身に振り返って考えてみたとき、まず私はこの質問を聞かれたくない、と思った。専門学校のようなところに進学して、この問いに答えず、一抜けしようとした歪みが今出ているのかなあ。将来の職種は決まっていたとしても、一度考え直してみる価値はある問い。そして、このことが問われるということを、学校で家庭でもっと教えるべきだと思った。これを問われるなら、問いながら生きていくのなら、社会って思ったほど怖いところじゃないぞ。この問いに目をきらきらさせて答えられるような人生を送りたいと思った。頭の片隅に留めておきたい問い。
私なりの答え。他人に評価されること、他人より優れていること、だったけれど、それが破綻して新しい価値を探そうとしている。 -
「もう、この一冊があればいっか」
「ほぼ日」のアーカイブから就職に関連するものを集め凝縮した一冊。
必勝法も、マナーも、面接対策も、自己PRも、キャリアプランも、「お辞儀の角度」も、もう、この一冊があればいっか。 -
明確にやりたいことがあって就職活動をしてこなかった私としては、皆さんの「はたらくこと」についてのざっくばらんな意見が、今の自分にとって逆に新鮮でした。
当時の自分はテクニック的な部分に走っていて、「はたらくこと」の本当の意味については何にもわかっていなかったんだなぁ、と痛感。
ほぼ日刊イトイ新聞の作品





