生きる勉強 (サンガ新書 44)

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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904507698

作品紹介・あらすじ

既成仏教への不満が広がるなか、注目を集める初期仏教。
その先導役たるスリランカ上座仏教長老スマナサーラ師と、メディアの一線で活躍をつづける精神科医・香山リカがついに対談!
自殺・うつなど、閉塞する現代人の心に、斬新な発想の転換を促す初期仏教の考え方。現代の心の問題を問いつづける精神科医はそこに何を見るのか。信仰、宗教、自我、子育て、豊かさ、ヒューマニズムなど、人間が生きるために最も大切なことを語り合った七時間。

感想・レビュー・書評

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  • 一気に読んでしまいました。発見がありました。

  • 初期仏教(テーラワーダ仏教)は、2600年前に釈迦が弟子たちに語った教えをほぼそのままの形で受け継ぐ仏教だそうです。苦しみから逃れて、明るく楽しく生きるための智慧を具体的かつ実践的に教え導く。非常にシンプルな宗教だという印象を持ちました。

    対談の中で何度か、「これは仏教の管轄ではなく、精神科医の管轄」とスマナサーラ氏がおっしゃっていましたが、仏教も万能ではなく、それと同じように精神科医も万能ではないと認め合うことが大切だと思いました。

    苦痛を和らげるために仏教の教えから学ぶこと、精神科医に薬を処方してもらうこと、それぞれに役割分担があることをまず僧、精神科医が十分に理解し、そして私たちもそれを分かった上で学び、治療してもらうことが理想的なのではないかと感じました。

  • 題名から身構えてしまうけど、ざっくばらんな語り口で一気に読めます。

    その瞬間瞬間に生きることをしっかりする。
    これを読むと、自分が思っている以上に自我って強烈なものなんやと思い知らされます。

  • 2012.8.1 イオンモール鈴鹿BF

  • この本に出会えて良かった!この方の本は、オススメです。

  • 仏僧と精神科医という心の専門家2人による異色の対談本。

    違ったアプローチで人の心に向かいあう内容は極めて面白い。それぞれの長所を生かした治療とは。

  • 閉塞する現代人の心。
     斬新な発想の転換で、その心を吹き飛ばす。
     何事も自分の考え一つです。

  • 久しぶりに出会った読み返したい良書。

    世界平和のために自分がどうあるべきか。宗教を超え、自我を超え・・・。

  • もう一度読みます。面白いので。

  • 相容れられる部分とそうでない部分と。

  • 今までにはなかった視点を与えてくれた本。仏教は著者いわく科学らしい。仏教とか宗教とか意味不明って人が読むと意外と読みやすいかも。スマナサーラさんの強気な態度とか面白いし。wwwそして、人間として、もう一度大切な部分に訴えてくれる本かもね。

  • スマナサーラ×香山リカの対談。スマナサーラさんは物事の本質を鋭く言ってくれる人で、為になることが多かった。
    曰く、「生きることは辛い事、それは昔から変わらない事実。」

    時々屁理屈をこねたり、極端な話になる事もあるが、そういう時は香山リカが「うーん、そうですかね」を連発してかわしています。

  • (2010/12/7読了)毒舌スマナサーラ長老と香山さんの対談っちゅーとこに惹かれて衝動買い。まあいつも通りの長老節でした。(笑)スピチリュアルブームが何なのか、とか、長老がズバリ言ってくれるので香山さんの本だけ読んでるよりスッキリする。

  • すっごくおもしろかった。
    長老の快刀乱麻な?語り口が、超爽快。

    テーラワーダは宗教ではない、とはっきり言ってる。
    理論+実践の科学なんだと。
    とても当たり前のことを言ってるのに、なぜか新鮮に感じるな〜。

  • 脳に充実感というフィードバックを得ながら、今の「瞬間」をしっかり生きることが真理であり、それからはずれると無知に支配される。という。
    仕事では、中長期計画の立案があたりまえだけど、個人ではそこまでガチガチにしないほうがよさそうだ。
    自我・エゴを持ちすぎることは仏教からみると恐ろしい病気だという。

    世の中にあるのは食べるための勉強で、いきるための勉強はない。人間のベースになる部分の教育は、だからやっぱり宗教の管轄かもしれない。という。だとすれば、学校・教育機関はどうすべきか。昨今初年次教育の研究が盛んだが、大学に入る意味や人生設計の部分にまで「講義」を提供している。宗教と教育の境又は連携や融合点を踏まえることも、今日の大学教育には有効かもしれない。

  • ひとつ、五感の刺激。
    ふたつ、存在欲。
    みっつ、破壊欲。
    ここから解脱することが必要。
    感情につき動かされることなく、理知的である。
    それが理想の在り方。

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著者プロフィール

アルボムッレ・スマナサーラ
Alubomulle Sumanasara

テーラワーダ仏教(上座仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している。朝日カルチャーセンター(東京)講師を務めるほか、NHK Eテレ「こころの時代」「スイッチインタビュー」などにも出演。著書に『サンユッタニカーヤ 女神との対話 第一巻』『スッタニパータ「犀の経典」を読む』『ダンマパダ法話全集 第八巻』『ヴィパッサナー瞑想 図解実践─自分を変える気づきの瞑想法【決定版】』(以上、サンガ新社)、『怒らないこと』(だいわ文庫)、『心は病気』(KAWADE夢新書)、『ブッダが教える心の仕組み』(誠文堂新光社)、『ブッダの教え一日一話』(PHP文庫)、『70歳から楽になる』(角川新書)、『Freedom from Anger』(米国WisdomPublications)など多数。

「2023年 『無常の見方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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