- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784909064738
感想・レビュー・書評
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朝日中高生新聞に連載されていた小説らしい。とある中高一貫校を舞台に、前半は文化部部長会議、後半は運動部部長会議に出席する部長たちの一人称語りで物語は進んでいく。前半後半それぞれに、ある事件を軸としながら、将来とか友人とか恋愛とか親子とかに関する各人の悩みもクローズアップされていく。みんないい子たちだし、応援したくなるし、元気や勇気ももらえた。
果たしてこれが中学生のリアルなのかどうかは、全くわからない。どうも世のレビューを読むとリアルらしいが、そうなのかなあ。「人による」だろうなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中学生に向けて安心して読める内容。各部活の部長の目線で描かれていて、その違いは面白かった。
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文化祭の準備に使う美術部制作のジオラマが、何者かによって汚され、ミニチュア人形が盗まれた。
臨時招集された文化部の部長会議で、美術部部長が「犯人を捜す!」と宣言した。
運動部の部長会議では、老朽化で取り壊し予定の第一体育室を使っていた卓球部と和太鼓部の練習場所をめぐって、各部長が自分たちの練習場所の確保のためにせめぎ合う。
の、2編。 -
中高一貫校の中学校を舞台に、各部活の部長が集まって会議をする「部長会議」を主軸に描いたヤングアダルト小説だ。
前半は文学部の部長会議、後半は運動部の部長会議と二本立てになっていて、どちらも、短い章立てで各部の部長がそれぞれ語り手となる趣向をとっている。
文学部の部長会議のメイン議題は、美術部が作成した文化祭全体の展示イメージを俯瞰できるジオラマ作品が何者かにいたずらされたこと。
運動部の部長会議のメイン議題は、老朽化した第二体育室が取り壊されることにより、練習場所を各部でどう融通し合うかということ。
他愛のない話ではあるのだけれど、いまの中学生にとってはリアルなのかな、と思いながら読んだ。 -
今の部活動ってこんなに自主性が高いの?
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前半は美術部のジオラマを壊した犯人を探す文化部編。後半は部活の練習場所確保のための運動部編。各部の部長視点から綴られる。
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美術部のジオラマが悪戯された!犯人は一体誰かを推理する文化部編。
第二体育館が壊されることに!部活割り当ての変更をする運動部編。
時系列になっているけどあくまで全く別の話。
それぞれ、章ごとに登場人物の独白になっていて、それぞれの目線で知ってることや考え方を出していくスタイル。
読みやすくて面白いが、特に運動部編のリアルな感じはいい。やる気のある部長とそうでもない部員とか。強い人がいるのがプレッシャーになって部活が楽しくなくなっちゃってる女の子とか。 -
大学附属の中高一貫校、その中学の部活の部長会議。文化部部長会議では、文化祭のジオラマ破損事件から各部の事情を描く。後半は、その一年後の運動部部長会議。古くなった第二体育室取り壊しのため、体育館や校庭の使用日時の割り振りを考え直す。どちらも、それぞれの人には言いにくかった問題を中学生らしく対応していく。いかにも課題図書らしい。
それにしても、でかい学校だ! -
【中学生に読んで欲しい一冊】
一つの物語をそれぞれの登場人物の視点から描いて、つなげていく。
自分と共感できる部長さんがいるかもしれない。
そんな部長が見つかっても、見つからなくても楽しめる物語。
やっぱり、夢中になっている学生は素敵だ。