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- / ISBN・EAN: 4907953015180
感想・レビュー・書評
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この子どもってのは赤ん坊じゃなくて、ブリュノ自身のこと。
何にも分からないで右往左往するブリュノは「バカ」にみえる。
そして本当にバカなんだと思う。
子どもだから仕方がないんだ。
学校の先生が絶賛していた。
だからきっとすごい映画なんだと思う。
あたしは感動すべきところでさして心が動かず、
もっと素直に観れば良かったなと反省。
がんばれ、ブリュノ。
君はきっと大人になれるよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この映画では、人間の子供さを描いていたのだと思ったの。人はいつか「大人」にならなきゃいけないんだろうけど、実際は、「大人」「子供」っていう言葉ほど明確に線引きはされていなくて、曖昧でふわふわしてて。だから、本当に「大人」になることは難しい。だけど、そこにはやっぱり明確な違いがあるべきで、何かの瞬間にその溝を飛び越える。そして、ネバーランドじゃない、真の意味でのノンフィクションの世界で生きていく。その世界はやっぱり厳しい世界で、だから人は一緒に生きていくパートナーを求める。
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日本公開当時、ちょっと気になっていた映画。
嫁さんがレンタルしてくれていたので、一緒に観ました。
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20歳の青年「ブリュノ」は定職にも就かず、ひったくりなどでその日暮らしの日々。
やることなすこと行き当たりばったりで、思考回路もまるで子供のまま。
そんな「ブリュノ」は、18歳の恋人「ソニア」が自分の子供を産んだとういのに父親としての自覚どころか関心さえ示そうとしないのだった。
そしてある時、「ブリュノ」は深い考えもなしにその子供を売り捌いてしまうのだった…。
若年層の失業率が20%に達し確かな未来を見出せない若者が急増しているというベルギーの社会情勢を背景に、大人になりきれないまま子供を産んでしまった若いカップルの運命を、厳しくも優しい眼差しで見つめつつ、抑制の中に鋭さを秘めた妥協のない演出で描き出す。
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無計画、無軌道で思いついたままの行動を繰り返す、精神的に未成長な「ブリュノ」の気持ちが理解できず、感情移入できないままエンディングを迎えました。
そんなパートナーのことを知りつつ出産した恋人「ソニア」にしても同様。
罪悪感もなく、お金のために自分の子どもをモノ同然に売ってしまった「ブリュノ」の行動に激しいショックを受け、その後「ブリュノ」を受け入れられなくなるが、、、
それまでの彼の行動を見ていれば、想定できた行動ではないだろうか。
ドキュメンタリーっぽい演出を意図してか、二人の行動が淡々と描かれて感動はなかったですね。
2005年カンヌ国際映画祭で最高賞にあたるパルムドールを受賞している作品ですが、良さが理解できませんでした。
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監督: ジャン=ピエール・ダルデンヌ
リュック・ダルデンヌ
製作: ジャン=ピエール・ダルデンヌ
リュック・ダルデンヌ
デニス・フレイド
製作総指揮: オリヴィエ・ブロンカール
脚本: ジャン=ピエール・ダルデンヌ
リュック・ダルデンヌ
撮影: アラン・マルコァン
美術: イゴール・ガブリエル
衣装: モニク・パレル
編集: マリー=エレーヌ・ドゾ
出演:
ジェレミー・レニエ ブリュノ
デボラ・フランソワ ソニア
ジェレミー・スガール スティーヴ
ファブリツィオ・ロンジョーネ 若いチンピラ
オリヴィエ・グルメ 私服の刑事
ステファーヌ・ビソ
ミレーユ・バイィ
アンヌ・ジェラール -
タイトルの子供、は主人公ブリュノのことだなあと思った。
彼とソニアは親になるには早すぎた、まだまだお子さまだし。
ころころとふざけあう二人は幸せそうで、楽しそうで。
目を細めて見ていられた…赤子の事がなければ。
最後の涙はなんの涙だろう。後悔?悔恨?自己憐憫?
人の性根はそうそう変わらないし、ソニアは息子のためにもこの人は切った方がいいと思った。 -
パルムドール!?
期待値が高過ぎたかな…
もちろん悪くはないのだが、もう一捻りあっても良いかと… -
見終わった後でこのタイトルが持つニュアンスが少し分かった気がする。
ただただ救いのない感じ。 -
どうしようもないなぁ…
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ストーリーを観て借りたフランス・ベルギー映画。カンヌでパルムドールをとっていたとは知らなかった。
「父親が子を売ってしまう」と聞いて、暗いだろうなとは予想をしていた。決して明るくはない内容だったけれど、ところどころに人間らしい場面が入り、くすっと笑えたり、どうなるの? とハラハラしたり。決して褒められることをしているわけではないのに、主人公の男の子を応援してしまったり。
監督を調べたら、『少年と自転車』の監督だったと知り、なるほど、と。社会の弱者を、決して同情を集める感じではなく、「そこに生きている」人として描くのが上手。
今回は主人公が壁に泥で足跡をつけていたり、石で曲がったワイヤーを直していたりするシーンが印象的だった。 -
L’ENFANT
2005年 フランス
監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
出演:ジェレミー・レニエ/デボラ・フランソワ
ケチくさい窃盗を働いて生活してる青年と、その恋人のあいだにできた産まれたての赤ん坊。しかし父親である青年はその赤ん坊を闇ルートで売り飛ばしてしまう。
女性視点で見てしまうと、ひたすらこの主人公が腹立たしい(怒)。女性のほうは母性が勝ちますから、そういう所業を働いた自分の恋人を絶縁するのですけれども、慌てて子供を取り返してきた青年のほうは、どうして彼女がそこまで怒るのか一向に理解できないのですよね。
こういうのって、現代的なのかもしれないけれど、悪意なんて彼にはこれっぽちもなくて、ただ赤ん坊を売れば金になる→お金があれば彼女は喜ぶはず、というものすごく安直な思考回路しかないわけで、その後も結局、まじめに働くどころか少年を誘って窃盗を働いて失敗して逮捕されて、ようやくなんか自分がまちがってるらしいと気づくという…。
痛々しい現実、という見方をするのが普通なのかもしれませんが、映画が訴えているであろう社会問題よりも、主人公に対する「このバカ!」という怒りのほうが勝ってしまったというのが個人的な感想でした。
( 2006.05.29) -
この映画を観てジェレミー・レニエのファンになりました。