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- / ISBN・EAN: 4988126205232
感想・レビュー・書評
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映像がきれい。音楽も合ってる。キャストも豪華。目で楽しめる作品だと思います。でも、自分的には花魁の悲しさとか儚さがもう少しあればな・・・と思いました。(強さがとても印象的なので。)
あと、最後が・・・。私だったら倉之助・・・・!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
吉原遊郭「玉菊屋」に売られて来た8歳の少女、きよ葉(土屋アンナ)。
女だけの世界で自分も遊女になっていくのが怖いと、逃亡を試みるが即座に捕まってしまう。
店番の清次(安藤政信)は、咲かないと言われた吉原の桜が「もし咲いたら」ここを出してやるという。
花魁・粧ひ(菅野美穂)の挑発に乗せられ、吉原一の花魁になる決意を固めたきよ葉は、花魁街道まっしぐらに人気遊女への道を駆け上がっていく。
ところがある日、きよ葉は、客の惣次郎(成宮寛貴)と激しい恋に落ちる。
偽りの愛を売る世界に身をおきながら、唯一、真実の愛を感じられる瞬間に酔いしれるきよ葉。
しかし、きよ葉をねたむ花魁・高尾(木村佳乃)の策略によって惣次郎との仲を引き裂かれてしまう。
18歳になったきよ葉は、凄まじい人気を呼んで、誰もが憧れる花魁の座を勝ち得る。
やがて身請けを申し出た大名・倉之助(椎名桔平)の登場で、吉原を出ることに。
その当日、咲かないと言われた吉原の桜に奇跡が!
それを目にしたきよ葉と清次は・・・。
原作は安野モヨコ、音楽監督は椎名林檎、監督は蜷川実花。
土屋アンナが、跳ねっ返りながら純情で自分の生き方を貫く主人公きよ葉を演じていてはまっていました。安藤政信が常に主人公を影から見守って支える男清次を演じかっこよかったです。
印象的なセリフが「嘘を真と言いくるめる世界だからあの人は騙したくない」「どこへ行ったとて同じこと。分かっただけで儲け物さ」「咲かぬ桜などありはせんのじゃよ」
ラストシーンでの主人公の笑顔が忘れられません。自分を信じる勇気が湧いてくる映画でした。 -
極彩色が花魁の世界にマッチし、キャスティングの妙と女優陣の文字通りの体を張った演技に拍手。何度も出てくる金魚が赤い着物を着た花魁と金魚鉢から逃げられない遊女の世界を象徴している。
土屋アンナの幼少期からいっぱしの女郎になっていく時間経過と、他の花魁たちとの年齢差が感じられなかったのは演出ミスかも。
稲荷の桜の木に花が咲いたらお前を身請けしてやるという他愛のない最初の約束を実行するという純愛がこの映画のテーマです。 -
久々に見ました。
まさに「ニナミカ」ワールド。極彩色の着物に金魚、赤や紫の毒々しいとも言える花々達。
椎名林檎の楽曲との相性も抜群で、映画というよりも質の高いミュージックビデオのようでした。
10年前に初めて見た時は「シナリオ」がつまらないという印象があったのですが今見ると以前よりも楽しめたかも。
いつ見ても菅野美穂の花魁姿は色気があって、女性の私でもドキッとします。 -
映画というより、美しい映像作品。倉之助(椎名桔平)の行動に惚れる。
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あの時代に何を大事にして生きていくか自分で決められる人は幸せだったのではないかなあ
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金魚・花魁・エロス・彩色の世界が綺麗。
主人公の自由さと破天荒っぷりを演じれる女優は、土屋アンナ以外には考えられへんかなって思ってしまう。
遊郭の世界、こういう日本の文化は素晴らしいやん。
夏木マリがカッコよかった。
2007年10月08日
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目眩く赤…鮮やかな色彩でした。
原作はてめぇで帰ってくるところまでだったなーと思い、それからの展開は少女漫画的だと思いましたが性癖で殴るのもここまで徹底した世界だと見入ってしまいます。
吉原や郭の世界は惹かれるものもありつつ、フィクションだから見られるのであってそこで働いている人にとっては苦界でしかないのでしょう。
金魚が泳いでいる大門や、ステンドグラスみたいな障子、さすがでした。
ある中身をないと見せる方が粋、っていうのは……かっこいい。
土屋アンナさん、きよ葉似合ってた。
粧ひの菅野美穂さんと高尾の木村佳乃さんもさすが。
郭の主人夫婦、石橋蓮司さんと夏木マリさんって似合いすぎでした。
あと、庵野監督突然いて笑ってしまいました。
椎名林檎さんの音楽もさくらんにぴったりで素敵でした。
蜷川実花さんの映画は極彩色にやられるので定期的に浸りたくなります。 -
さくらん。桜の。咲くらむ。錯乱?
切ねぇ。
土屋アンナはまり役でした。桜の盛りも遊女・花魁の盛りも一時で、彼らの恋だって一瞬だろう。でも、手打ちになろうと恋をとった土屋アンナらしい終りでした。
ケバケバしい程華やかな、それでいて土屋アンナが言う空っぽな廓の装飾と椎名林檎の刹那的な曲調がぴったりでした。夏木マリもすごく良い味。こういう役上手すぎる。ただし、話の筋はつまらないかな…映像美と音楽の映画。