ノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

監督 : ジョエル・コーエン  イーサン・コーエン 
出演 : トミー・リー・ジョーンズ  ハビエル・バルデム  ジョシュ・ブローリン  ウディ・ハレルソン  ケリー・マクドナルド  ギャレット・ディラハント  テス・ハーパー 
  • パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン (2012年3月10日発売)
3.65
  • (110)
  • (231)
  • (218)
  • (42)
  • (6)
本棚登録 : 1030
感想 : 230
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988113823517

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今のところ、
    コーエン兄弟はすべて面白い。

    カメラワークといい、
    物語の展開といい、
    暴力性の奥にある普遍性と、
    どこかでいつでも滑稽な人間の本質が、
    複雑に絡み合って完成している作品ばかりだ。

    この暴力性には、
    秩序はあるけれども意味は個人的なものであって、
    他者には理解されないという一貫性が、
    恐ろしい作品だ。

    笑顔がすべて怖い。

  • 大好きです…。私は話の都合でキャラクターの性格が曲げられるのが嫌いで、キャラクターの性格で話が動いていくものが好きなんだなあと。
    でも大きな流れがあって抗えないっていう

    あと、トミーリージョーンズさんがこんなにいい俳優さんだったなんて知らなかった……(コーヒーのCMとMIBしか知らなかった)
    にじみ出る意志みたいなのを感じたのは初めてかもしれん
    月並みだけどほんとうにいい味しててうめえええってなりながら見てました

  • アメリカとメキシコを舞台にした、麻薬と金が絡んだ殺戮が繰り広げられる映画。

    アクション映画なんだけど、今まで観たアクション映画とは違う。

    ひょんなことから金を拾った男が、冷酷な殺人鬼に追いかけられ、その周りの人が大量に殺され続けた。それを知ってもなお、どうすることもできない保安官の無力感。ずっと暗い雰囲気を感じさせるが、何故だかじっくりと行く末を期待し続けてしまうような不思議な感覚に陥った。

    メキシコは死という出来事がとても身近なものであるというどこかの記事を見たことがあったが、それに近しい雰囲気をこの映画で感じた。

  • 字幕: 松崎広幸

    感想は後日。

  • 勝手にコーエン祭り第二弾。
    ただただ殺し屋シガーが家畜銃?で冷静に殺しまくるのが異様で凶暴で、もはや天災。鑑賞は2回目。前回視聴時は犯罪の凶悪化を嘆く保安官のトミー・リー・ジョーンズばっかり記憶にあったのだが、今回は何故か殺し屋シガーの冷酷さ不条理さが脳裏に焼き付いた。

    あんな人に追われたら死ぬよね。大金なんて何で盗んだの・・・モス・・・アホだな・・・無理だよ、置いて逃げなよ・・・・、と何度も思った。

  • レンタル>あぁ…またまたスッキリしないEND。終盤の交通事故には驚いたが、もしかして?と読めてしまった汗。ハビエル・バルデム、不死身で人殺し過ぎw髪型が変www完全にいっちゃってる殺し屋;シガーの恐怖感が凄い。ラスト、T.L.ジョーンズの台詞が何故か重く印象に残る。あの奥さんは生き残ったのか?何が言いたかったのかよく解んないから、また町山さんのお世話だわ泣。。解釈が難しい。奥深い作品なんだろうけど。

  •  七三分けシリアル・キラー。
     コーエン兄弟制作の麻薬取引現場から奪取した金を中心に、追う者と追われる者を描いたサスペンス映画。米サイトBuzzfeedが選んだ「25歳になるまでに見るべき映画25本」の中の一本なので見たが、つまらなかった。コーエン兄弟制作の映画の中で、シリアス面に関しては非常にクオリティが高かった。ハードボイルドな世界観が非常に魅力的だが、世界観だけで中身がない。

     あらすじ
     ルウェリン・モスはテキサス州に住むアウトロー。偶然、麻薬の取引現場に遭遇し、取引に失敗し殺し合いになったギャングの残党を発見する。モスは銃や現金を奪取するが、殺し屋アントン・シガーがモスの命を狙っていた。
     ギャングに命を狙われていることに気づいたモスは、妻カーラ・ジーン・モスを義母のもとへ逃がし、ギャングからの逃避行を図る。殺し屋シガーは依頼主さえ殺害するシリアルキラーであり、モスを追う最中に遭遇する人物を片っ端から殺害していく。また、殺す必要のない者もコイントスの結果次第で殺害する。一方、保安官のエド・トム・ベルはウェンデル保安官助手と共に謎のキーピックと連続殺人の犯人、シガーを追っていた。操作の中、エドたちは殺人犯がギャングの雇った殺し屋であり、金を盗んだモスを追っていることに気づく。モスはモーテルに逃げ込み、客室を利用したトリックを用いてシガーを欺く。更に別のホテルに逃げ込むも、シガーに発見されたことに納得のいかないモスは、札束の中に発信機を仕込まれていたことに気づく。モスとシガーはホテルの前で血みどろの殺戮戦を繰り広げ、痛み分けで勝敗を決す。互いに自らの力量で自分を治療するも、モスは体力の限界で医者の厄介になる。入院先でカーソン・ウェルズに発見され、シガーの危険性と金の返却の取引を持ちかけられる。だがウェルズは滞在先のホテルでシガーに殺害される。シガーはウェルズに電話したモスと対話し、カーラの身の安全と引き換えに金の返却を取り付ける。一方、カーラはモスからの電話に焦燥し、エドに連絡する。モスのもとに急いだエドだったが、既にモスはシガーとは別の追跡者に殺害され、金を全て奪われた後だった。一方、シガーは約束の金が返却されなかったことを理由にカーラを殺害。帰りの途中で交通事故に遭うも、車を捨て逃亡する。
     エドは引退し、妻と共に暮らしていた。エドは父の出て来た夢の話を妻にする。

     極悪非道の殺人鬼、シガーのキャラクターが優れていた。七三分けの髪型にエア・タンクに散弾銃という異色の凶器、『ダークナイト』のトゥーフェイスを連想させるコイントスと連続殺人。シリーズ化されるほどではないが、『十三日の金曜日』のジェイソンや『死霊のはらわた』のスカ―フェイスに負けず劣らずの、殺人鬼としてのカリスマ性を持っている。常識の一切通用しないサイコパスの殺人鬼。冷酷無比な暗殺者。この映画の真の主役と呼んでも差し支えないほどの存在感だ。
     だがストーリーは微妙だ。モスとシガー、エドが対決する訳でもなく、それぞれ勝手に決着して勝手に映画が終わる。リアリティがあると言えばあるのかも知れないが、映画としてはクライマックスにも面白味にも欠ける。途中までは緊迫感があり、スリルやサスペンスで魅せる非常に良い展開だったのだが、ラストには失望したと言えるほどの物足りなさがあった。
     世界観はシガーの跋扈する世界観そのものが評価に値する。映像も傷や血液が凝っていて残虐な世界観をきっちりと描き出している。シガーが銀幕で静かに大暴れする様は、一種のホラー映画のようで恐怖の演出に事欠かない。
     だがテーマ性に関しては何もなかった。三人の男のそれぞれの正義と正義の結末を描いた、とも取れるがストーリーがつまらないのでテーマのみが宙ぶらりんで物語と共に伝わってこない。残酷さや恐怖なら伝わるが、ストーリーがないのは瑕瑾としか言いようがない。
     総合的に見て、キャラクターや世界観、映像の映えるいわゆる雰囲気映画だった。恐怖やスリル、残酷性やサスペンスなどが見たいだけならば良い映画かも知れないが、結末は結末以外の素晴らしい要素に見合ったものとは言い難い。

    キャラクター:☆☆☆☆☆
    ストーリー :☆☆
    世界観   :☆☆☆☆☆
    テーマ   :☆
    映像    :☆☆☆☆☆
    台詞    :☆☆☆

  • 最後ん?
    こんな感じか。

    ストーリー
    作品賞・監督賞などアカデミー賞4部門受賞!かつてないスリルと興奮に包まれたサスペンス・スリラーの傑作!荒野で狩りをしていたベトナム帰還兵のモスは偶然ギャングたちの死体と麻薬絡みの大金を発見。その金を奪ったモスは逃走するが、ギャングに雇われた殺し屋のシガーは邪魔者を次々と殺しながら執拗に彼の行方を追う。事件発覚後、保安官のベルは二人の行方を探るが、彼らの運命は予測もしない衝撃の結末を迎える…。

  • 怖い。淡々と人を殺していく役の人がすごすぎる。あの目つきあのさらっと七三分けがほんとに狂気。

    はじめの方は殺すシーンを映しているのに、殺すシーンをなくしていくのはもう殺すんだから映さなくていいよね?という感じで余計に怖いし、音楽がないのでさらに恐怖が増幅していて。痛いはずなのに死なない。瞬きがないような気がして気持ち悪い。このキャラが強烈すぎました。

  • 恐ろしい。。。何の躊躇いも無く殺人を犯すシガー(ハビエル・バルデムさん)と麻薬取引に使われる筈だった金をくすねるという自らの愚行によりシガーに追われることになってしまったモス(ジョシュ・ブローリンさん)。
    ボスのCMで御馴染のトミー・リー・ジョーンズさんが主役らしいですが完全に喰われちゃってます。。。この映画、ヤバいです。。。

全230件中 41 - 50件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×