ハート・ロッカー [DVD]

監督 : キャスリン・ビグロー 
出演 : ジェレミー・レナー  アンソニー・マッキー  ブライアン・ジェラティ  ガイ・ピアース  レイフ・ファインズ  デヴィッド・モース  エヴァンジェリン・リリー  クリスチャン・カマルゴ 
  • ポニーキャニオン
3.55
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感想 : 323
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013411524

感想・レビュー・書評

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  • 女性監督初のアカデミー監督賞作品。
    第82回アカデミー賞では9部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、編集賞、音響効果賞、録音賞の6部門で受賞。
     
    イラク戦争下の米軍の爆弾処理班の物語。
    ミサイルや戦闘機などによる派手なシーンは無く、主に市街地を舞台にしているが戦争がいかに地獄かをよく表している。

  • TV にて
    細かいところ,爆弾の破裂する瞬間のストップモーション映像が不謹慎ではあるが美しかった.
    言葉の通じないところで爆弾処理,疑心暗鬼になる様子がリアル.そして人間爆弾の悲惨さ言葉もない.

  • イラク戦争の後処理という名目で爆弾処理班をしている米軍兵士たち。ここは本当に現代か?と思わせるくらい人が死ぬ。同僚が、心配してくれた上司が、無造作に死ぬ。あっけなく。一瞬で。いくらでも。ずっと。テロが際限なく起きる地域での活動、言語のわからない、習慣もわからないところでは地元民全員が怪しく見える。また、仲良くなったところできつくなるっていうのは、本当に人間の関係として歪だ。
    本当の反戦映画とはこういうものではないか、と思うが、主人公?ジェームス軍曹は戦争中毒的なものに陥っているという示唆も最後に。日常生活でもリアルを感じられない/配偶者とも同情しあえないが、戦場へ行っても辛い思いをするだけだとわかっているが、つまり、そういう人間を生んでしまうわけだが、それでなんとか米軍というものがなりたっているとしたらやっぱり歪で、軍隊ていうものの歪性を思う。そうまでしてお互いの正義を主張し、つぶし合うことになんの意義があるのか、戦っている戦場の一番前にいる人は絶対に考えていないという辛さである。
    はじめの方、ジェームスがかなり自分勝手で軍隊的な団体行動に逸脱しているのにイラっと来ていた同僚たちに誤爆で殺されるようなシーンもあるが、限界の敵地で生きている兵士たちの心理を思うと張り詰めすぎている。
    そしてジェームズも人と馴れ合わない、仲良くしないことが自己防衛手段であった、ということがじわじわわかる。。。元来はかなり人が好きっぽいのに、兵士という仕事をしているせいで、彼が遭う別れは死よりひどいものが多い。映画ではモザイクがかけられていたが、それこそ今更では?というほどだし、でも劇場でみていたら逃げられない人にとってはありがたいのかなあというくらい、かなり、すさまじかったです。何もかも。
    観る必要は、さすがに個人に問うものだが、映画史に残るということは、問題の余地がない。映画で物語ではないものを描く監督がいるのだ。

  • 役者が演技でなく本当にしんどそう。

  • GYAOで視聴。
    戦争は狂気であり、麻薬。「地獄の黙示録」のような狂気もあれば、本作のような麻薬もあるのだろう。勿論未経験なので想像でしかないが。ドキュメンタリ的な描写に引き込まれたが、主人公が爆弾処理に向き合う姿勢が最後まで理解できなかった。理解できないことが正解なのかもしれないが、やはり映画という娯楽では辛いなあ。

  • 舞台はイラク、米軍の爆発物処理を行うチームの日常を描いたオスカー受賞作品。
    緊迫するシーン、そして理不尽とも言える現実の描写が続くんだけど、どういうわけだか僕は映画に引き込まれなかった。

  • 第82回アカデミー賞最多6部門受賞作品の肩書は伊達じゃないがマニアックな作品。

    全編ドキュメンタリータッチで描かれている為、各登場人物の緊迫感や戦場のリアリティに、引き込まれてしまう。
    テーマが、イラク戦争を取り上げているが、キャスリン・ビグロー監督は、この映画で戦争批判をしたい訳ではなく、『一人の命で、大勢の命を救っている一人の爆弾処理兵の生き様』を描いているのだと感じた。

    爆弾処理の現場での死と生のギリギリのラインでの息遣い、駐屯地での仲間との一時の休息、そして何より任務を終えて帰ってきた家での家族の安らぎ…
    過酷な境遇の爆弾処理兵を描いているからこそ、普段我々が気にも留めない仕事への真摯さや仲間や家族の大切さが、浮き彫りにされているのではないだろうか。

    最後に、主人公が自分の息子にかける言葉が、…
    『子供の頃は、何でも好きなものだ。だが大人になれば本当に好きなものは1つか2つ。オレは、1つだ。』
    と言って戦場に戻る様は、カッコ良すぎる。

    自らの仕事に対するプライドや人生における役割を知る男とは素晴らしいと思う。

  • 戦争でしか生きられない日常を蝕まれた人間。

  • The rush of battle is often a potent and lethal addiction, for war is a drug
    戦闘での高揚感は時に激しい中毒となる、戦争は麻薬である。

    爆弾処理班の日常。危険で緊迫感があり、死と隣り合わせの異常な環境。やがて蝕まれ、その異常こそ日常となり過去の平穏な暮らしには戻れなくなる。ミッションが終わると、新たな日常を求め、また戦地へ赴く。

  • バグダットを舞台に、米軍爆弾処理班の現場を描いた作品。「AVATER」を制してアカデミー賞の主要6部門を受賞して大きな話題を集めた。主人公達が置かれた立場の葛藤や、曲での危険が伴う職務の緊迫感を、美しくも迫力のある映像で見せる作風は見始めて数分で作品の世界に引き込む力がある。反面、物語の構成としては単調かつ驚きを伴わないもので、脚本賞まで受賞したのは少々以外な気もした。ただ、テーマの重さを考えると安易に起承転結を付けて物語性を高めなかったことが、リアリティを高めているところもある。この作品に描かれた世界が存在することを知り、感じるための映画。

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