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感想・レビュー・書評
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420ページもの長編は久々にじっくり読んだ気がする。
ストーリーはダラダラと方向性が読めずに進んでいくので、むしろ
人物同士の「ありふれたような」会話を楽しんで、一気読みを目指さず少しずつつまむように側において読んでいたい本だと思った。こういう本は買っておきたいと思う。
映画化の時にマツケンが「セックスばっかしてる」みたいな発言をしてるけど、大体中途半端で終わる。ラストシーンの行為くらいかなぁ・・
読みきってみると、友人との死別で何かが抜け落ちた直子とワタナベが新たな出会いによって次の道を歩き続けるのか?いや、歩かないなぁ・・みたいなストーリーだったと思う。何しろ寄り道が多くて全体像が掴み難いw別作品もそんな感じだった気がする。
ただ、こういう作品を読んでいると、他の急展開や演出で涙を誘いにくる作品がチャチに思えたりもする。長編ならではのグダグダ感が、逆に心にゆっくり染みてくるような。
たまには長編も読みましょう。
しかし春樹、ラバー・ソウル贔屓だねぇ・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」
村上春樹の世界観を味わった。
まず、文章が綺麗。
でも、二度と読まないと思う(笑)
心がからっぽになるし、鬱になる。 -
私が説明しなくたって皆さんがいいこといってるのでもうなにもいうべきことはない。
高熱にうなされてでも買いにいきたい本。 -
秋になると恋しくなる。初めて読んだときは物語に引き込まれてしばらくのあいだ心にぽかんと穴があいたようでした。ワタナベのナオコやミドリに対する優しい言葉使いがすき。 x
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村上春樹は空気に色をつけるのがうまいと思う。陰と陽。主人公は陰のほうへ行ったほうが、幸せだったかもしれないね。
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今まで読んだ村上春樹の小説の中では最も世俗的で、最も面白かった。
事あるごとにセックスを重く扱い過ぎなきらいは感じたし(レイコさんの過去の話なんて、本当またかという思いがした)、いつもながらの巻き込まれ型の主人公の主体性の無さと枯れた諦観にやきもきしたのも事実ながら、それでも一番良かった。今回ばかりは主人公は淡々と事を成していくだけでは済まず、泥臭く主体的な選択を強いられ、自分の中に、自分の知らない感情が蠢くのを感じた。そこがこの小説をすごく俗っぽくしているように思えた。でも、これでよかった。こう書いて欲しかった。すました書き方は嫌い。
直子と緑は、綾波とアスカ、の関係に似てるかなと思った。 -
ワタナベくんが射精する話
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もう何回読んだか。映画は私のイメージとちょっと違った。
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綺麗な情景。
ずーーーんとなりました。 -
まるで雲の上のファンタジー小説のようだった。
やはり、村上春樹は天才だ。
だって、凡人の私には理解できないもん。
そこが魅力で、こんなにも支持されてるのかな。
でも、なぜかこういうワタナベのような男に・・・女はものすごく惹かれるんだよね