向日葵の咲かない夏(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 薬物事案で勾留中の依頼人に差し入れリクエストされ、購入して読んでみる

    最初から妹が死んでしまうことが明らかにされていていて、そういう鬱展開なのかと覚悟して読み進めたら、確かに陰惨な雰囲気が続くけど妹が事件に巻き込まれて死ぬ展開はない

    最後に幾つかの謎が明かされるが、新たな事実が判明するのではなく、読者に与えられていた情報が歪められていたことが判明するのはズルい気がして、後味が悪い

    死者が人間以外に転生する世界観でもいいけど、虫や爬虫類に転生させるくらいなら、いっそ主人公が精神疾患を疑われているくらいの設定の方が受け入れやすいんじゃないか

  • 気持ち悪い内容だった。
    岩何とか先生の性癖とかS君やおじいさんのストレス発散方法も気持ち悪いけど、一番主人公が気持ち悪い。「精神が壊れている」設定なのかな?
    子供があまりに幼く書かれているのも不快だけど、この本は逆に賢すぎて不快。
    妹はまあ存在しないので主人公の妄想の中の話だから良いとして、S君もそうか、妄想なら仕方ない。じゃあやっぱり主人公の設定が変だよね。9歳?ほんと?

  • 初めての道尾秀介作品。途中までの事件の犯人探しの流れから最後のオチについては理解が追いついていけなかった。
    もう一度読めば理解ができるのだろうか。

  • 確かに最後のどんでん返しには驚いたのだけど、物語全体の雰囲気がドロッとしている感じがして、好みではなかった。暗くて救いのない話が好きな人にはオススメできる。

  • 途中端々で感じる違和感の正体がこれとは
    何でもあり感がする
    でも最後の、きれいな終わりのふりをして全くそうでない、影の描写は好き

  • 表紙の明るくノスタルジックな雰囲気に惹かれて読み始めたものの、結構なイヤミスでした。。

    トリックの面白さもあったものの、主人公の人格や知的レベルがなんだか統一感がなかったり(これももしかすると伏線なのかもしれないが)、登場人物結局全員ヤバいやつやん…ってなったりで、後味の悪さのほうが際立ってしまった。

  • Kindle Unlimitedに入ってた。
    いろんなところで目にするけど、読んだことなかった。

    3歳があまりに流暢にしゃべるのは、冒頭から信頼できない語り手だとわからせたくてやってるんだと思うけど、違和感がすごい。
    お、おう…な状態からの特殊設定なので、ストーリーに入り込むまでしばらくかかりました。

    行き当たりばったり感が凄くて、ラストが気になり一気に読んだが、予想を裏切るほどでもない。
    ダラダラ余計なエピソード足さないで短編にしたほうが面白かったような気がする。

    毎年、夏のイチオシミステリー!みたいに売られてるけど、読書感想文のテーマに選んだ中高生は大変だろうな…

  • Sくんが生まれ変わって蜘蛛になったということでSFっぽさがあって苦手な部類かな、と思ったんですが最後まで読めました。ミカ、トコお婆さんの正体に驚きました。
    先生はあれからどうなったんでしょう。

  • なんともいえない、、後味悪いしS君を自殺させたの主人公かよ!ミカもスミダさんも実はみんな死んでて生まれ変わり。トコおばあさんも。最後自分が死ぬのかと思ったらまさかの親を殺した!!!手を伸ばしたのは助けを求めていたから、ここに残るってのは生きるって意味ね。アスファルトには長い影がひとつ伸びていた、っていうのは一人生き残ったからなのね。イヤミスだなあ~おすすめのミステリーで調べて出てきたから買ったのに(´;ω;`)

著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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