雪女 [Kindle]

  • 2012年9月14日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 小泉八雲の短編

    切ないお話。民話でアニメにもなっていますが、断ち切れない思いというか、
    女の情念というのは、なんだかよいと感じました。

    https://www.aozora.gr.jp/cards/000258/card50326.html

    底本データ
    底本: 小泉八雲全集第八卷 家庭版
    出版社: 第一書房
    初版発行日: 1937(昭和12)年1月15日
    入力に使用: 1937(昭和12)年1月15日

    18頁

  • ラフカディオ・ハーン大先生の収録した版のやつは、とてもよいのである。
    キャラとかスジが。

  • 子供の頃読んだ雪女を大人になって再読。
    雪女ってツンデレ感あってちょっと可愛いかも?なんて思いながら読みました。
    怖いよりも切ないお話でした。

  • 短編ながらぞわりとする寒さと読み応えがありました。

  •  ラフカディオ・ハーンの名のもとに有名だが、そもそもハーンは伝承を英語で紹介しただけであり、ハーン自身は日本語は喋れなかった。
     むしろ現在では日本をほめたたへた明治期の外国人として保守派から再評価されてゐるのであり、ハーンの実績とは無関係である。この雪女もハーンとは関係のない昔話であり、ハーンを知るなら原文の英文でも読むべきだらう。

  • 美しくて恐ろしく、孤独であろう雪女だけれど、巳之吉にだけは心を許したのだなぁと思うと切なかった。
    わざわざ人間の姿になって再度巳之吉の前に姿を現したことを考えると…。
    夫の浮気が見つかる瞬間みたいに穏やかに証言を促すシーンは怖い。でも一度ならず二度も命を取らないところを見るに、心が通っていたのだろうと想像する。
    子を思う母としての顔を最後に見せ、お雪が可哀想に思えた。

  • 短いけど、涼しくなれる

  • その昔武蔵の国のある村で、二人の木こり(老人と若者)が遭遇した〝雪女〟のお話です。年老いた木こりは、女の一息で凍り付き敢え無く亡くなります。女は目撃したことを漏らせば即座に殺す、と言い残し雪の中に消えていきました。次の年の冬、色白でとても綺麗な〝お雪〟と名乗る女が現れ、若い木こりと夫婦になり、男女十人の子どもを産みますが・・・。素性を知られると、この世では人並みに生活できない哀しい〝雪女〟。一面では残酷な怪談話です。

  • 相澤亮「雪ノ女」の原作と聞き。マンガとの違いを味わいつつ。ただ、どうして、誰にも行ってはいけないなんて呪いをかけてしまったのだろう、と自分でも後悔したのではないだろうか、あるいは当の本人だったんだから別に罰しなくも良かったのではないだろうか、と詮無い思いがめぐる。

  •  本が読めないちょっとの合間で読む青空文庫。この青空文庫に掲載されている小泉八雲さんの物語はすべて読み終わりました。
     狢と同じくらいかそれ以上に有名なお話。私は昔、日本昔話的な本で読んだ覚えがあります。最初に凍らされたおじいさんの青白い姿が浮かんできてゾっとします。
     これは嫁入りの話。村人と恋に落ちて村へ入り、でも正体がばれて出て行ってしまう。婚姻という形で入ってくるが、正体がばれてというかばらして出て行ったことになぜ?と疑問が湧きました。
     雪女は夫に「話してちょうだい」と言いました。本当にばれるのがいやならそんなこと言わずにごまかしたり、その場を立ち去ればいいのに。
     なんでだろうと私なりに想像してみました。もし、雪女が嘘をついていることに罪悪感を感じていたのだとしたらどうだろう。何年も何年も好きな人に秘密、それもかなり大きな秘密を隠しているのだとしたら。自身は年をとることがないが、夫や子供たちは違う。。
     もしかしたら、雪女はそんな呪縛から逃れたかったのかもしれません。

     <以下引用>
     しかしお雪は十人の子供の母となったあとでも、初めて来た日と同じように若くて、みずみずしく見えた。(p.15)

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著者プロフィール

(1850年-1904年)ギリシア生まれ。作家。ラフカディオ=ハーン。1869年アメリカへ渡り、新聞記者に。ハーパー社の通信員として、1890年4月4日来日。島根県松江尋常中学校へ英語教師として赴任。1890年12月、小泉節子と結婚、日本に帰化し、小泉八雲と名をあらためた。節子夫人から聞く日本につたわる話を集め、工夫をこらして物語にし、『Kotto(骨董)』『kwaidan(怪談)』などの本にまとめた。

「2008年 『耳なし芳一・雪女 新装版-八雲 怪談傑作集-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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