サイゴンから来た妻と娘 (文春文庫 こ 8-1) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • 近藤紘一が好きで読んでいる。ベトナムという国や人を理解したいという気持ちもある。

    南ベトナムが陥落してベトナムの内戦が終結した時に、掲げらた言葉が「独立と平和」という順番だったことをもって、さらりとベ平連を揶揄していたのが印象的であった。

  • ベトナム統一の意義は南に偏っていた富を南北均質化する事にあり、南の貧困化を招いた。統一後は品不足と物価高に悩ませられ、移動や集会には許可が必要になる。チュー政権のベトナム共和国は汚職が蔓延していたが自由ではあった。

  • 数年前のイギリスヵら一気にベトナム戦争終了時にタイムワープした感じで読みました。
    共通したのは親の愛情、筆者のその国に対する考察や書かれている内容が素晴らしく、また印象に残るものでした。

    この本に関していえばベトナムやカンボジアなどに入った時の印象から漠然と思っていたことが何となく腑に落ちた感じでした。
    作者は愛情あふれる人だろうなあと思いました。

  • 異邦人から見たベトナム(サイゴン)と、ベトナム人である筆者の妻がユーモラスに描かれている。自分が訪れた際の記憶から「女権社会」ぶりはよく伝わり、懐かしさを感じた。印象的だったのは、妻の「どこで誰がいつ死ぬかなんて、そんなこと今から考えるやめましょう。どっちみち、お釈迦様が決めることなんだから」という言葉。信じるものがある人の芯の強さを感じられた(以前、ブータンを旅した際も同じことを強く思った)。彼の国の人々の大らかさ(それでいて逞しい)は、国が今後発展してもなくならないで欲しいと思う。

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