- Amazon.co.jp ・電子書籍 (13ページ)
感想・レビュー・書評
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『夜市』と『風の古道』の2作品で、どちらも現世から異世界に迷い込むお話。
どちらかといえば『風の古道』の内容が好きだった。レンさんの生い立ちがなんとも切ない。 -
なぜか懐かしい雰囲気の話。
日本人の原風景というか八百万の神や九十九神がいるかのような「場所」での話。
法律や社会のルールで「こういうものだから諦めて」と言われるより、「この世界の掟だから諦めて」と言われた方がわだかまりなく諦められるような感じ。
全然「しょうがなく無い」事でも「しょうがない」と思わせてくれる納得感がある。
穏やかで心地よい後味の残る本。 -
すごい世界に踏み込んでしまった!幼い頃から、私が住んでいるこの世界は、何かもっと大きな世界のたった一つかもしれないとか、地球がある銀河系の外側には全く別の世界があるんじゃないかとか…妄想することがあったが、この物語こそ私のふわっとした妄想を現実の感覚に変えるような何か不思議な気持ちになった。
少し興奮気味で何をどうやって書いていいか分からないけど。。とにかく読んでいる間は、違う世界に迷い込んだ感覚になれた不思議な話だった。
でも…何が1番欲しい?と聞かれてパッと出てこない私は何か足りないのだろうか。 -
とにかく文章が綺麗でした。難しい単語が使われていないので、辞書を途中で引くこともなくスラスラと読めました。物語自体も綺麗。没入感あり。夜市の空間はおどろおどろしさがありつつも、やはりこれも綺麗。風の古道も好みでした。とにかくオススメです!
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表題作の『夜市』と、『風の古道』の二編からなる小説。
ホラーというよりファンタジーのような、妖しさ溢れる世界観。読んでいると、まるで夢の中を歩いているような心地になる。幻想的で、切なさが残る作品。
「道は交差し、分岐し続ける。一つを選べば他の風景を見ることは叶わない。ーー誰もが際限のない迷路のただなかにいるのだ。」(『風の古道』より) -
Kindle Unlimitedで読了。
表題作の「夜市」と同時収録作の「風の古道」は同じ世界観で書かれた物語のようですね。古道の方に夜市という言葉が出てきましたので。
夜市よりも古道の方に魅かれました。
迷い込んでしまった異世界。悲しい生い立ちのレン。永遠に別れることになってしまった友。
怖いお話ではなく、物悲しさのあるお話でした。 -
短編ホラーは読んだことはなかったですが、これは読みやすくて面白かったです。