新世界より(中) (講談社文庫) [Kindle]

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  • 貴志祐介、新世界より中巻。

    禁を犯した子どもたちに伸びる、倫理委員会の手。
    見せかけの安定が生み出していくディストピア。

    全く違うことを書いているようで、今の日本とあんまり変わらないのかもしれないよな…と読みながら思ってしまう。

    危険な予兆のある子どもたちを排除する新世界。
    今の日本もえらい人たちにとって制御しやすい人たちがよしとされる世界になっていないかな…ということをかんがえながら読んでいました。

    グロテスクな生き物の正体。
    バケネズミたちが恐れる神の力。

    人間とは何か?

    上巻ではなれなかった世界観にようやく中巻で慣れてはまり始める一気読みの中巻。

  • 超能力を持った人間の話の中巻。
    だんだん隠されていた事実が明らかになって不気味で恐ろしいかんじになってきた。学校のシーンのような平和な場面が少なく息つく暇がなかった。

  •  自分の周りの人が親しかった人、そうでもなかった人関係なくいつの間にかいなくなったり、他の人と入れ替わったりしていたら・・ しかも、自分がそのことを何となくしか覚えていなかったら?・・かなり怖い。でも、この世界では受け入れないと今度は自分が消されてしまう。誰が正しくて誰が悪いのか?ま~散々振り回されました。

  • 独特の世界観、グロテスクでもあり、エロティシズムもある話に引き込まれます。

    上中下とかなりのボリュームですが、上巻の後半からどんどんと引き込まれる展開のため、サクサク読み込めた印象です。

    早く下巻が読みたいです。

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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