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感想・レビュー・書評
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自分の作品を解析するツールで、度々海野十三の名前が出てくるので試しに一作、処女作を読んでみた。これは読みやすい。そしてトリック自体もまあまあ面白い。(決して「超面白い」わけではない)だが、結びの一文があまりの唐突で「え?ここで終るの?」感が否めない。探偵小説ということで、犯人が分かれば大体終わりなのだろうけど、本当にかなり投げやりに終る。初回だからこんなもんなんだろうか?
内容としては、電気風呂のある銭湯で三度起こる怪事件を解決するもの。二度目、三度目は殺人だが、実は両方が起きたきっかけは違う...というなかなか銭湯で起こるにしてはやりすぎなくらいの殺人事件だ。
文体自体は軽くて読みやすいので、あと何作が読んでもいいかもしれない。
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海野十三が手塚・藤子マンガへ及ぼした影響を調べようと、青空文庫でコツコツ読んでいる。
季刊幻想文学に「戦前は科学・怪奇・探偵小説を総称して不健全小説と呼んでいた」、そういう趣旨の証言があった。
不健全小説! 私が好きなジャンルは不健全なのか!?
そう言われても仕方ないのか、とりあえず本作品の犯人および犯行は猟奇的。 -
約90年前に電気風呂があったことが一番の衝撃
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久々の海野十三。タイトルが奇抜だったので惹かれて読んでみた。
内容的にはまあ、ひねりもあって、普通のミステリーとしても十分楽しめるかと。 -
ある風呂屋の男湯で感電事件が起きた。そしてその直後、女湯で殺人事件が起きた。さらに女湯の真上からも遺体が発見された。すべての事件はある目的を持った犯人による仕業だった。