川端康成へ [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 川端康成にも悪口言っている
    本で書かれた
    屁理屈の批判への反論
    あなたは誰かに操られているのか?
    道化の花という小説について
    川端康成なら認めてくれるのではないか?
    作家らしさとは。
    金銭のきな臭さを感じた
    私は読者に伝えたい
    嘘をつくならバレないようにしろ
    嘘の評価で芥川はかわいそう

    相変わらずの被害妄想癖
    考え込むのが太宰

  • 芥川賞を落選させられた太宰が、川端の選評を読んで激怒する話。
    正直太宰の作品はあまり読んでいない上に好きではないのだが、人間性は自分にかなり近い部分があるのかもしれない…。

  • 『小鳥を飼い、舞踏を見るのがそんなに立派な生活なのか。刺す。そうも思った。大悪党だと思った。』
    太宰さんの黒歴史その1(彼は黒歴史がありすぎる)。
    申し訳ないけど、読んでいて本当面白い(笑)
    川端康成からしたら、いい迷惑ですね…(笑)

  • 川端康成が芥川賞選考委員として、太宰治の作品を「生活態度が悪いんで…」と落としたら、太宰治にめっちゃ恨まれてしまった、その恨みの文章。

    作品に関係ないところで批判されてしまった太宰治のアンサーとしては、
    「おれは入院中の苦しい時期に落選の報を聞かされて怒っている。しかしなに、おまえはおれのことが好きなんだろう。好きだけど世間の風に流されてあんなことを言ったんだろう。作家っていうのはそもそもアホなんだからな。」
    とのこと。

    核心を突いているわけでもなく自分可愛さに書きました、という感じであんまり打撃にならなそうな文章。
    しかし作品を評価するときに人格をその勘定に入れるか否か、という議論は今でもある。
    最近は主に、逮捕された人間の音楽や映画などを公開停止にするべきか?という形で。

    川端康成は、当時ネットとかもなかったのに醜聞が広まっている太宰の情報管理の甘さ、緩さが嫌だったのかもな。 

  •  太宰治が好きな人におすすめです。タイトルからして、彼らしさが表れていて個人的に面白かったです。本書を読んで分かったこととしましては、太宰治は作家としての生き方に関して、川端康成と相容れなかったということだと思います。

  • 事実、私は憤怒に燃えた。幾夜も寝苦しい思いをした。  小鳥を飼い、舞踏を見るのがそんなに立派な生活なのか。刺す。そうも思った。大悪党だと思った。そのうちに、ふとあなたの私に対するネルリのような、ひねこびた熱い強烈な愛情をずっと奥底に感じた。

  • 読了日 2022/04/25

    青空文庫十分で読めるシリーズ。
    川端康成が太宰の文学を批判したことに対する、太宰の反論。

  • 怒りくるっている太宰治が頭に浮かんでちょっと可愛いと思ってしまった。「刺す。」がじわじわくる。

  • いきなりの呼び捨てェェェェェェ‼︎‼︎ うぜぇェェェェェ‼︎‼︎
    ニッポン人としての礼儀がなってない。そこが好きなところでもあるし嫌いなところでもある。

  • いい大人がぐちぐちしてるんじゃないといいたくなりました

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著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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