採用基準 [Kindle]

著者 :
  • ダイヤモンド社
4.15
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本棚登録 : 708
感想 : 98
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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (229ページ)

感想・レビュー・書評

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  • タイトルから想像した内容とは若干違っていて、「リーダーシップ」がテーマの本。どれだけ問題解決スキルを身につけても、リーダーシップがなければ世の中を変えることは出来ない。私も、何か変えたければリーダーシップを身につけなければならないと気付かされた。まずは、決断に伴うリスクを引き受けることを意識していきたいと思う。

  • マッキンゼーの採用基準から説明を始め、
    リーダー像およびリーダーシップスキルについて具体的に明記している.

    以前はリーダーについて漠然としたイメージだけで
    リーダーシップが求められていても具体的に
    どうすればよいのかわからなかった.
    本書を読むことで,リーダーシップスキルに
    対する認識が大きく変わることはなかったが,
    リーダーに対するイメージを具体化することができた.

  • マッキンゼーのリーダーシップ推し本

  • なるほどの1冊!

  • 「私たちはなぜこんなにも早く新首相を見限ってしまうのか。それは国民が「たった一人のカリスマリーダーが日本の窮状を劇的に解決してくれるはずだ」との幻想を抱いているからだ」。はい、耳が痛いです。。団体の後ろから付いていくタイプの人、読んだら人生観変わるかも?

  • 書いてあることは、ある意味今まで自分では経験してこなかった側面からの意見がきちんと書かれていて、タメになった。

    しかし、「欧米のやり方が正、日本のやり方は誤」という一方的な見解で書かれているように思え、本来日本の持っているものを良くするような方法論が書かれているわけではなかった。
    また、「こういう人材が必要、育てなければいけない!」ということは書かれていたが、具体的にどのようにその様な人材を見つけて、育てていくかについてはほとんど書かれておらず、悪い言い方をすれば「意見の押しつけ」っぽく見えた。

    恐らくマッキンゼーという環境においてはこれが正しいと思うので、決して悪いことが書かれているわけではない。
    単純に自分の期待しているものと違っていただけかもしれない。

    補足だが、文章はあまり読みやすくなかった気がした。

  •  友人の薦めで手に取った(正確にはkindleで読んだ)のだが、本書に書かれていることは友人の推薦の言葉に凝縮されていた。

    「リーダーシップとは、自分事として問題を考えること」

     リーダーシップと言えば、通常は組織やチームのトップに立って目標を設定し、ぐいぐいと周りを引っ張っていくことと思われている。一般的な定義はそうだろう。
     しかし、著者はマッキンゼーにいた経験を引きながら、リーダーシップの"真の定義"を提示する。それが、先に掲げた「自分事として問題を考える」ことなのである。誰か上に判断を下し、その判断に責任をとる人がいて、自分たちはその判断に従って動く、というのではない。全ての人間が主体的に課題や問題解決に取り組むことがリーダーシップである。その意味で、リーダーシップとはリーダーだけが持っていればいいものではなく、組織のメンバー全員が持っていなければならないものである。そして、日本の問題はこのリーダーシップの総量が足りないことにある、と本書は指摘する。

     友人が本書を薦めてくれたときも同じ事を言っていた。
    「お前らと一緒に仕事をしていた頃は、仕事を安心して振ることが出来た。それは今まで能力が高かったからやと思ってたけど、それだけじゃない。能力よりもこの本の言うところのリーダーシップを持った人が多かったと言うことやわ」
     今は随分苦労しているようだったが、確かに僕もこの友人たちと一緒に仕事をしている頃は楽しかった。一つのプロジェクトをぶち上げた時も、それぞれが指示待ちになること無く仕事を見つけて主体的に動いていた。戦争の時に小隊がフォーメーションをとりながら互いの死角をカバーして敵中に入っていくというか、そういうバックを任せる安心感というか信頼感があったのを覚えている。(中には仕事の待ち時間に、余技で超絶的にゲスい小説を書いて回覧してる者もいた。あれは腸が千切れるかと思ったくらい笑ったなぁ…)
     本書を読みながら振り返ると、このときのメンバーと一緒に仕事をしたお陰で、その後も仕事や私生活でかなり主体的に動くようになったと思う。リーダーシップの総量が多い中にいたからか、主体的に何かするということに抵抗がなくなった(ただ、リーダーシップとサボり癖は必ずしもイコールではないようで、個人の仕事は遅れがちだったりもするが…orz)。

     本書を読んだ後に言って欲しくないのが「そうそう、日本にはリーダーシップが足りないんだよ!」というしたり顔の説教である。自分だけが分かったようなことを言うことこそ、この本が強く戒めるところであろう。そんなみっともないドヤ顔をする暇があれば、せめて自分だけでもリーダーシップを発揮して、日本のリーダーシップの総量アップに雀の涙ほどでも貢献すべきだ(笑)。本書を読んで感銘を受けたら、やることは一つ。まずは自分がリーダーシップを発揮し、そのリーダーシップを周囲に感染させていくことだろう。
     また、本書を読んでリーダーシップやある種のやる気に溢れてきても、それが「俺、今からでもマッキンゼーに入りたい!」と思うのは、ちょっと方向性が違うかもしれないのでご注意あれ(私も少し思ってしまいました)。

  • マッキンゼーが求めているのは、リーダーシップが取れて、成長し続けることができる人である。昨今問題になっているオーバードクター問題も、専門性があり、かつリーダーシップのとれる人材であれば、民間企業への就職も可能なのではないかと述べられている。ただ、日本企業ではチームワークは求められても、リーダーシップをとることは管理職になるまで問われないことが多い。本来は誰もがリーダーシップをとれるようにすることで会議なども生産的になるし、非常時に上司がいない状況でも、自分でその時最善と思われる行動をとることができる。マッキンゼーが必要とする人材とは、すなわち世界基準で必要とされる人材である。

  • マッキンゼーの人事観点から日本人の苦手なリーダーシップ論を中心にページが割かれている。 全員がリーダーの組織には賛否あるかもしれないが、会議や仕事に対する取り組み方では参考になるメッセージが多かった。

  • Kindleで初めて買ってみた本。2013.2
    意外と読みやすいし、電子書籍いけるな!と思った。安いし。
    内容も考えさせられ、やる気が出た。今後とも頑張らなければ。

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著者プロフィール

キャリア形成コンサルタント。兵庫県出身。一橋大学法学部を卒業後、日興證券引受本部(当時)を経て、カリフォルニア大学バークレー校でMBAを取得。1993年から2010年末までマッキンゼー・アンド・カンパニー、ジャパンにて、前半はコンサルタント、後半は人材育成や採用マネージャーを務める。2011年に独立し、文筆・発信活動を続けるほか、リーダーシップ教育や生産性向上のための啓蒙活動にも従事。著書に『採用基準』のほか『生産性』(ダイヤモンド社、2016年)などがある。

「2012年 『採用基準』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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