さおだけ屋はなぜ潰れないのか?~身近な疑問からはじめる会計学~ (光文社新書) [Kindle]

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  • (会計の本質的な考え方)とは、目に見えないものを具体的な数字にして見えるようにする、つなげたり違った角度から見て物事をシンプルにわかりやすくすること(利益、機会損失、連結、回転率など)

    数字を通して物事を的確に捉えることができるようになる必要がある

    副業などの連結で収益を上げる

    チャンスゲインを逃さない、機会損失に敏感になる、そのために目標を少し高めに設定する

    単価と回転率とリピーターを考える
    ファンサービスを評価、ポイント制度の導入など

    割り算を使うことで求められる回転率をはじめとした「率」には、真実を炙り出してくれる力がある

    その人のいいところを探し出して、注目する

    ギャンブルの極意は勝っている時に席を立つこと

    数字の意味を日常から考え、数字のセンスを磨くこと

    節約は絶対額で考える

  • 読めばわかるのに、どうしてその一歩がでないのだろう。そんな感想が出てくる本です。

  • さおだけ屋はなぜ潰れないのか、と言うテーマをきっかけに、
    事業や会社を継続させるには利益を出すこと、
    そして利益を出すには売上を伸ばすか、費用を減らすかの2択しかないというシンプルなテーマから会計周りのさまざまな数字に触れていく本。

    さおだけ屋の場合、
    そもそも2本で1000円だと思いきや、もっと高い方が良いとセールスをして、結果5000-10000円で購入してたり、
    そもそもそれだけで無く、土台の修理が必要だとプレゼンして、工事業者を繋いでマージンバックを貰っていたりする。
    また、そもそもさおだけ屋を専業で事業としてやってるわけでは無く、普段は何をしているか聞いてみると、商店街の金物屋。
    お店でさおだけを買ってくれる人もいるが、配達をするニーズもあったりするから、出張販売をしていただけらしい。
    つまり、本業は店舗ビジネスを行っていて配達をしているところにおまけでやっているから、固定費は限りなくゼロに近く、かつ売上(≒利益)が思ったよりあるから潰れない、という話。

    別で出てきていたフランス料理屋の例。
    都心部では無く住宅街にコースで数万もするレストランがあって、成り立っているのか不安だった。
    ところが、実はこのレストランはレストランだけでは無く、ワインやフレンチの教室で設けていて、レストランはそこに泊をつける機能(もちろんレストランでも収益は上げる)を果たしていた。
    教室であれば1人1万×40人であれば毎月40万(+別途入会料)が安定して入ってくる。

    この中でも出てくる通り、四則演算が99%を占めており、
    重要なのは正しく捉えることが出来るかどうかと言う「数字のセンス」が重要。

    例でも出てきていたような、
    50人中1人無料にするというキャンペーンは、
    当選確率が2%だから、期待値で考えると実質2%の割引のようなもの、と言ったらカラクリを正しく理解する力。

    また、年間8万円の水道代がお得になる食器洗い乾燥機!という謳い文句の場合、商品の金額が8万円以下であればお得そう。
    確かにここだけ切り取れば正しい。
    一方で、乾燥機を買ったら、実は電気代が上がるからトータルの支出はたいして差がないよね、という側面があったり、シンプルにキッチンの場所をとるから邪魔だったり、
    あとはそもそも普通に考えて水道代は月8000円だとしても年間9.6万。年間8万円も減るわけなくない?という視点もある。
    このように、言われてる言葉だけ切り取って費用対効果を考えると落とし穴にハマることがある。数字のセンス大事。

  • 数字のセンスを極めて、本質を見抜く
    数字のトリックに騙されない!
    計算はおおまかでおk

  • 【 #書籍紹介 】 @BizHack1
    7つのエピソードで書かれた会計入門書ですが、日常の気になる疑問を読みやすい文章で書かれているので、難しくありません。

    EP7の「数字のセンス」は、ホントにそうだなぁと。
    会計は「数学」じゃないですしね。

    #さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
    https://amzn.to/3z13eYq

    2021/09/11

  • ・さおだけ屋は金物屋の副業で仕入れ費用がほとんどゼロ。単価を高くしている。本業と副業はバラバラになってはいけない、つなげて考える。
    ・会計的に考えるなら、使わないものはさっさと捨ててしまったほうが合理的で正しい判断。
    ・必要なものを必要なときに必要なぶんだけ。
    ・小売業は資金ショートの危険性の少ない業種(現金商売)
    ・チャンスゲイン(売上機会の獲得)しなければ商売は始まらない
    ・会計に限らず数字には説得力がある。
    ・100人の人脈を持つのではなく、100人の人脈を持つ一人の人物としっかりとした関係を作るべき。
    ・その人の一番いいところを探す。いいところさえ掴めば、その人の全体像についてもだいたいはずさない。
    ・最近は利益よりもキャッシュフローを重視する会社が増えてきた。
    ・個人の家計で一番重要視する指標はフリーキャッシュフロー。自由に使えるお金。
    ・「キャッシュフローが良い」=現金がいっぱいある
    ・物事をきちんと数字で考えることができるかどうかが数字のセンス。
    ・無い袖は振れない:立ち上げ費用がなければなにもすることができない。

  • 二度目の読了。

    ・数字のセンスー何を比べるか?
    ・会社の状態を分析する際にいちばん注目すべきは「去年との比較」
    ・1単位あたりいくらかを出し、次に比較して力の流れを見る
    ・ある特定の数字を定期的におさえる

  • 【せき 私物】

  • タイトル通り
    「さおだけやはなぜつぶれないのか?」

    あなたたちの中でこの理由を完璧に説明できるものだけが通り過ぎて良い。

  • 書かれていることは至極当然のことばかりでしたが、そう思わせてくれるのがこの本の良いところだと思います。会計の事象を身の回りのことに置き換えて説明してくれました。これから簿記を勉強しようと思っている人に強くおすすめしたい本です。

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著者プロフィール

1976年生まれ、公認会計士。現在、インブルームLLC代表。著書に『女子大生会計士の事件簿』シリーズ、140万部を超えるメガヒットとなった『さおだけ屋はなぜ潰れない』

「2018年 『マンガ日本と世界の経済入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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